絵画や文書あるいは図表をデジカメで撮ったとき、明るさ・コントラスト・ピントが適正だったら、絵や字が多少歪んで写っていても気にならない。 しかし、作品には全体を囲む枠があり、カメラの目線が少し傾いていただけでも歪みは顕著になり、少なからず気になる。 作品の実物を見ているときは、立ち位置が悪ければ長方形をしている実物の網膜像は歪んだ四辺形になっている筈だが、ヒトの視覚系はその歪みを意識することなく、直ちに長方形として知覚する。 デジカメで撮って画面を見てから歪みに気付きパソコンで補正しようとしても、歪んだ方形を自動的には補正してくれる訳でなく、改めて脳の処理とコンピュータ処理の隔たりを再認識させられる。 . . . 本文を読む
3.11から1年経つが、復興は遅々としており、同じ震災がまた襲ってきたら同じようなドタバタの対応を繰り返すのではないだろうか。
原子力災害の恐怖と不安は時間の経過で小さくなり、やがて消えるだろう。
それは「安全神話」の復活になるのだろうか。
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縄文人のアニミズムは「山」と「山の神」とを区別しただろうか。
山、そこから流れる川、山を支配しているオロチ、里に下って来るヘビやその化身は、アニミズムでは一つの神。
山は神の依り代ではなく、神ソノモノ。
原初のアニミズムを実感できない今の人は、御神体として概念するのがやっと。
依り代をその代用品のように誤解するなら、古代の謎を解けないのではなかろうか。
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今年は古事記編纂1300年。
大型書店に古代史のコーナーが設けられたりしている。
立ち読みして興味を持ったのがニギハヤヒ。
アマテラスから十種の神宝を授かり、「天の磐船」で降臨。
ナガスネヒコの妹を妻とし、ニギハヤヒ王朝を建てている。
その後、東征してきたカムヤマトイワレヒコに禅譲。
しかしイワレヒコが初代とされ、ニギハヤヒは初代天皇に位置づけられていない。
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磁気枕とか、磁石入り絆創膏とかが不眠症や肩凝りに効いたという話が有れば、まさかと思うのが常でした。
仮に効いたとしても磁気の所為ではないのではないか、と。
子供の頃に中世の魔術師の話を読んで以来、「磁気療法」と聞けば迷信だと決めてかかってきました。
そんなですから、NHKスペシャルの「ここまで来た!うつ病治療」を見ても直ぐに納得する気になれませんでした。
経頭蓋磁気刺激TMSで背外側前頭前野DLPFCの血流を活性化するという部分が納得できませんでした。
前頭葉における血流を制御することで「うつ状態」から脱却させられるものか、どうか。
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「馬鹿につける薬はない」という古風な悪態が今度こそ死語になるか、どうか。
抗癌剤のベキサロテンをアルツハイマーのモデルマウスに投与したら、脳内に蓄積したベータアミロイドが72時間で約半分に減少し、14日の投与で最終的に75%減ったという記事が有りました。
発見の端緒は実際のアルツハイマー患者がガンになってガンの治療中をしたらアルツハイマーも改善したというようなことが有ったのかどうか。
素人だからか、気になります。
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数日前、新聞社各紙がほぼ一斉に、マグニチュード7クラスの直下型地震が今後4年以内に70%の確率で起きるという予想を報道し、テレビ局もフォローしていました。
M3クラスの地震発生頻度が大震災後5.5倍になり、一日当たり1.48回になった。地震はMが1大きくなると頻度が1/10になるという経験則が有り、これによって計算すると、そのような予測になるとのことでした。
単純に加減乗除の範囲で計算してみると、M7クラスの地震が18年に1回の比率で生じることになります。
従来は30年に1回と言われていたそうですから、頻度が大きくなったことを示していますが、4年以内に70%という数字とは違い過ぎます。
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年金受給額が400万円以下で、その他の収入が20万円以下なら確定申告をしないでも良いことになったそうです。
あんな難しい作業を人の助けなしに熟せる人がどれだけいるのか、常々不思議でしたが、本当なら我がこととして面倒が無くなったことを喜びたいものです。
税務署も僅かな税金しかとれないケースのために事務作業を割きたくないのでしょうか。
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読み易い。
今、われわれの脳裏から離れない最もホットなことについて語っている。
売れている作家のものだけに、あれこれ率直で面白い。
3.11後の閉塞に加え、内外の政治や経済の混乱を見るのは、地獄の釜の蓋が開いている様を覗き込むのに等しい。
われわれは今、その崖の縁にいるのだが、要は「怖がらなくてよい」と。
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