ICUでは丸一日過ごし、手厚い看護を受けた。
背中のチューブから痛み止めの薬を入れる時に、「薬が体に合わなくて吐き気を訴える人もいます。」との事だったが、
入れた瞬間、「おえ~!吐きそうです!」
実際嘔吐してしまった。お腹の中は空っぽだったけれど。
確かその薬は「アヘン」と聞いたような気がするのだが、意識朦朧中での事だったので、間違っているかも知れない。
その手の薬は私にはNGのようだ。
次の日、お昼前に一般病室に移動。
ここは4人部屋で、手術後間もない患者が集まっている。
みんなお仲間♪
昼食のおかゆを半量以上食べれば点滴を外して貰えるというので、全く美味しくない薄いおかゆを頑張って流し込む。
人生は修行の連続。
でもこれで点滴から解放!
あと煩わしいのは胸腔ドレーンのみ。
あ、背中にはチューブが入ったままだが、これは邪魔にならないので。
ドレーンの取扱いは面倒。お手洗いに行く度に本体(バッグ)をベッドの脇に置いてあるスタンドから外し、それを肩に掛けて持ち歩かなくてはならない。
どこも痛く無くて元気な時なら、どうということない動作なのだが、一苦労なのですよ、これが。
何しろ強烈な痛みがずっと続く中、電動ベッドでじわじわと上体を起こし、これ又じわじわと向きを変えてベッドから降り、ここまで10~15分。
次にそろ~としゃがんで、スタンドのロックボタンや消音ボタンを押し、スタンドとの接続部のチューブを回したりやなんやかんやで外し、肩に掛けて立ち上がり・・・
もうあまりの痛さに失神しそう。
でも自分の事は自分でしなくてはね。みんなやっているんですから。
動く方が回復が速いですし。
「退院、退院」と呪文を唱えながら頑張りましたとも。
11月30日、 このドレーンとやっとお別れ。抜いた痕をチクチクッと縫ってもらう。身軽になり、洗面台でシャンプーをして貰う。とっても気持良かった♪
12月2日、 背中の痛み止めのチューブを抜く。
12月3日、 シャワー浴開始。手術痕にもドレーン痕にも厳重に防水は施されているが、最初はびくびく。でも久し振りにさっぱりすっきり。
12月7日、 全抜糸。
この入院中に友人がお見舞いに来てくれた。
年に一度は必ず会っていた、東京に住む友人。
私は生まれてからずっと関西。
嬉しいより申し訳ない気持ちのほうが大きかった。
心配かけるといけないので病名は伏せていたのだが、夫が白状させられたらしく。
Fさん、あの時は本当にありがとう♪
貴女の優しさと、そして貴女の思いが詰まった綺麗なお花に、どんなに癒されて元気が出たことでしょう。
又おばちゃん二人でディズニー・リゾートに行きましょうね。
術後の経過は良好で、2007年12月13日 取り敢えず一旦退院。
病理検査の結果は、この時まだ出ていなかった。
今回もコメント欄は閉じています。