亢進症な生活

甲状腺機能亢進症(バセドウ病あらため甲状腺ホルモン不応症)と膠原病(SLE&シェーグレン)を併発した働き者。のんびりと♪

お鼻だらだら…抗ヒスタミン剤のお世話に

2009-09-02 | お薬のこと一般
ときどき、思い出したみたいにお鼻がじゅるじゅるします~。
理由はよくわからないけれど。

土曜日に1日、鼻がジュルジュルしていて、抗ヒスタミン剤のクラリチンを飲んで様子を見ているうちに、夕方になってしまったので、いつもの皮膚科の先生にお願いして、別の抗ヒスタミン剤を出してもらいました。

実は、この間、疲労感がひどくて熱も下がらない…という泣き言を聞いてもらって、「つらかったら、プレドニンを出してあげるから、おいでね」と先生に声をかけてもらったところだったので、先生はちょっぴり緊張気味に「やっぱり調子悪いの…?」と聞いてました。
「いやいや、あのあと、膠原病の先生とはちゃんと話したけれど、総合的に考えて、今は強い治療に移行しないでいようってことにしました」って答えたら、ちょっとほっとしたお顔に(笑)

で、「皮膚科でお願いするのも申し訳ないんですが、鼻がジュルジュルして、クラリチンが効かないので、ジルテックをいただけないかと…」と言ったら、脱力しきってました。
「いやぁ、この間、具合が悪そうだったから、何事かと思って」と言いながら、「え、ジルテックって、ふつうのアレルギー剤だけど、それでいいの?ゼスランとかいらない?」と聞かれました。結局、相性のいいジルテックを処方してもらいました。

ゼスランも鼻水でよく処方されるけど、ジルテックと同じ抗ヒスタミン剤だったと思うけど…。持続が長めだけれど、わたしの場合、口が渇く副作用が出やすいんです。

どういう仕組みなのかはよくわからないけれど、抗ヒスタミン剤って、強さの違いより、ひとりひとりの相性によって効き方が違うそうです。クラリチンとジルテックでも、クラリチンの方がよく効く人と、ジルテックがいい人がいるみたい。
おもしろいですね。

わたしは、ジルテックが効くようです。
今日もジルテックのお世話になりながら、元気に暮らしてます♪

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子宮頸がん予防ワクチン承認?

2009-08-31 | お薬のこと一般
台風が通り過ぎていきました。
こんなに湿度が高いのに、午後、とつぜん鼻血をダラダラたらしてしまいました。血圧が高いわけでもなかったのに、なぜでしょう???

今日、子宮頸がん予防ワクチン承認へ 国内初、10月にもというニュースが流れていました~。

この話、何度か書いたことがありますが、子宮頸がん発症の70%は、このHPVというウイルスの感染が引き金になっているといわれます。
海外臨床試験では、HPV16型、18型に触れたことがない人にこのワクチンを打つと、このウイルスが原因の子宮頸がんについてはかなり予防できたという報告もあります。

よかったと思います♪

実は、とてもありふれたウイルスらしいですが、1回も感染していない状態でワクチンを打つ方が有効だということなので、意外なほど若いうちにワクチン接種した方がいいようです。日本では、若年層の患者さんが増えているだけに、早く承認されるといいと思います。

3回の接種で、4万円くらいがかかりますが、ガンになったら、もっとお金がかかります。

課題は、情報がどれくらい伝わるか…でしょうか。
青木眞先生がブログで、「中学や高校の教員、開業助産師、保健師においてもHPVおよびワクチンの情報はまったくといっていいほど伝わっていません」と書いていて、驚きます。

逆に、副作用の情報も、きちんと公開されるといいと思います。
アメリカで報告されている副作用は卒倒、けいれん発作、まひ。長期にわたる影響については、わたしは情報をうまく見つけられていません。
2008年にイギリスで12歳以上でのワクチン接種が義務化されたときには、ずいぶん反発があったようです。細胞診断をこまめに受けられたら初期で見つけられるのではないかという議論もあるようです。

子宮頸がんで苦しまれたお母さんは、おこさんには予防接種を受けさせたいと思うだろうと思いますから、承認は歓迎!
ただ、義務化していくとしたら、きちんとした情報の公開と議論ができるといいんだろうなぁ~と思います。

ちょうど、新型インフルエンザのワクチンについて、「エビデンスないからこそオープンに議論を」という記事がありました。ほんとにそうだと思います♪

追記:子宮頸がんの検診の受診率は約20%。ワクチンも完璧でないから、併用しないと効果がないような。ワクチンの認可だけでは子宮頸がんの増加は解決しなさそうです。

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アイソトープの生産が、けっこうたいへんなことになっているみたい

2009-07-24 | お薬のこと一般
新型インフルエンザの国内感染者数が5000人を越えたそうです。
先週、1週間(13-19日)で1502人増加。これからは、国内でも全数把握はしないそうです。季節性インフルエンザも夏なのに毎週何千人も患者さんが出ているそうですけれど。

そんななかですが、わたしのナゾの発熱は、今日も熱が37.5度までしか上がりませんでした♪ しかも、宵の口にウトウト眠ってしまうということも久しぶりになかったです。いい傾向~。

さてさて、放射線を使う、いわゆる核医学(RI)の治療や検査に使われるラジオアイソトープの生産が、けっこうたいへんなことになっているそうです。

アイソトープというと、たとえば、甲状腺の大きさを確認したり、ヨード取り込み率を測ったり、という検査に使いますし、あるいは腫れた甲状腺を放射線で焼く治療に使用します。骨の状態を確認する骨シンチなどの検査でも使用しますね。シェーグレン症候群で唾液腺の破壊率を確認するときにも登場しますし、がんでも、検査や治療で使っています。
わたしも、何度もお世話になっています。

この放射性医薬品を作るのには、放射性っていうだけあって、やっぱり原子炉が必要なんですね。言われてみれば、そうですが、小さなカプセルを飲んだときには、それが原子炉からやってきたなんて、想像もしませんでした。

実は、カナダのオンタリオ州にある、チョーク・リバー研究所の原子炉は古くなって、いろんな事故もつづいているので、閉鎖されているのだそうです。おそらく年内は再開のめどが立っていないと、NYタイムス紙が報じていました。

なんと、ここが世界のアイソトープ供給率30-50%を占めていたのだそうです!

放射線医薬品は、作り立てでないと効果がなくて、数日で効果が半減するようなものも多いので、お薬自体は、国内で製造することが増えているようですが、放射線医薬品の原料の放射性物質「モリブデン99」は、100%輸入しているのだそうです。この「モリブデン99」だって、66時間(3日たらず)で、半減してしまうそうです。
これを作っているのは、カナダのほかには、ベルギー、オランダ、南アフリカ、オーストラリア、アルゼンチンから取寄せることになるのですが、オランダのペッテン原子炉も、47年目で来年は数ヶ月単位でメンテナンスのための閉鎖が予定されているそうです。どこも老朽化していたりという問題もあるので、薬は国産をするゾ!という取組みも始まっているようです。

やがては「乱暴な検査や治療だったなぁ」と言う時代が来るのかもしれませんが、今は、手術することなく、代謝や機能も含めて確認できる重要な選択肢の1つですから、安心して、選択できる安定供給がされるといいなぁと思います。
施設に関して、安全に気をつけるということは十分な対策が必要だけれど、検査と治療の提供も、たくさんの人にとって、大事な「安全、安心」のひとつなのだと思うのです。

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ひとりでも湿布の「介の字貼り」

2009-07-23 | お薬のこと一般
上司と同僚の好意で、ゆっくりさせてもらって、ずいぶん余力回復中~!
ディスコイト紅斑はまだ広がっていて、もうしばらく、静かモードかもしれません。

さてさて、サロンパスのCMで出てくる、「介の字貼り」~!
つまり、湿布をたくさん使ってね、という話に読めなくもないですが、実際に「介の字」に貼ると、効果があるような気もして、気になってます(笑)

でも、「介の字貼り」をお願いできる人って、どんくらいいるんでしょ(笑)
サロンパスのサイトでは、ザブングル加藤さんが、ひとりで貼ろうと頑張ってます~。

そんな方に、医薬品のお話がたくさん書かれているブログ『薬局のオモテとウラ』で紹介されていたのが、「ひとりでペッタンコ(シップ貼り)」という商品(笑)
孫の手で湿布を貼る…というような道具です。誰が考え付いたんだろう!!!と大笑いしてしまいました。

笑っておきながら、この名前で検索すると、いろんな通信販売で売られていて、一個買っちゃおうかな♪なんて思っていたりして(笑)

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ジェネリックの伝説、アメリカでも

2009-07-22 | お薬のこと一般
昨日までの国内の新型インフルエンザ感染者は4246人だそうです。15日に3000人を突破してから、やっぱり速かったですね…。

さて、日本では、厚生労働省がジェネリック薬(後発薬)を推奨していて、もっと促進しようとしています。薬局で、患者が後発品を選択しやすくなるような丁寧な説明を行ったかも問われるようになったようです。

医療技術が進んで、いろんな高度な検査や治療が可能になってくると、医療はどうしても高額化してきます。高齢化にあわせて考えると、医療費が増えて行くのは、自然な流れ…と言えそうです。
そんななかで、医療費を抑えなければ!というために、比較的安価なものが多いジェネリック薬が推奨されています。

でも、しつこく書いていますが、ジェネリックの認定のための試験は、とっても大雑把にいうと、
 ・健康なひとが使用してみて
 ・一定の時間がたって「主成分」のみの血中濃度が
 ・先発薬の80-120%であること
から判断されます。

具体的には、たとえば、湿布の場合は、同じフェルビナクが使われていたら、温シップも冷シップも同じジェネリックとして扱われます(笑)香料が多くても、ピリピリが多くても、同じジェネリックです。

もちろんジェネリック薬が大活躍する場合もありますが、先発薬と比べると、効果の出方が違う場合もあります。違っても、わかっていて使う場合はいいのですが、そういう情報が広く伝わっていないまま、「同じもの」だと思って使うというのはリスクとなりそうです。
そのリスクは、薬局が取れるものではないと思うんですけど、どうなんでしょう。
全国保険医団体連合会(保団連)でも、「後発品の使用「強要」は問題」という声明を発表したようですね。

おもしろいのが、アメリカでもFDAが「ジェネリック薬の伝説に答える」というような記事を書いていること。(原文
「品質は、先発薬と同等です」「価格は、先発薬の80-85%です」と書かれていて、アメリカでも医療費問題が大きいんだなぁと改めて思います。

これまたしつこく書いていますが、製薬の世界では「2010年問題」というのがあります。稼ぎ頭だった有名な薬の特許がいろいろ切れるのだそうです。例えば…

2008年
 フォサマック - メルク(骨粗鬆症治療薬)
 プログラフ - アステラス製薬(免疫抑制剤)
 アムロジン/ノルバスク - 大日本住友製薬、ファイザー製薬(高血圧治療薬)
 オノン - 小野薬品(抗アレルギー薬)
 ラジカット - 田辺三菱製薬(脳梗塞治療薬)

2009年
 タケプロン - 武田薬品(消化性潰瘍治療薬)
 ハルナール - アステラス製薬(α遮断薬、排尿、降圧)

2010年
 コザール - メルク(降圧剤)
 アリセプト - エーザイ(中枢神経系用薬、アルツハイマー治療薬)
 クラビット - 第一三共(抗菌剤)
 パキシル - グラクソスミスクライン(抗うつ剤)

2011年
 リピトール - ファイザー製薬(高脂血症治療薬)
 アクトス - 武田薬品(糖尿病インスリン抵抗性改善剤)

2012年
 シングレア - メルク(抗アレルギー剤)
 バイアグラ - ファイザー製薬(ED治療薬)
 ブロプレス - 武田薬品(血圧降下薬)

2013年
 パリエット - エーザイ(胃酸抑制剤)

実は、新しいを開発するには、潤沢な資金が必要です。薬の開発は、いつ完成するかわからない、完成できないかもしれないというもので、融資が受けられないこともよくあるようです。これまで、有名な薬でもう十分すぎるくらい稼いだでしょ?という考え方と、今後、新薬の開発が失速するのではないかと懸念する声もあがっています。

ジェネリック推進がどうなっていくか、興味があります。

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真夏の夜の夢 セント・ジョーンズ・ワートとお薬

2009-06-17 | お薬のこと一般
昨日は、雷がゴロゴロ。真夏みたいなことになってました。まもなく夏至です♪
そういえば、シェークスピアに『真夏の夜の夢』という作品がありますが、夏至(mid-summer)のことなんですってね。真夏のことかと思ってました。

夏至には、聖ヨハネ祭というのがあって、このころ花が咲き、つみとる旬をむかえるハーブに、セント・ジョーンズ・ワート(聖ヨハネ草)というのがありますが、古くから抗炎、消毒の薬草として使われてきました。
最近でも、うつに効くという研究者もいるようです。(アメリカのNIHは、中程度のうつには効果がなかったというレポートを2002年に出していますけど。)

日本の場合は、お薬としてでなく、ふつうにハーブティとして買えてしまうのですが、意外と、他の薬とぶつかる例が多いようです。
厚生労働省でもセント・ジョーンズ・ワートと医薬品の相互作用についてという発表をしていました。

血液凝固防止薬のワーファリンや免疫抑制薬のシクロスポリンが、効かなくなった(血中への吸収がさがったり、働きが下がったり)という報告があるようです。てんかんのテグレドールや不整脈のリドカインもそう。

命に関わるお薬への影響も多いので、「からだにいいお茶」にも要注意ですね。

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コンビニでお薬、開始です

2009-06-01 | お薬のこと一般
今日はゆっくり眠るぞ~と思っていたら、眠りすぎか頭痛と微熱が。眠りすぎなんて、頭痛のタネを食べてくれるバファリスに食べてもらう内容じゃないけど~(笑)

さてさて、今日から、コンビニでもお薬が買えるようになりました。

これは、「副作用は自己責任だよ」「医療保険を使わないで、薬を買ってね。」という意味だと思うのですが、あまり報道されません。

認可されているものは、比較的、副作用の少ない湿布とか胃薬とか解熱とか、そういうものが多いようですが、意外な副作用が出ることもあって、そもそも病院に行かないで薬を買う人が副作用を判断して病院にいけるかなぁというのも気になったりして。ごくまれな話なのでしょうけれど。

TVで「子どもが急に熱を出すこともあるので、コンビニで買えたら、安心です。」と答えているお母さんのインタビューを見て、ちょっとドキドキ。
いつも飲んでいるお薬は、常備しておいた方が安心なような。急な発熱で、冷静でないときに、とりあえず…とよく説明も聞かないで、手近な薬を使うのは心配です。

わたしの場合は、薬局でも薬剤師さんが、その病気はなんですか?前の薬と逆の薬を飲むのは、なぜですか?と、一応、確認してくれるけれど、「よくわからないけど、先生とよくお話されているならいいです。」と言われる状態なので、あんまり変わらないかもしれないけれど(笑)

医療機関で使われる医薬品は年間8兆円とも言われます。そのうちの少しでも保険を使わないでもらえたら、限界に来ている医療保険を節約できる…ということなんだと思いますが、買える人が買えるということがどんどん進んでいくような気がして、とても心配です。
医療を守ることは人の尊厳を守ること。コミックの博物館を作ることより、大事な気がするんですけど。

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頭痛にバファリス~♪ 悩みを食べてくれるらしい

2009-05-31 | お薬のこと一般
今日はさすがにのんびり~。
長いと言われていた新型インフルエンザの潜伏期間も1~4日と短めだって説を感染研が出していたので、友だちに会っても大丈夫かなぁ。

薬局のオモテとウラ』で紹介されたり、このブログの広告表示にも出たりしてましたが、「頭痛にバファリン~♪」のCMで知られるバファリンのスペシャルサイトに、「頭痛のタネ」を食べてくれるリスが登場しました。

バファリン・スペシャル・サイト「バファリス」。


頭痛のタネになる悩みを、リスが聞いてくれて、食べてくれちゃうんです。
こういう系のキャンペーンって、よくあるのですが、バファリンみたいなポシェットを持ってる、このリスが、なんといっても、かなりかわいいのです。
リスのうえをクリックすると、「え!びっくりした~」と振り返ったり、画面の端っこをクリックすると、「なに、なに?」って伸び上がって覗いてくれたり。

この愛嬌がなんともね。いろんな記事で、「毒を食べ過ぎて、具合悪くならないでね~。」と書かれてますが、ほんとにそう思います♪

バファリンは、血をさらさらにしたり、痛みを止めたり、いろいろ活躍してくれますものね。個人的に、痛み止めはもっぱらカロナール→ボルタレン、ロキソニンを使ってしまいますが、このサイトは秀逸です~!

そうそう、『薬局のオモテとウラ』では、もうひとつ、モーラステープ20mgの上手な貼り方なんてサイトも紹介されていました。モーラステープのパッケージにかかれたQRコードからアクセスすると、このサイトにいけるそうです(笑)
モーラステープは、含まれているケトプロフェンが紫外線にあたると色素沈着の原因になりがちと言われて、使わないですが、ときどき使うセルタッチのジェネリック、スミルテープも同じ形式。参考に♪ …って、違う使い方がありうるんでしょうか(笑)
医薬系のサイトは、ちょっと変わったものがあって、おもしろいです~。

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ボルタレンが発売になりました!

2009-05-04 | お薬のこと一般
あのボルタレンが薬局で買えるようになりました~。
テープ、ローション、ゲルの外用薬だけで、飲み薬はありませんが、病院にいけない週末や時間にどうしても関節が痛いとき、強い消炎・鎮痛の湿布を薬局で買えるのは助かりそう~!

わたしは、ゆるーく効くセルタッチをいつも処方してもらっていますが、なんとなくうれしかったので、ご紹介です♪

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用法・用量を守って?

2009-04-24 | お薬のこと一般
今日も、なんだか寒い一日でした♪
終日、あんまり休憩せずに働けました。ちょっと元気になっているかも?

昨日、寒気がするからヨードでうがいしようかしら、なんてイケナイことを書いていたら、今日読んだ『日経メディカル』にお薬の不正使用に関する話があって、噴き出してしまいました(笑)

まずは、関節痛でボルタレン・ゲルを処方されたおじさんが片頭痛に効くかと思って、頭中にまんべんなく塗ってみたという記事。ボルタレン・ゲルが1週間であっという間になくなって、またもらいに病院にやって来たので、おかしい!ということから発覚(笑)
痛みの原因が違うので、痛み止めだからって言っても頭痛には効かなかったうえに、しっかり皮膚炎になっていたそうです。
でも、1週間つづけるというのは、それなりにモティベーションがないとできないと思うから、きっとよほど片頭痛がつらかったんでしょうね。それにしても、どれくらいベタベタになっていたんでしょう?

もうひとつは、花粉症のためにアレルギーを抑えるジルテックを処方されていたおじさんが、お薬の処方窓口で「実は3日間飲み忘れてた!」ということがわかったので、「ちゃんと飲んでくださいね」と薬剤師さんが話したら、は~いって、その場で3日分を一気に飲んじゃった!という記事。
アレルギーを抑える薬は、1錠でも眠くなる人がいるくらいだから…と騒ぎになったそうです。本人は、まとめて飲んでおけば、ちょうどよくなるかと思ったそうですが、副作用も3日分でるかもしれないわけだから、なかなか怖いものですね~。

「医薬品は、用法・用量を守って正しくお使いください」という話なんですが、意外とうっかりということが起きがちかも。よくわからないときには、しっかり聞くのがよさそうです~。

副作用がわかっていて、その副作用で代謝があがらないかとヨードうがいをしようとしたわたしと比べたら、おふたりとも善良ですけど(笑)でも、わたしは、ちらっと思っただけでやってませんよ~♪

そういえば、抗甲状腺薬のメルカゾールやプロパジールは、お薬の血中濃度は別として、そこから影響するホルモンの反応がゆるやかなので、飲み忘れたときは○時間以上あけて、つづけて飲んでください、なんて指示があった場合もありました。総量が減ることの影響が大きいようで。ものによって、違うんですよね。

いろんな病気とつきあっていたら、飲まないといけないお薬も増えていくわけで、自然と気をつけてしまうのですが、気軽な印象の湿布や塗り薬だとついつい適当に扱っちゃっていることもあるかな。
主治医が「クスリは反対から飲んだらリスクだから、ちゃんとしておかないといけないんだよ」と前に話していましたが、なるほど、そのとおりかもしれません。

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なまこクリームは、すごく効くらしい?

2009-04-19 | お薬のこと一般
ぽかぽかと、ほどよいお天気で、カラダもほっこりしてます♪

新婚旅行でマレーシアのランカウイに行った同僚から、おみやげに「なまこクリーム(KRIM GAMAT)」と「なまこ石鹸」をもらいました~。なまこと聞いて、ぎゃー、と言いながら、けっこうかわいいパッケージが気に入ってしまったり(笑)

なまこって、半分に切っても再生する生命力が強い動物で、この地方では、民間療法で、昔から、なまこを煮詰めたクリームを使っていたそうです。日本のアロエ(医者いらず)やマムシ酒みたい♪

ネットで調べてみると、「キズや火傷に、怖いくらい効く」と評判です。

でも、「怖いくらい効く」というのは…何年も経って、「ステロイドが入っていました~」という話が出てくることがあるので、念のため、検索。

そしたら、なまこには、ステロイドに似た成分(ステロイド骨格を持った配糖体)が含まれていたという話も。日本でも、天然なまこから抽出したホロトキシンを使った水虫薬「ホロスリン」という製品もあるようです。動物で抗菌作用のあるステロイド核が見つかるのはめずらしい!とうたっています。

…しかし、天然と聞いただけでは、安心できなくなっている、わたし。
何にでも効くと評判の、香港のタイガーバームも最初はステロイドが含まれていたそうだし。天然のものも、化学的に濃縮したら、やっぱり副作用が出ることもあるじゃないのかな???

というわけで、とりあえずは、せっかくのお土産は、かわいいパッケージを楽しませていただいて、様子をみようかな♪

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またステロイド混入化粧品!

2009-03-16 | お薬のこと一般
朝から背中が痛い…。一日中、右側の、肝臓の裏あたりが、ヒリヒリ、ピリピリ痛いのは、なんだろ?明日は病院だから、様子を見てます。

さて、以前に、ステロイドが入った違法化粧品「エンジェルグレイス」「NOATOクリーム」が回収になったお話を書いたことがありましたが、また、ステロイド混入化粧品がみつかり、回収されることになりました。

がいようクリームという化粧クリーム。中国製の漢方のクリームという触れ込みだったのに、ステロイドのなかでも特に強いデルモベートと同じ成分(プロピオン酸クロベタゾール)が検出されたそうです。

膠原病(SLE)の関係で、皮膚が線維化してしまって、黒いニキビみたいなものができたときに、皮膚科でデルモベートという最強のステロイドを処方してもらいましたが、これと同じ成分が入っていたそうです。
もっと弱いリンデロンやフルメタだって、顔には使わないのに、最強のデルモベートが化粧クリームに入っているとは。

中国から輸入していたものを詰め替えして、「日本製」として売っていたそうです。ステロイドがどこで混入されたのかは…まだわかりません。
今回の場合は、個人輸入のような形でないので、信じて、アトピーの子どもに使っていたような例では、だまされたという思いがぬぐえないかもしれません。

詳しくは、燃える皮膚科医のスキンケア・カフェ2へ。

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インフルエンザと異常行動?

2009-02-09 | お薬のこと一般
2時間くらい座っていると電池切れになるので、休憩しながら、1日をすごしてます。

インフルエンザが流行中。1月29日に東京都はインフルエンザ流行警報を発令しました。ついにオフィスの同じ部屋にも上陸。みんなマスクをして、がんがん加湿してお仕事しています。インフルエンザはアルコールに弱いらしいので、手ぴかジェルを使って消毒し、そのあとヒルドイドを塗って保湿し…という生活をしています。

インフルエンザは、けっこう激しい感染症。脳で炎症を起こすインフルエンザ脳症が起きることもあります。

以前、インフルエンザで処方されるタミフルを飲んだ子どもが異常行動を起こして、転落死したというような報道がつづいたことがありますが、タミフルを飲まなくても、異常行動が起きたという報告もあり、「薬のせいじゃなくて、インフルエンザそのものが原因じゃないか?」という指摘もありました。

インフルエンザのタミフル耐性が増えてきていて、タミフルに代わってよく使用されるリレンザですが、これを処方された高校生が転落死したそうです。お悔やみ申し上げます。
厚生労働省が注意勧告を出したそうですが、もしインフルエンザが原因だとしたら、どれだけ薬を変えても同じことは起きそうです。

この報道の困ったところは、患者としてどうしていいんだか…ということがよくわからないこと。病院にいったものの、「タミフル出しておきますね」とドクターに言われたら、ふと不安になる…ということが、いいのかなあと思います。
「インフルエンザっぽいから来たけど、タミフルって怖いのよね」という会話を実際に、近所の内科の待合室で耳にすることもあるましたが、そういう患者さんが「じゃあ解熱剤、消炎剤だけにしますか?」と聞かれて、しっかり責任をもって判断ができるとは思えません。
風邪とそろそろ始まる花粉症のために込み合った個人病院で、「うーーん、どうしようかな、タミフルもリレンザも怖いけど、薬を飲まないのも怖い。」なんて悩まれても、先生も他の患者さんも、困ってしまいます。

詳しくは、お医者さんブログ『勤務医 開業つれづれ日記・2』、製薬会社研究者さんブログ『薬作り職人のブログ』をどうぞ。

…そうこうしているうちに、今度は、タミフルに代わって、リレンザの備蓄が指示されたようですが、結局、どうしたいのかな???

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新しい喘息の治療薬、ゾレア

2009-02-03 | お薬のこと一般
1月21日、喘息治療薬のオマリズマブ(商品名:ゾレア皮下注用)の製造承認がおりました。

喘息の治療は、昔は、気管を拡張するβ刺激剤を使うことが多かったのですが、今は、その基盤にある気管の炎症を抑えるために、ステロイドのパウダーを吸入し、発作のときだけ気管の拡張剤を使うことが増えてきました。
それによって、喘息による死亡は減ってきているそうです。

でも、2006年でも、国内で約2800人が喘息で亡くなっています。亡くなった大半の方は、重症の患者さんだったそうです。

今回、承認されたゾレアは、難治の患者さんに朗報。月に1回、注射をすることで、喘息をひきおこすIgEという免疫グロブリンにくっついて、アレルギー反応を抑えます。
ずいぶん後から出るショック症状(遅発型アナフィラキシー)の報告もあるので、今後の動向は気になるところではありますが、新しい治療法の可能性は、希望になるだろうと思います。

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パンデミックにむけて、ちょっと多めにお薬を♪

2009-02-01 | お薬のこと一般
以前、パンデミックにむけて、お薬を多めにもらってますか?という記事を書かせていただいたことがありましたが、この間、先生と甲状腺の検査の相談をしたときに、どうしようか、と相談してきました♪

メルカゾールを停止するので、一番、心配な心臓の負担を軽くするために、心臓の血管を拡げて、血圧や脈拍を抑えるワソランをたくさん処方してもらうついでに、念のため、パンデミックが起きたら、病院には近寄らない方がいいですよね…薬はどうしましょう?って。

甲状腺の検査どころでないし、でも甲状腺の亢進症状がひどい…ということで、そういう時には薬を再開しちゃえってことで、止めたメルカゾールも無事に処方してもらいました~。
解熱鎮痛も確保♪

食べ物は誰かにお願いできるけど、処方薬は自分で病院に行ってもらわなきゃいけないから、しっかり確保しなくちゃ♪

実は、プロパジールもインデラルも処方してもらったあとで、血管炎や喘息が出て、中止になってしまったけど、今度は大丈夫だといいな。

メルカゾールを止めてしばらくすると、再開するときに、副作用の無顆粒球症が出る可能性があるけど、しばらくの中断なら大丈夫みたいです♪

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