定期トレーニング 開催!!
我々の防犯ボランティアグループでは、インストラクター向けに定期
トレーニングを実施しています。
目的は、トレーニングを通じて新しい知識や技術を学び、
常に質の高い防犯講習会を開催できるようにする為です。
実は先日、県内某所において定期トレーニングを行いました。
今回お借りした施設は設備も整っており、3時間という短時間でした
が、充実したトレーニングができたのではないかと思います。
残念ながらすべてのトレーニングの内容をこの場では公表できないですが、
今回は一部、ご参考までに紹介させて頂きます。
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○緊急対応訓練
設定→テロリストが市民に向けて拳銃を発砲。近くにいた我々がその拳銃を
奪い、テロリストをベルトで拘束後、膝部分に被弾した市民に止血を
行う。
【冒頭の写真はテロリスト役から銃器を取りあげて拘束した後、負傷者の
ズボンをハサミで裂き、負傷部位を止血している様子。赤い液体は血のりで、
銃創(射入口)も特殊メイクで作製】
これには銃器の武装解除の技術と応急手当ての技術や知識が同時に求められます。このような訓練は警備員向けの講習などでも、まだ行われていません。
また、今回は特に「スポーツクラブ・ルネサンス佐世保事件」が起こった後
でしたので、他にも色々と事件に関連した内容の座学や実技訓練を通して様々な
事を学習できました。
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また話は変わりますが今朝の地元紙の朝刊やインターネットのニュースで
事件の現場となったルネサンス佐世保の営業再開の記事が多く目に付きました。
どうやら、施設内に監視カメラを設置して警備員も配置されたようです。
記事内では記者のインタビューを受けた女性会員の方のコメントが掲載されて
おりました。以下はそのコメントです。
「営業再開はどきどきして複雑な気持ち。ただ、毎日通っていたクラブなので
辞める気はなかった。防犯カメラも付いたということで安心して運動できると
思う」。
別に会員の方々やルネサンスのスタッフの方々の不安を煽る訳ではないですが
本当にそうなのでしょうか?防犯体制はこれで十分なのでしょうか?
監視カメラがあれば同様の事件は起きないのでしょうか?
警備員が配置されたら同様の事件は起きないのでしょうか?
非常用通報装置があれば同様の事件は起きないのでしょうか?
私の答えは「NO」です。現在の防犯体制のままでは同様の事件の再発の
可能性はあると思います。
防犯上、重要な事は「監視カメラがある」「警備員がいる」「非常通報装置
がある」ではありません。
それらをいかに効果的に活用できるかというソフトの部分です。
場合によっては、警備員がいることで「リスクが高まる」可能性もあります。
そのような事を理解しないで「安易な警備強化」を行ってもコストばかり
かかって、効果の期待できない結果になる危険性があると思います。
明日は飛び込みで依頼のきた県内の幼稚園で不審者対応訓練を行う予定です。
このブログをご覧の皆様、我々の防犯講習会や防犯訓練は日々内容が「進歩」
しています。きっとお役に立つと思いますので、どうぞ安心してお申し込み
頂ければと思います。
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