防犯ボランティアグループ PRO-ACTIVE SECURITY 活動日記

ストーカー被害者の支援,体験型親子向け防犯セミナー,護身術セミナーなどを開催している長崎県の防犯ボランティアグループです

女児にわいせつ、75歳男を逮捕 淀川署

2006年07月03日 | 子供の防犯


女児にわいせつ、75歳男を逮捕 淀川署


 小学生の女児にわいせつな行為をしたとして、淀川署は強制わいせ
つの疑いで、大阪市淀川区塚本、無職、三木勲容疑者(75)を逮捕し
た。調べに対し、「ほかにもやった」と容疑を認めており、同署は余罪
の裏付けを急ぐ。

 調べでは、三木容疑者は昨年12月11日正午過ぎ、同区内の公園で
遊んでいた小学生の女児2人に「家でゲームせえへんか」と声をかけ、
自宅マンションに誘い込み、1人が帰宅後、残った女児に「服を脱げ」
と命令。無理やりズボンと下着を脱がしてわいせつな行為をした疑い。

 女児は500円を渡されて帰されたが、相談を受けた母親が被害届
を提出した。

ヤフーニュース

-------------------------------

我々も防犯教室の中では子供たちに「1人にならないように」と教えて
おりますが、声掛け事案は子供が何人の時に多いと思われるでしょうか?

東京都「子ども安全ボランティアのマニュアル」の声掛け事案の分析
(警視庁生活安全部)よれば、

①1人のとき・・・・・・・・・・・・・・・・75%
②2人のとき(子どものみ)・・・・・10%
③3人以上のとき(子どものみ)・・9%
④大人と一緒のとき・・・・・・・・・・・1%
⑤不明・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5%

となっています。これらのデータでも分かるように大多数の声掛けは
「1人のとき」に起きています。理論上は1人にならないだけでも被害
に遭う危険性はかなり低減するはずですが、今回の事件のように該
当しないケースもあるという事です。

他のデータも見てみると、

【学校への行き帰り】→「帰宅時」の声掛けが多い。
【遊び場所への行き帰り・遊戯中】→「遊戯中」の声掛けが多い。
【塾への行き帰り】→「帰宅時」の声掛けが多い。

声掛けの被害場所では、

【裏通り】・・・・・・・・・・・・・・・・・・49%
【表通り】・・・・・・・・・・・・・・・・・・12%
【道路外】・・・・・・・・・・・・・・・・・・17%
【路地】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11%
【幹線道路】・・・・・・・・・・・・・・・・・7%
【不明】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4%
 
以上のようになります。

2人以上の児童を狙う声掛けの場合、当然、児童の警戒心が低下
するという事も言えると思います。児童がお互いに「1人ではないか
ら大丈夫」という安心感を持ってしまいがちです。また「知らない人
に付いて行かない」という約束の言葉も子ども達にしてみれば、加害
者の老人が以前から、その公園内でよく見かける人であった場合、
「知らない人」ではなくなってしまいます。

このような場合、子ども達が自分たちだけで判断をする事は危険が
伴います。こんな時はこう言ってみたらどうでしょうか。

例)「おじいちゃん(不審者)の家に遊びにいっていいか、お母さ
   んに聞くから、いっしょに私のお家に来て」

本物の不審者であれば、このような質問をされて、まず同意しない可
能性が高いと思われます。断ったり、他の事に関心を移そうと一生懸
命になるでしょう。

不審者の回答例としては・・・

○「おじいちゃんは今から用事があるから行けないよ」
 (そう言いながらその後も付近にいればおかしい)

○「おじいちゃん家のゲームは本当に面白いよ~、お菓子もあるよ~」
 (子供の関心のある物を提示して誘う→子供の質問に答えていない)

○「いいからいいから、とくかくおいで」と無理やり手を引く
 (そこまでして強引に誘うのはおかしい)

このような回答例も子供が不審か不審でないかを判断する材料の
1つになります。「不審だ(おかしい)」と思えば、近くの大人
に助けを求めたり、自宅に逃げ帰ったりすることです。 

「1人にならないように」という約束も、実はこの事件のような場合にも
当てはまります。それは、女児が被害に遭う前に友達が帰宅しています。
その後、女児は被害に遭っています。ですから「1人にならないように」
自分も友達と一緒に帰宅する方が「安全」だったと思います。友達がいる
うちに自分も帰ると老人に告げ、それを老人がどうしても執拗に止めるよ
うならば「不審」と判断しても良いと思いますし、一緒にいた友人に助け
を呼んでもらう事もできます。

先日の地元新聞には、理容店の店主が時間を尋ねに来た女児にイタズラ
をするという事件の記事が掲載されていました。その店主を知る方にお聞
きしたところ、その理容店は「子供110番の家」だったそうです。
現在は、一概に子供110番のいえが100%安全とは言えなくなってしまい
ました。

では子供たちはどうすれば良いのか?安全上の重要な事項は色々とありま
すが、私は「不審なサインを事前に察知できるような知覚能力を発達させ、
そのようなサインを察知したら避難(逃げる)行動を取ること」だと思いま
す。

これができれば、危険が身に迫っても、被害に遭う前に逃走出来る可能性が
高くなります。


↓子供たちの安全・安心のために・・ワンクリックお願い致します↓
子供服・子育てブログランキング

最新の画像もっと見る

コメントを投稿