今回のスケジュール。(黄色が今日の旅程)
5/11 釧路 → 羽田
5/12 羽田 →ドバイ経由 → リオデジャネイロ経由 → ブエノスアイレス(エセイサ国際空港からバスで空港移動)
5/13 ブエノスアイレス(エアロパルケ空港)→ カラファテ (カラファテ 5泊)
5/18 カラファテ → ブエノスアイレス経由 → イグアス (イグアス 2泊)
5/20 イグアス → ブエノスアイレス (ブエノスアイレス 2泊)
5/22 ブエノスアイレス → リオデジャネイロ経由
5/23 リオデジャネイロ経由 → ドバイ経由
5/24 ドバイ経由 → 羽田 (夜着のため羽田泊)
5/25 羽田 → 釧路
5/16 5:30 暗闇の中、起床。(ツアーのお迎えは 7:30)
今日はこのアルゼンチンの旅のメインイベント!
私が一番楽しみにしていたペリト・モレノ氷河のトレッキングツアーの日!
昨夜は早く床に就いたのに睡眠が浅く、何度も目が覚め、結局アラームが鳴るのを待っての起床。
そう、何歳になっても遠足の前日は興奮して眠れないタイプなのだ・・・(T_T)
6:18 共同キッチン横の食堂で、ミニトマトと昨日茹でたゆで卵を食べる。
日本の卵より黄身の色が薄く、味も薄かった。
でもこのホテルの無料朝食と比較すると贅沢な味で満足だった。
氷河トレッキングに持って行くお弁当の準備。
流石に氷河にレストランはないので、お弁当は各自用意しなければならない。
氷河にはお弁当を持参しないといけない事は、3か月前の旅行計画の時点から分かっていたので、日本でお弁当対策を練っていた。
海外で手軽に用意できるお弁当と言えばやっぱりパン類。
でもお米派の私はパンじゃ力がでないので氷河を歩けない。
お弁当にはどうしてもご飯を持って行きたかった。
だからといってお米から炊くのは大変なのでレンチンのパックご飯がいいだろう。
でも白メシだとおかず必要で面倒だし、赤飯だとごま塩も持って行かないといけない。(ごま塩はお好みですけど)
と言うわけで、おかずとご飯を兼ね備えた炊き込みご飯にしよう!と自分のアイデアにほくそ笑んみ、日本からかやくご飯を3パック持ってきていた。
そのパックご飯を共同キッチンの電子レンジで温め、リュックに詰め、準備万端 (^^)
出発の準備が整い、いつものようにホテルのレストランでマズい朝食を食べながらツアーのお迎えを待った。
まずいなら食べなきゃいいのに、無料だから毎朝きちんと食べてしまう ( ̄▽ ̄) ケチケチ。
今日の行先はこのロス・グラシアレス国立公園のペリト・モレノ氷河。
宿泊地(右側の〇地点:エル・カラファテ)からツアーバスで約2時間半。
氷河までの道のりはくねくね道らしいので、酔い止め薬を飲んで万全を期した。
7:40 お迎えのバスが来た。
バスに乗り込む際「お弁当は持ってきた?」「国立公園入園料の5,500ペソ(現金)は持ってきた?」とガイドさんから確認された。
この2点はこのツアー参加の必須だった。
バスには既に数人乗っていたが、今日も一番前の席が空いていてラッキーだった。
一昨日のツアーと同じく数軒のホテルを周り、
ツーリストをピックアップして目的地の氷河へと向かった。
8:40 出発から1時間、爽やかな朝焼け。
9:00 国立公園入口にて、入園料を支払うため しばらく停車。
バスの中でガイドさんが集金。
入園料 現金で5,500ペソ=約3,300yen。わりと高い。
再び出発し、
9:33 ビューポイントらしき場所に停車。
もしや、あれが氷河か!?
お~!! まさしく 氷河や~!!
ちょっと遠いけど、初めて肉眼で見たでっかい氷河に舞い上がる。(一昨日も遥か山の上の氷河を見たっけ ^^;?)
今からもっと近くに行くんや!
そう、氷河の上を歩くんやで~! とワクワク興奮度 1000%。
またバスに乗り、
氷河に向かう。
バスの中で氷河の写真を見せてくれ、ガイドさんがマンツーマンで氷河の色んなことを説明してくれた。
分かったふりしてうなずいてはいたが、〇〇万年とか〇〇キロとか色んな数字が出てきて頭が混乱した。
アルヘンティーノ湖沿いをひたすら走り、
氷河地帯へ行くため、
10:00 アルヘンティーノ湖をボートで渡る。
段々近くなってきた~
いきなり 青い壁が崩れだし轟音がした。
TVで見たことがある景色と音だ。
予想以上のものすごい迫力に驚き感激したが、写真を撮るタイミングには間に合わなかった。(その後も一枚も撮れず)
10:20 接岸、上陸。
目には見えない霧雨が服を湿らす。(ボートに乗って帰るまで 殆ど霧雨だった。)
上陸するとすぐにガイドの言語、スペイン語か英語の2つに分かれた。
どちらに偏ることもなく、
ほぼ半々に分かれ、私の英語グループは10人ちょっとだった。
この氷河ツアーのために、どうしても持ってきたかった温度計。
秋で11℃もあるんだから、夏だともっと暑いんだろな。
そりゃ、氷河も溶けて崩れますよ。
崩れてるのは氷河だけではなく、自然形態も崩壊してる。
轟⾳と共に湖へと崩落する豪快な景⾊。
氷河の崩落に感動はするが、連鎖する崩落に切なくなってしまった。(この日私は合計5~6回を見聞きした)
11:00 「ここから先はヘルメットをかぶってください~」
ヘルメット装着。
氷河が近くなるにつれ、気温が下がってきた。6.6℃。
ここからはアイゼンが必要。装着してもらうために並ぶ。
きっちりアイゼンを縛らないと危険ないので、スタッフが一人一人 丁寧に着けてくれる。
靴ひもが緩んでるとアイゼンが効かないので、
まずアイゼンを着けてもらう前に、自分でガーーーッチリ靴ひもを結ばないといけない。
少しでも緩んでると、やり直して来いとはねられる。
私も2回はねられ、
3度目の正直で、やっとアイゼンを着けてもらえた。
アイゼンを着ける前は、これでもか!ってくらい靴ひもを締めましょう。
いよいよ氷河ウォーキング!
この地域は非常に風が強い。
氷河自体は青いのに強風が周りの砂を舞い上げ、
氷河の表面を砂色に染めてしまう。ちょっと残念。
氷河の上は 4.9℃だった。
氷河を歩いてる喜びと感動。
それとは真逆にアイゼンが氷河を削るであろうこのツアー、氷河崩壊、海面上昇・・・心配してしまう。
釧路の我家は海抜3mしかないから、すぐに竜宮城になってしまう。
何万年も前から存在する
神秘的で美しい氷河。
危険なクレバスに近寄らないよう監視するスタッフ。
山の中腹のきれいな氷を取りに行くスタッフ。
お楽しみタイム!
並べたグラスに氷河を無造作に入れる。
注ぎ込まれるウイスキー。
オンザ氷河ロック!!!
至福の時? いや、その言葉を突き抜ける喜び。
それは私が酒飲みだからじゃなく、何万年も生きてきた氷河が私の喉に溶け込む喜びだ。
正直言うとウイスキーはちょっと苦手なのに、オンザロックにこんなに感動するとは・・・(T_T)
生きててよかった。
氷河トレッキングに来てよかった。
ああ~ なんて幸せなんだろう~
毎日大勢のツーリストがここに来て、オンザロックを飲んだら氷河危機に拍車がかかる~!?
でもみんながこんなに幸せになれるなら、しょうがないかな (^^♪
満たされた気分で下山(?)しランチタイム。
お弁当を食べるための山小屋には、無料の温かいコーヒーが用意されていた。(ありがたい)
13:05 遠くに氷河を眺めながらのランチタイム。
今朝レンジで温めたパックご飯、バナナ、ゆで卵、ずっしり重いパウンドケーキ。
炊き込みご飯は勿論冷めていたが、醤油味のもち米がめっちゃ美味しく氷河とのミスマッチにちょっと笑えた。
みんなが食べてるのは勿論サンドウィッチ系のパンなので私だけ異質。
周りの外人さんは私のお弁当を見て見ぬふりをしていた。
「オー!グレイト!」とか「なんですか?それ?」など、話しかけてくれる人など一人もいなく、私はひとり優雅に黙々と食べた。
自分的にはこの炊き込みご飯のアイデアは大正解の大満足であった!
久しぶりのごはんは美味しく、しかももち米は腹持ちがよく、心も身体も満たされた。
食後の自由時間。
13:45 集合の際、ガイドさんがアイゼンの着いた登山靴のピンバッチを配ってくれた。
私の小さな宝物になった。
13:55 またボートに乗って戻る。
オホーツクで見る流氷とは別物の流氷が浮かんでいた。
対岸に上陸し、
ペリト・モレノ氷河展望台。
キツネがいる!とみんなが大騒ぎしてるけど、北海道民には全く珍しくない ^^;
夏毛のキタキツネとほぼ同じやし・・・
でもパタゴニアのキツネとは、もう一生会えないので撮らせてもらった。
氷河を色んな角度から見れるトレイル。
しとしとと身体を濡らす霧雨の中、小走りに駆け回った。
押し寄せる氷河!
ど・ど・ど迫力・・・
果てしなく続く氷河を前に呆然と立ちつくしてしまう。
思わず低い声で唸る私。
氷河の崩落は見えないけど、地響きと轟⾳が聞こえてきた。
この奥深いどこかで又氷河が崩落していた。
本当に見事なツアーだった。
氷河の上を歩くトレッキングも素晴らしかったが、展望台から見下ろす氷河も壮観すぎた。
この氷河トレッキングツアー 70,000ペソ= 42,000yen → 優遇レートで 23,836yenなり~(プラス、国立公園入園料 3,300yen )
めーーーーっちゃくちゃ大満足!
私にとって 23,836yenどころの価値ではなかった。
一昨日のフィッツ・ロイ山にも感動したけど、氷河はまた別格。
何万年分のパワーを感じれた。
南極好きの相方も連れてきてあげたい! 次は夫婦で来るか?
と思ったけど、
なんと!このツアー! 10歳から65歳までなので、相方は年齢オーバーでした・・・
残念・・・
氷河に恋をし、その熱が冷めないまま 17:20 帰宿。
明後日の朝、パタゴニアのカラファテを発ち、ブエノスアイレス経由でイグアスへ移動する。
空港までのアクセスはホテルまで迎えに来てくれるミニバスが便利で安心。(3日前 カラファテ空港から来た時と同じミニバス)
明後日のミニバスをホテルのフロントで予約した。
海外ではホテルやタクシー、色んな予約に「WhatsApp」を使う。
やりとりはメールではなく「LINE」でもなく、殆どが「WhatsApp」。
明後日のミニバスの予約も「WhatsApp」でバウチャーが送られてきた。
日本ならたいてい紙の予約表をくれるけど、最近海外ではペーパーレスが多く今回も「WhatsApp」のバウチャーオンリーなので 慣れない私はなんだか心細い。
まぁいいや、このバウチャーで明後日空港まで行けるでしょう。
ホテルからカラファテ空港まで 2,000ペソ。
3日前乗ったカラファテ空港からホテルまでのミニバスは 1,600ペソだったのに、3日間で400ペソも値上がりしてた。
値段設定はいい加減? 相場の変動?
さ~て、晩酌に出かけるか。
今夜からはひとり寂しい独酌。
まぁ日本でも毎日独酌だから変わりはないか・・・
どこ 呑みに行くの?
ホテルのフロントのお姉ちゃんに聞いてきた、お勧めのリーズナブルレストラン。
19時だからガラガラ。
お客さんはアジア人しかいない。
斜め前の6人組は韓国語を話してるのに、レストランの人にはスペイン語で話していた。
いいな~ スペイン語が話せて・・・
ポルトガルでもそうだったけど、20時までの早い時間帯にレストランで食べてるのは、ほぼ100%日本・中国・韓国などの東アジア人。
私もそうだけど19時頃に晩ごはんを食べたい東アジア人。
欧米とは文化の違いですな。
1杯目はレッドビアー。
この店でもメニューは紙ではなくQRコードからスマホで見るメニュー・・・
日本も近い将来そうなるのかな~
いや、日本でも都会では既にそうなってるのかな!?
ブルーチーズとチキンのサラダをつまみにした。
韓国人6人グループから、ステーキのすごーーーい良い匂いが漂ってきた。
羨ましいから、匂いだけ吸い取ってやった。
そのステーキの匂いで、2杯目はラガービール。
店内にはバイクが何台も並んでおり、
トイレの男女別が
ライダーの絵だった。
分かりにくいやん・・・
店内が欧米人で混みだした 20:50、私はお勘定。
5,300 + チップ200ペソ= 5,500ペソをクレカ払い。
優遇レートで 1,831yenなり~
今日は雄大な氷河を歩き、氷河に魅せられた一日だった。
神様からの沢山のご褒美を胸に刻み、シャワーも浴びず ベッドに沈み込んだ。
パタゴニア4日目 : 10:30 就寝。
[ 2023 アルゼンチン一人旅 その7に続く ]
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