図7-1をご覧ください。
脊椎カーブが増強し腰椎前弯が増強すると、椎間板後方だけでなく椎間関節も圧迫されます。
すると、椎間関節付近にひびが入り骨折してしまう場合があります。
椎間関節が骨折してしまうと、とめてくれるものがなくなった椎骨は体が動く方向や筋肉が収縮する方向にすべってしまいます。
筋肉が短縮すると、その筋肉にはさまれている椎骨たちはきれいに整列していられずすべりやすくなります。
ちょうどあごが小さいとその中に歯がうまく整列できず歯並びが乱れてしまうのに似ています。
図7-2は腰椎前弯が増強したためにL4/5間の椎間関節に圧迫力がかかって骨折し骨折部より下の部分(図の水色の部分、L5・S1)が筋肉によって後上方へすべってしまった例です。
すべる前の骨折の段階も痛いのですが、すべった瞬間は脊髄がつぶれるためかなりの激痛です。
すべるときはすでに椎間関節が骨折しており「とめてくれるものがない状態」なので、立ち上がりなどちょっとした動作でもすべってしまいます。
あまりにちょっとした動作で激痛になるので、理不尽に感じる人も多いようです。
すべってしまったら、なるべく早く整復・固定することが大切です。脊髄は圧迫されている時間が長いと壊死してしまう場合があるからです。
そうなってから圧迫をとってもしびれなどが残ってしまいやすいです。
腰椎を整復するには、骨盤を足の方向に牽引し筋肉によって後上方へすべってしまった部分を引き下げる方法がありますが、骨が癒合するまで全身安静にしていなければなりません。
コルセットで固定すればよいようにも思えますが、実はコルセットは完全に固定できるものではありません。
腰椎のそばには内臓があり内臓をつぶすわけにはいかないため、腕を骨折したときのギプスのようにガチガチに固めることはできないのです。
よって、すべってしまった腰椎を整復し癒合させるのは大変です。
脊髄がつぶれる原因⑥-脊柱管狭窄症
①、③、⑤によって脊柱管が狭くなることを脊柱管狭窄症と呼ぶ場合もあります。
脊椎カーブが増強し腰椎前弯が増強すると、椎間板後方だけでなく椎間関節も圧迫されます。
すると、椎間関節付近にひびが入り骨折してしまう場合があります。
椎間関節が骨折してしまうと、とめてくれるものがなくなった椎骨は体が動く方向や筋肉が収縮する方向にすべってしまいます。
筋肉が短縮すると、その筋肉にはさまれている椎骨たちはきれいに整列していられずすべりやすくなります。
ちょうどあごが小さいとその中に歯がうまく整列できず歯並びが乱れてしまうのに似ています。
図7-2は腰椎前弯が増強したためにL4/5間の椎間関節に圧迫力がかかって骨折し骨折部より下の部分(図の水色の部分、L5・S1)が筋肉によって後上方へすべってしまった例です。
すべる前の骨折の段階も痛いのですが、すべった瞬間は脊髄がつぶれるためかなりの激痛です。
すべるときはすでに椎間関節が骨折しており「とめてくれるものがない状態」なので、立ち上がりなどちょっとした動作でもすべってしまいます。
あまりにちょっとした動作で激痛になるので、理不尽に感じる人も多いようです。
すべってしまったら、なるべく早く整復・固定することが大切です。脊髄は圧迫されている時間が長いと壊死してしまう場合があるからです。
そうなってから圧迫をとってもしびれなどが残ってしまいやすいです。
腰椎を整復するには、骨盤を足の方向に牽引し筋肉によって後上方へすべってしまった部分を引き下げる方法がありますが、骨が癒合するまで全身安静にしていなければなりません。
コルセットで固定すればよいようにも思えますが、実はコルセットは完全に固定できるものではありません。
腰椎のそばには内臓があり内臓をつぶすわけにはいかないため、腕を骨折したときのギプスのようにガチガチに固めることはできないのです。
よって、すべってしまった腰椎を整復し癒合させるのは大変です。
脊髄がつぶれる原因⑥-脊柱管狭窄症
①、③、⑤によって脊柱管が狭くなることを脊柱管狭窄症と呼ぶ場合もあります。