まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

タイル旅金門島 民居探訪(9)

2020-07-28 23:28:19 | ディテール
2019年9月の台湾金門島の続き。



今日は夕方台北へ戻るのであまり遠出をせずに近くのエリアを回ることにしよう。


こちらの集落は規模が小さく全部で15軒ぐらいだろうか、きれいな配列で並んだ民居は、石の壁の陰影が美しい。
ここも同姓集落で家廟もある。石積みとれんが積みを組み合わせた3.5合院民居は惚れ惚れする美しさ。
ちなみに「3.5合院民居」とは私が勝手に呼んでいるだけで正式名称ではないので、あしからず(笑)。
正式名は一落二欅頭(正しくは「欅」ではなく違う字)というようだ。


石積みと言ってもいろんな積み方が見られる。規則性のない乱積みも角部分だけは算木積みっぽく積んであるな。
オレンジ色っぽい花崗岩がよく使われている。


そしてこちらのお宅は・・・タイル発見!柱頭の部分に四枚のタイル。果物盛りカゴ柄だな~


とても控えめ・・・棟の部分は無地とプリントタイル、それにモザイクタイルがあしらわれている。


そして、、、もっと本格的なタイル民居があるはずと思っていたが、、、、やっぱりあった!


入口脇の壁にグリーン基調でまとめたタイルコンポジションが!


中央のタイルは1種類だが、上・下・左右のボーダータイルに変化をつけて。




そして窓の上の、まつげと眉毛部分のタイル。中央の青と紫の蘭の花のタイルが目を惹くね!


そしてさらにこのお宅ではレンガの装飾もタイルと併用されている。レンガを彫り込んだり並べて模様を作る
レンガ装飾は閩南式民居によく見られる手法。彫った部分にモルタルを埋めて現れた文字は・・・何と読むのかな?(汗)


卍や双喜文を組み込んだおめでたい模様。まわりの磚も凝っている。まるで寄せ木のようだな!


おや、こちらは微妙に色の違うレンガを嵌めこんであるようだが、コントラストが小さく文字や模様が
よく分からない。


朝イチでこんな素晴らしいタイル物件に出会えるとはラッキーだな!


さて次は・・・こちらも通り過ぎてしまいそうな小さな集落だったが、、、、おぉ~~っ!これは!


これはまた美麗物件じゃないの!!緑色の風車のようなタイルと、台湾花磚博物館のロゴマークにもなっている
淡い色あいの七宝つなぎ文の組み合せ。四隅の黄色が効いてるね!!




垂直面の壁のタイルは、風車ばかりと思っていたら、違う模様も混じっているな!色が同じなのでぱっと見
わからなかった~~


まつげのタイル。これも並べて貼るとイメージが大きく変わるタイルだ。


あぁ素晴らしい。こんなタイル民居を朝っぱらに散策途中で見つけたら本当にテンション上がるよね!!


続く

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