まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

朝倉彫塑館の道すがら

2021-05-21 23:09:24 | ディテール
朝倉彫塑館に行った前後に付近のまち歩きも少し。
日暮里駅から谷中方面へ伸びる道の両側にはお寺やぽつぽつと古い商店がある。
あめ釉とマーブル模様のふっくらタイルが貼られたおせんべい屋さんのショーケース。ディスプレーが
魅力的だねぇ~
ショーケースは既製品と見える。


向かいの佃煮屋さんは、白のストレートエッジタイルを蛇紋岩タイルで縁取り。


細い路地を覗くとレンガの塀が続いている。すべすべの焼き締めレンガに覆輪目地。今は塀の中ぎちぎちに
マンションが建っているが、元はかなり上質なお屋敷が建っていたのだろう。塀だけでも残してくれて幸いだ。




「初音小路」という飲み屋小路。時代がかった木製アーケードが残っていてそそられる雰囲気!
古くても廃れておらずお店がたくさん。いいな!
昔連れてきてもらったようなかすかな記憶が・・・


他の場所でこういう小さな路地の飲み屋街がボロボロの廃墟のようになっているのを何度も見ているが、
こんな空間は今作ろうと思っても作れないのだから、個性的なお店を入れて丸ごとプロデュースしたらいいのに。
再開発ビルなどよりずっと魅力的な立地だと思うんだけど・・・所詮マイナーかな(苦笑)


こんな銅板貼りの古い町家もあっていいね!ちゃんと手入れされ使われているようだ。


朝倉彫塑館の裏手には古そうな住宅がいくつかあった。




夕やけだんだんを下って谷中銀座の商店街を歩くと、結構人がたくさん来ている。柴又の商店街のように
もう観光地の様相。。。


ちょっと裏手に入ったら、壁にレリーフのある家を発見。これは鏝絵なのか?中央に龍、左の戸袋には
波に千鳥、そして右の戸袋には「自力更生」の文字が。なんだこれは!?


近寄ってみると、「左官科職業訓練指導員」のホーロープレートが。自立するために技術を身につけようと
いうことなのかな。


ぶらぶら千駄木まで歩く。途中で古い足踏みミシンが「要る人どうぞ」みたいな張り紙付きでおいてあって
心惹かれたが、持って帰るのは無理(苦笑)


千駄木駅から帰る前に、少し坂を上って島薗家住宅を見に行く。


現役のお宅なので塀の外から外観だけだけど、壁に変わったレリーフ模様がついているのが見えた。


安田楠雄邸庭園は、土曜日は公開日だけどもう閉まっていた。16時までだったのか!朝倉彫塑館を出て
すぐ寄り道せずここへ来ていたら15時の入館にギリギリ間に合ったかもしれない・・・あぁ計画性がなくて
ダメだな(苦)


おや、このレンガ塀は何?この奥に家があったようだな。


説明書きによると、小説家宮本百合子、旧姓中条ユリの実家があった場所で、彼女は昭和26年にここで没した。
こんな小さな旧跡にもちゃんと金属の説明プレートがつけられていて何なのか分かるのはうれしいことだ。
やはり東京都は予算があるんだなと(笑)

帰り、メトロに乗るよりJRの方が安いので日暮里駅まで戻ったのだが、このあたりも結構坂がキツくて、
変な道に迷い込んでしまい上ったり下りたりするハメに・・・あぁ疲れた(汗)
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