まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

書道博物館の道すがら

2021-05-17 21:40:08 | ディテール
書道博物館へ行った日の、道すがらのもろもろを。


鶯谷駅からすぐの「はつね」という、飲み屋さんかな。そこの壁のタイルが遠目にも惹き付けられるものがあって
近寄っていくと、めちゃくちゃきれいだった!


小口タイルなのだが、釉薬がこってり盛られ貫入や泡のような粒々が入っていたりと、志野の茶碗を思わせる
焼き物感!!縦に張られている部分と横に貼られている部分があるのもまたいいね。


グレーやベージュなど地味な色の中に混じってひときわ目を引くのが、このオレンジ色のタイル!
そしてほお紅のようなほんのり淡いピンクのグラデーション。これも窯変なのだろうか。


どの部分を見ても、どの一枚を見ても、本当に惚れ惚れとする美しさで立ち去りがたかった。。。


これは何かの店舗の入口前のポーチ部分のタイル。大小の三角形が組み合わさったモザイクタイルは
あまり見たことのないタイプだな。


黒基調のユニットと白基調のユニットを市松くずしのようにランダムに混ぜてあるのも面白い。


歩道橋のたもとにあったタイル貼りのビルは、タイルがはがれかけているのか落下防止ネットに覆われていたが
1Fの店部分のタイルもなかなか素敵な色合いだった。


こちらも小口タイルだが斑の入った豆みたいな模様がかわいいな~




歩道橋から見おろすと、カレー屋さんの建物がめちゃくちゃ薄っぺらく見える~~(笑)


一番薄いところでドア一枚分。


書道博物館の向かいにあった「子規庵」は、正岡子規がなくなる直前まで約8年間住んでいた家という。
子規の母と妹もなき後は門弟が守り続け、戦災により家屋が焼失しても元通り再建したのだとか。


鶯谷のまちをもう少しあちこち歩いてみるのも楽しそうだったが、、、このあと大移動して練馬区立美術館へ
電線絵画展を見に行ってきた。そちらは建物はまぁ普通だが、展示がとてもよかった。
今では景観のじゃまものとして地中埋設されてしまう電線や電柱も、近代化の象徴のように風景の中に現れた
当時は、人々はその目新しい造形に心惹かれただろうし、自然の風景や昔ながらの家並みとの対比が面白がられた
だろう。またどこまでも延々続く電線にはロマンを感じたに違いない。
十人十色の電線絵画に加え、碍子まで展示されているとは!!やってくれるなぁ(笑)


美術館の近くにあった家。トタン造の洋館、という感じで面白いな(笑)
帰りに中村橋駅の駅前商店街のスーパーマーケットのチェックをしに入り、いろいろ買いこんでしまった。


帰りに、どこか駅近で良さげなお風呂屋がないかなと検索すると、目黒駅からほど近いところにあるのを発見。
庭園美術館のすぐ近く!?数か月前に通ったが、お風呂屋なんてあったかなぁ!?
行ってみると、本当にあった!!すごい~~目黒通りに面して暖簾がかかっているとは!!


高松湯は、ビルの1階にあったが、なんと番台もあって柳カゴも現役の、れっきとした昭和のお風呂屋だ~~
浴室に入ると壁には豆タイルのモザイクタイル画も。


ご主人に聞いてみたら昭和27年創業とのこと。このビルは昭和50年築と言われていたが、3~40年代
ぐらいに見えるな、、、帰りにビルの入口付近を探してみたが定礎のプレートは見当たらなかった。

今の時代に、まさに奇跡としか思えないお風呂屋。生き残ってほしい!!

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