カウントダウンはまだ

余命8カ月を遥かに超えて

抗癌剤治療後

2012-04-07 10:05:00 | 2008年のできごと

退院後は定期的に受診。

血液、レントゲン、CT、MRI検査等により経過観察。

ところで、抗癌剤治療の効果はあったのかな?

治療前と比較して、あまり変化無しとのこと。

ちょっとがっくり。

あれだけ酷い副作用と闘ったからには、下葉の影が無くなっているとか小さくなっているとか期待しましたが。

でも進行期に変化無しと言う事は、やはりかなりの効果有りという事で、治療を受けて良かったのでしょう。

 


上葉切除後の肺機能は20%程の低下らしいです。

少し多く歩いたり自転車に乗ると息切れがしました。

右上葉が無くなって空洞になった部分には、下から中葉と下葉が徐々にむくむくっと膨らんで来ていました。

凄いですね、人間の体って。

 

暫くは何の治療も無く、服薬も無く、この頃は心身共に一番のんびりと出来た時期でした。

体力、筋力は落ちていて、それに手術痕がまだ痛くて、あまり無理は出来ませんでしたが、

好きな物を食べて、大好きなワインも飲んで(飲んでいいのか!?)、映画も観に行き、近場ですが旅行にも行って。

行動範囲は以前よりは狭くなってしまいましたが、そして病院とは縁が切れませんでしたが、

窮屈な長い入院生活から解放されただけでも天国でした。

 


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 庭の椿 

 

 


抗癌剤治療の為の再入院  その6

2012-03-30 09:38:00 | 2008年のできごと

 

この入院中にはルームメイトが三人替わったが、二人目のKさんは元気溌剌な方だった。

私と同じく肺癌手術の経験あり。

この時は、経口抗癌剤を始める上で、その副作用の出方を観察する為の入院だった。

TS-1という薬。幸いにも副作用は殆ど出ず、短期間で退院された。

笑うと免疫力が高まるというので、お笑いのDVDをご覧になっては「がはは!」とよく笑ってらした。

阪神ファンで、主治医相手に阪神談義をされていた。

無断で外食をしに行ったり、週末の外泊時には病院には内緒で日帰りバスツアーに参加したり。

そのKさんが退院時に下さったもの。

 

 

どこかの国の元気の出る人形。お友達から貰って病室に飾ってらした二つの内、一つを私に。

これを見る度、Kさんのあの元気な「がはは!」が聞こえてきます。

今も時々、ばりばりの大阪弁メールが届きます。

Kさん!いつも元気を届けて下さってありがとう。

 

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庭のビオラ

 

 


抗癌剤治療の為の再入院  その5

2012-03-29 13:56:00 | 2008年のできごと

 

2008年2月26日 2コース2回目実施。

1、生理食塩液100ml、カイトリル(吐き気を抑える薬)

2、生理食塩液100ml、ジェムザール(抗癌剤)1271ml

3、生理食塩液50ml

所要時間1時間半程。あっと言う間に終わる。

 


3月13日 3コース1回目実施。2コース1回目と同じ内容。

3月21日 3コース2回目実施。2コース2回目と同じ内容。

4月 3日 4コース1回目実施。

4月10日 血液検査の結果が思わしくなく中止。骨髄機能が回復するまで延期。
       基準値より低いと「L」、高いと「H」の表示が付くがこの時は「LL」、「HH」が多数。

4月24日 4コース2回目実施。


以上で化学療法の抗癌剤治療終了。

 


副作用は骨髄抑制、吐き気、嘔吐、蕁麻疹、味覚異常、口内炎、脱毛など発生した。

骨髄抑制により白血球や好中球が減少すると、体の抵抗力が落ち、発熱したり口の中が荒れる。

対策としては、空気清浄機使用、手洗い、うがい、マスク着用、清潔、人混み(病院では外来ロビー、売店)

を避ける。生ものや果物は食べない。白血球を上げる注射。

ヘモグロビン減少時には、貧血、立ちくらみ、息切れ。対策は必要時には輸血。

血小板減少時には、出血しやすい、血が止まりにくい。

対策は、体を強くこすったり打ち身をしないように気を付ける、柔らかい歯ブラシを使用。

必要時には輸血。

輸血はしなくて済んだ。

 

吐き気や嘔吐は相変わらず続いたが、1コース目よりはましで、口当たりの良い物は食べることができた。

但し、白血球、好中球が減少時には抵抗力が低く感染しやすくなっているので、

生ものや皮を厚くむけない果物(イチゴ、ブドウ、さくらんぼ等)は避けなければならなかった。

あの時期は、たこ焼きが無性に食べたかったな。病院の食事にもたこ焼きが出る事もあったが、

あれは決してたこ焼きでは無い おばちゃん、たこ焼きにはチトうるさいのです。

ついでに病院のおうどんは毎回不味かった。どうしたらあんなに不味く作れるのか不思議。

あらあら、こんな不平不満を言っていてはいけません。

美味しいものも、そうでないものも、ちゃんと口から何かを食べる事ができる状況に心から感謝です。

美味しい献立も沢山あったのですよ。私は超薄味志向なので病院食の味付けは口に合います。

 

 

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庭のノースポール

 

 


抗癌剤治療の為の再入院  その4

2012-03-27 18:16:00 | 2008年のできごと

 

2008年2月4日 主治医から今後の治療についての説明を受ける。

抗癌剤による副作用のダメージからの回復を待ち、2コース目の治療を早めに開始する。

1コース目とは異なる抗癌剤を使用する予定。

 

2月12日 2コース目以降の治療について説明を受ける。

カルボプラチン(カルボメルク)とジェミシタビン(ジェムザール)とのカップリング使用。

※( )内はそれぞれ薬の商品名。

カルボプラチンの副作用は前回のシスプラチンと比較すると、吐き気や嘔吐、腎障害は軽いが、

血液毒性(特に血小板減少)が強い。

点滴時間が短くて済む。

 

 

2月19日 2コース1回目実施

1、生理食塩液100ml、カイトリル(吐き気を抑える薬)、デカドロン(アレルギー反応を抑える薬)8mg

2、生理食塩液100ml、ジェムザール(抗癌剤)1271ml

3、生理食塩液250ml、カルボメルク(抗癌剤)269mg

4、生理食塩液50ml


所要時間3時間15分

※カルボプラチン(カルボメルク)の投与量は身長、体重、血清クレアチニン値、年齢から計算した腎機能に応じて決定される。

 

 

2月20日 前日の点滴痕周辺が腫れる。塗り薬と湿布の処置。夜から吐き気。

2月21日 嘔吐。吐き気止め服用。

2月22日 腕の腫れの原因はどうやら抗癌剤漏れのようで、その部分にステロイド注射を打つ。
       ぶっとい注射器で10ヶ所ほどブスブスと刺された。
       抗癌剤の漏れは少量なので、効果に関しては心配ないとの説明。

 

腫れと注射でボコボコになった腕  怪獣になった気分です。

 

 

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庭のビオラ


 


抗癌剤治療の為の再入院  その3

2012-03-26 09:27:00 | 2008年のできごと

 

2008年1月22日 11:00 抗癌剤治療1コース1回目開始

1、 生理食塩液100mlを30分

2、 生理食塩液50mlとナベルビン(抗癌剤)33mgを6~10分

3、 生理食塩液500mlを1時間

4、 マンニットールS(尿量を増やす)300ミリリットルを1時間

5、 フラクトラクト(電解質捕液)500mを1時間

6、 生理食塩液100ml、カイトリル(吐き気を抑える)、

   ソルメドロール(アレルギー反応を抑える)500mgを30分

7、 ランダ(抗癌剤)100mgを1時間

8、 生理食塩液500mlを1時間

9、 フラクトラクト500mlを1時間

10、マンニットールS300mlを1時間

11、ラシックス(尿量を増やす)

以上の点滴を途中トイレ休憩を入れながら18時20分に終了。

※抗癌剤の投与量は患者の体表面積から計算される。

 

点滴時には血管痛が出現。血管が痛いなんて初めての経験。

ホットパットを当てながら継続。

抗癌剤注入中に腰に鈍く強い痛み発生。

この時、腎臓がどうにかなってしまったようだ。

 

1月23日、24日、尿量を増やす薬と水分の点滴。

吐き気と嘔吐始まる。何も食べられないし何も飲めない。お薬も飲めない。

 

1月25日~31日、点滴による吐き気止めと栄養補給。

殆ど点滴に繋がれた毎日を送る。

座薬の吐き気止めも使用。

 

この間に誕生日を迎える。病院から缶入りビスケットのプレゼント。

ありがとう♪

でも、折角のご好意だが食べ物は見るのも嫌だ。食べ物の話を聞くのも御免こうむる。

痛いのは我慢できるが、吐き気は駄目だ。う"~・・・きもちわり~・・・

最低の気分のバースデイ。

でも、こうして生きている事に感謝、生かされていることに感謝。

忍!忍!

 

1コース2回目は1週間後の1月29日の予定だったが、敢え無く中止になった。

副作用がことごとく強く出たのだ。前回書いた各種副作用が。特に腎臓障害。

1コース1回目の10日後辺りから骨髄抑制も出て血液成分の値がハチャメチャ。もうふらふら。

この手の抗癌剤は癌細胞の増殖を抑えるが、体の正常な細胞にまで作用してしまうのだ。

癌との闘いというより、抗癌剤の副作用との闘いだった。

気持の上では負けたくなかったが、体がS.O.S.を出したのだ。

 

抗癌剤投与2週間後ぐらいから髪の毛が抜け出した。普通じゃない抜け方。

覚悟はしていたが、やはりちょっぴり悲しかった。

日がな一日、パジャマや枕やベッドに落ちた髪の毛を粘着コロコロシートでとっていた。

全部抜けるタイプの抗癌剤ではなかったので1/3量程は残り、涼しい頭となった。

寒い季節なのに、風邪ひくやん!

でも6月頃から又ぽしょぽしょっと生え始めた

あの時は嬉しかったな。

 

※副作用の出方は人によって千差万別で、同じ抗癌剤を使用しても、とても軽く済む患者さんもいます。

 


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当時 病院にて撮影