かつて模型雑誌ホビージャパンに燦然と現れし兵たちがいた……
その者たちは駆動装置により強化された装甲戦闘服にその身を包み、廃墟を、荒野を、そして森林をも駆け巡る。
やがて様々なジャンルへと昇華し、今なお名称は変われどその雄姿を誇っている。
その兵の名は”S.F.3.D ORIGINAL”。
強化装甲戦闘服、AFSやPKAをまとう、傭兵軍とシュトラール軍との戦いの物語。
そんなわけで、今回のゲーム紹介は”S.F.3.D ORIGINAL”のボードシミュレーションゲームであります☆
「”S.F.3.D”ってなんぞ?」
という御仁には”Ma.k”、つまり”マシーネン・クリーガー”と書いた方がわかりやすいかな?
これはそう呼ばれる前にホビージャパン社から発売されたボードゲームです。
このボックスアートをご覧になればおわかりですね?
そう、SAFSやクレーテさんが戦ってるいつもの風景です☆
ちなみに世界観をご存知ない方に説明すると、時代は遥か未来。
恒星間航行に成功し、第4次世界大戦で環境破壊が進んだ地球から銀河各地に旅立った地球人ですが、いつしか地球も居住可能な状況となったので、いざ戻らんとしたものの、ご覧のように長期間放置されて無政府状態だったために新規入植者さんたちはレイダーヒャッハーに悩まされる毎日。
そんな事態を打開すべく派遣されたのがシュトラール軍だったりするんですが、ちょいと締めつけがきつかったために入植者さん大反発!
そんな折、銀河各地での紛争が治まったために仕事にあぶれ食い扶持に困った傭兵さんたちが、どうれ手を貸してやろうじゃないの、とやってきたので、シュトラールさんとのドンパチが激化。
元々シュトラールさん、治安維持のために派遣されただけなので士気はそれほど高くないし人員も多くない。
そんな中に傭兵さんに交じって、締めつけられた現地入植者さんやシュトラールさんが連れてきた外人部隊も敵兵になった上に、傭兵軍が強化装甲戦闘服”AFS”の開発技術者さんをヘッドハンティングして量産をはじめたから、あら大変!
少ない人員をカバーすべく、無人哨戒機”クレーテ”さんや”ノイスポッター”さん、さらには対AFS用の無人くるみ割りホバー戦車”ナッツロッカ―”さんも投入し、ついでにうちらも装甲戦闘服作るべ、と、”PKA”やそれをコクピットとして飛行する航空機”ホルニッセ”も作りはじめ、果てなき軍拡競争の鐘が打ち鳴らされる!
そんな時代背景を舞台に、戦場での両軍の戦いを再現したゲームなのです。
ちなみにゲームマップはこんなの。
いわゆる戦闘、戦術級でお馴染のオーソドックスな六角形のマス”へクス”が描かれたゲームマップ。
これは荒野マップですが、他に森林や小さな町&荒野、あと大きな街などのマップがあります。
さらに両軍ユニットはこんな感じ☆
傭兵軍さん☆
AFSやSAFSに加え、ジェリーさんやサンドストーカー、ドールハウスやシェンケルさんもいます。
航空戦力としてファルケさんの他、鹵獲機でもあるJ40(S)も。
こちらはシュトラール軍☆
PKAやグスタフさん、クレーテさんにノイスポッター、ナッツロッカーにオスカル、スフィンクスと地上戦力は豊富☆
さらに航空戦力としてJ40の他ホルニッセさんもあります。ファイアフライもあるでよ☆
裏面はこんな感じ☆
攻撃力とか射程とか防御力が書かれているんですが、さらに武器の種類もあり、レーザーやマシンガンなどわけられています。
ちなみに表の5Wとか2Cとかは、移動力と移動属性です。
うちの”メタル・パレード”や”メタル・フェスタ”をご存知の方ならわかるかもですが、Wはいわゆる歩行、Cはクローラー、つまり履帯(無限軌道)による移動です。
ちなみにHはうちだと高速移動ですが、このゲームだとホバーということになっています。
そしてうちのゲームだと移動属性で移動力は決まっていますが、このゲームでは移動属性横の数字が移動力となっています(5Wなら歩行で5移動力ですが、2Wだと歩行で2移動力なので、ほぼ動けないと思っていい(まぁ、その2Wは移動司令部シェンケルなんですけど))。
この移動属性というのは他のゲームでも使われている概念ですので、さして珍しくはないです。
なお武器のレーザーやマシンガンはエネルギー切れや故障なども発生させ、射撃不能になる場合があるのです。
「PKAならパンツァーファウスト使えばいいだろ?」という貴兄!
そこまでご存知ならPKAが幾つパンツァーファウストを携行できるかご存知ですね?
二発撃ったら即弾切れです。ついでにいうと、ロケット兵器も弾切れになったらロケットは撃てません。
ゲームはターン制で各陣営1ターン中に、1ユニットごとに移動か射撃、またはなにもしないなどを1つ選んで実行。
移動してさらに攻撃したい場合は、敵に対して白兵戦を仕掛ける場合のみで、劇中でもナッツロッカーにしがみついて制御部を破壊、という描写があったように、そういった場合以外は移動したらそれで攻撃はできません。
移動は移動効果表の地形と移動属性を照らしあわせながら、移動力範囲内で移動するという一般的なもの。
攻撃方法は射撃と白兵戦ですが、射撃にも色々種類があり、通常射撃や同時射撃、ロケット弾などの間接射撃などありますが、特徴的なのが近隣へクスに敵が侵入してきたり、敵が3へクス以内から射撃してきた時におこなえる防御射撃!
これがなかなかの曲者で、前記の兵器故障や弾切れがあるためにやっていいものかどうかも悩む。
そして射撃は射程内に目標がいればできますが判定法はチョイと独特で、6面体サイコロ2個をかけあわせた数が、攻撃力から敵の防御力を引いたり、様々な修正を加えて出た数値以下なら攻撃は命中!
この場合、出目が3と3なら9、2と4なら8となり、もし8以下を出せ、というのなら、前者は攻撃失敗、後者は命中したことになります。
そして恐るべきはこの判定時のエネルギー切れor故障発生!
判定時のサイの目がマシンガンは6ゾロで故障なんですが、なんとレーザーに至っては5&6でも6ゾロでエネルギー切れが発生!
そして無事命中させても目標の装甲を貫かなければダメージはなく、各ユニットはA、B、Cの耐久値を持つのですが、AFSがBに対して、ナッツロッカーなどはA!そしてAは、6面体サイコロ1個振って3以下を出さないと無傷なのでありますよ……(ちなみにBは4以下なら被害が出て、Cに至っては6以外は必ず被害が出る)。
いいかいボウヤ……くるみ割り人形(ナッツロッカー)っていうのは、くるみ(AFS)を割るためにあるんだぜ……
という設定を見事に活かした鬼畜仕様(さらにAFSの射程が8に対してナッちゃんの射程は20)!
あわよくば移動不能にさせても、元からの装甲厚のためにやっとAFSと同じ防御力。
そんな感じの戦闘ルールとなっています。
ちなみに航空戦は割とあっさりしていて、航空機ユニットを制空任務化対地攻撃に割り振るという方式で、空中戦は互いの空戦力比を航空機戦闘結果表を見て判定という、オーソドックスなものとなっています。
なお対地攻撃は、とりあえず攻撃したいヘクスに航空機ユニットを置いて、対空攻撃を受けてから対地攻撃、となっています(基本的に航空機がマップ上を移動することはないです)。
そしてシナリオに記載されているターン内に勝利条件を満たすなどをした方が勝ちとなります。
このゲームもうちのゲーム作りの参考にしてたりして、色々楽しませてもらっています。
傾向の近いものには”超時空要塞マクロス”の都市戦を描いた”CITY FIGHT”というものもあって、雰囲気は似ているんですが、色々な意味でプロット記入式の黎明期にあたるゲームでもあるので、いずれご紹介します。
そんなこんなで今日はここまで。楽しんでいただけたのなら幸いです☆
では~☆
その者たちは駆動装置により強化された装甲戦闘服にその身を包み、廃墟を、荒野を、そして森林をも駆け巡る。
やがて様々なジャンルへと昇華し、今なお名称は変われどその雄姿を誇っている。
その兵の名は”S.F.3.D ORIGINAL”。
強化装甲戦闘服、AFSやPKAをまとう、傭兵軍とシュトラール軍との戦いの物語。
そんなわけで、今回のゲーム紹介は”S.F.3.D ORIGINAL”のボードシミュレーションゲームであります☆
「”S.F.3.D”ってなんぞ?」
という御仁には”Ma.k”、つまり”マシーネン・クリーガー”と書いた方がわかりやすいかな?
これはそう呼ばれる前にホビージャパン社から発売されたボードゲームです。
このボックスアートをご覧になればおわかりですね?
そう、SAFSやクレーテさんが戦ってるいつもの風景です☆
ちなみに世界観をご存知ない方に説明すると、時代は遥か未来。
恒星間航行に成功し、第4次世界大戦で環境破壊が進んだ地球から銀河各地に旅立った地球人ですが、いつしか地球も居住可能な状況となったので、いざ戻らんとしたものの、ご覧のように長期間放置されて無政府状態だったために新規入植者さんたちはレイダーヒャッハーに悩まされる毎日。
そんな事態を打開すべく派遣されたのがシュトラール軍だったりするんですが、ちょいと締めつけがきつかったために入植者さん大反発!
そんな折、銀河各地での紛争が治まったために仕事にあぶれ食い扶持に困った傭兵さんたちが、どうれ手を貸してやろうじゃないの、とやってきたので、シュトラールさんとのドンパチが激化。
元々シュトラールさん、治安維持のために派遣されただけなので士気はそれほど高くないし人員も多くない。
そんな中に傭兵さんに交じって、締めつけられた現地入植者さんやシュトラールさんが連れてきた外人部隊も敵兵になった上に、傭兵軍が強化装甲戦闘服”AFS”の開発技術者さんをヘッドハンティングして量産をはじめたから、あら大変!
少ない人員をカバーすべく、無人哨戒機”クレーテ”さんや”ノイスポッター”さん、さらには対AFS用の無人くるみ割りホバー戦車”ナッツロッカ―”さんも投入し、ついでにうちらも装甲戦闘服作るべ、と、”PKA”やそれをコクピットとして飛行する航空機”ホルニッセ”も作りはじめ、果てなき軍拡競争の鐘が打ち鳴らされる!
そんな時代背景を舞台に、戦場での両軍の戦いを再現したゲームなのです。
ちなみにゲームマップはこんなの。
いわゆる戦闘、戦術級でお馴染のオーソドックスな六角形のマス”へクス”が描かれたゲームマップ。
これは荒野マップですが、他に森林や小さな町&荒野、あと大きな街などのマップがあります。
さらに両軍ユニットはこんな感じ☆
傭兵軍さん☆
AFSやSAFSに加え、ジェリーさんやサンドストーカー、ドールハウスやシェンケルさんもいます。
航空戦力としてファルケさんの他、鹵獲機でもあるJ40(S)も。
こちらはシュトラール軍☆
PKAやグスタフさん、クレーテさんにノイスポッター、ナッツロッカーにオスカル、スフィンクスと地上戦力は豊富☆
さらに航空戦力としてJ40の他ホルニッセさんもあります。ファイアフライもあるでよ☆
裏面はこんな感じ☆
攻撃力とか射程とか防御力が書かれているんですが、さらに武器の種類もあり、レーザーやマシンガンなどわけられています。
ちなみに表の5Wとか2Cとかは、移動力と移動属性です。
うちの”メタル・パレード”や”メタル・フェスタ”をご存知の方ならわかるかもですが、Wはいわゆる歩行、Cはクローラー、つまり履帯(無限軌道)による移動です。
ちなみにHはうちだと高速移動ですが、このゲームだとホバーということになっています。
そしてうちのゲームだと移動属性で移動力は決まっていますが、このゲームでは移動属性横の数字が移動力となっています(5Wなら歩行で5移動力ですが、2Wだと歩行で2移動力なので、ほぼ動けないと思っていい(まぁ、その2Wは移動司令部シェンケルなんですけど))。
この移動属性というのは他のゲームでも使われている概念ですので、さして珍しくはないです。
なお武器のレーザーやマシンガンはエネルギー切れや故障なども発生させ、射撃不能になる場合があるのです。
「PKAならパンツァーファウスト使えばいいだろ?」という貴兄!
そこまでご存知ならPKAが幾つパンツァーファウストを携行できるかご存知ですね?
二発撃ったら即弾切れです。ついでにいうと、ロケット兵器も弾切れになったらロケットは撃てません。
ゲームはターン制で各陣営1ターン中に、1ユニットごとに移動か射撃、またはなにもしないなどを1つ選んで実行。
移動してさらに攻撃したい場合は、敵に対して白兵戦を仕掛ける場合のみで、劇中でもナッツロッカーにしがみついて制御部を破壊、という描写があったように、そういった場合以外は移動したらそれで攻撃はできません。
移動は移動効果表の地形と移動属性を照らしあわせながら、移動力範囲内で移動するという一般的なもの。
攻撃方法は射撃と白兵戦ですが、射撃にも色々種類があり、通常射撃や同時射撃、ロケット弾などの間接射撃などありますが、特徴的なのが近隣へクスに敵が侵入してきたり、敵が3へクス以内から射撃してきた時におこなえる防御射撃!
これがなかなかの曲者で、前記の兵器故障や弾切れがあるためにやっていいものかどうかも悩む。
そして射撃は射程内に目標がいればできますが判定法はチョイと独特で、6面体サイコロ2個をかけあわせた数が、攻撃力から敵の防御力を引いたり、様々な修正を加えて出た数値以下なら攻撃は命中!
この場合、出目が3と3なら9、2と4なら8となり、もし8以下を出せ、というのなら、前者は攻撃失敗、後者は命中したことになります。
そして恐るべきはこの判定時のエネルギー切れor故障発生!
判定時のサイの目がマシンガンは6ゾロで故障なんですが、なんとレーザーに至っては5&6でも6ゾロでエネルギー切れが発生!
そして無事命中させても目標の装甲を貫かなければダメージはなく、各ユニットはA、B、Cの耐久値を持つのですが、AFSがBに対して、ナッツロッカーなどはA!そしてAは、6面体サイコロ1個振って3以下を出さないと無傷なのでありますよ……(ちなみにBは4以下なら被害が出て、Cに至っては6以外は必ず被害が出る)。
いいかいボウヤ……くるみ割り人形(ナッツロッカー)っていうのは、くるみ(AFS)を割るためにあるんだぜ……
という設定を見事に活かした鬼畜仕様(さらにAFSの射程が8に対してナッちゃんの射程は20)!
あわよくば移動不能にさせても、元からの装甲厚のためにやっとAFSと同じ防御力。
そんな感じの戦闘ルールとなっています。
ちなみに航空戦は割とあっさりしていて、航空機ユニットを制空任務化対地攻撃に割り振るという方式で、空中戦は互いの空戦力比を航空機戦闘結果表を見て判定という、オーソドックスなものとなっています。
なお対地攻撃は、とりあえず攻撃したいヘクスに航空機ユニットを置いて、対空攻撃を受けてから対地攻撃、となっています(基本的に航空機がマップ上を移動することはないです)。
そしてシナリオに記載されているターン内に勝利条件を満たすなどをした方が勝ちとなります。
このゲームもうちのゲーム作りの参考にしてたりして、色々楽しませてもらっています。
傾向の近いものには”超時空要塞マクロス”の都市戦を描いた”CITY FIGHT”というものもあって、雰囲気は似ているんですが、色々な意味でプロット記入式の黎明期にあたるゲームでもあるので、いずれご紹介します。
そんなこんなで今日はここまで。楽しんでいただけたのなら幸いです☆
では~☆
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