美しい姿勢・歩き方は腰痛・膝痛・肩こりを改善する

腰痛は体の使い方を少し間違えていただけ-昔のおじぎと現代人のおじぎの違いを解説します

うつぶせでの筋力強化の方法

2016-01-09 10:17:34 | 鍛えるex(おじぎex)
座位や立位のように「体幹が地面に垂直」だと、椎骨を積んでおくだけでも姿勢を保てますが、前かがみ、四つ這いと「体幹が地面に平行」になるほど、「姿勢保持のための筋収縮」が必要になってきます。
うつぶせも「体幹が地面に平行」ですが、クッションなどに接している部分が多いので、その分負荷(筋肉の負担)は少なくなります。
短背筋群が弱っている人でも、負荷が少ないと、収縮しやすくなります。


1 おなかの下にクッションを入れ、うつぶせになります。
最初から最後まで、両腕には力を入れないでください(注1)。

2 おしり(仙骨下部)を足の方向に下げ、仙骨を後傾します。
その際、①「肛門をしめ頭頂方向に引き上げながら」②「左右のおしりを中央に寄せるように力を入れ」大殿筋を収縮させます。

3 腰椎の一番下(L5)あたりをわずかに持ち上げます。
このとき、「下腹をへこませ、腹横筋下部を収縮させる」と、持ち上げる力をサポートすることができます(注2)。

4 なるべくL5のすぐ上(L4)あたりをわずかに持ち上げます。

5 先ほど持ち上げた部分のすぐ上あたりをわずかに持ち上げます。それを繰り返します(注3)。
今までに動かした部分は、なるべく最後まで力を抜かないでください。

6 頚椎まできたら、あごを引きながら顔を床から少し浮かします。顔面は床と水平になります。

7 5秒位保持したら、力を抜きます。


(注1)腕に力を入れると、短背筋群の代わりに広背筋が収縮してしまいます。

(注2)ただし、「力を入れすぎたり、高く持ち上げすぎたりする」と、図17-1 ×1(次回掲載予定)のようになり、かえって短背筋群が働かなくなってしまうので、気をつけてください。

(注3)椎骨(特に胸椎~頚椎)を高く持ち上げすぎると、図17-1 ×3・×4のようになってしまうので、NGです。
それに、胸椎は元々後弯しているため、持ち上げると後弯を助長してしまう場合があります。
ですから、胸椎の部分だけは、「持ち上げず、逆にへこませる」ようにしましょう(図16-1を参照)。