3月15日(水)午前8時50分頃、長崎市尾上町の
JR長崎駅かもめ広場で、ビニール袋に包まれた不審
な円柱状のパイプが置いてあるとして通行人の男性が
見つけ県警鉄道警察隊に通報。テロ対策部隊の県警機
動隊NBC対策班が防護服に身を包み処理作業に当た
った。
長崎署の調べによると、パイプは直径約5㎝、長さ約
60㎝の透明でプラスチック製とみられる。
所有者を探した結果、同日夕方、九州大学大学院の研
究グループから連絡があり、中に入っていたのは鹿児
島県甑島で研究用サンプルとして採取した池の泥水と
判明した。
グループは14日に調査船で長崎に入港、列車で福岡
に帰る途中、同駅に置き忘れたらしい。
(3/16長崎新聞より)
-------------------------
今朝、この記事を読んで正直ホッとしました。
ホッとしたと言うと不謹慎だと怒られるかもしれませ
んが・・・
理由は以下の通りです。
①男性が不審物を発見できた事
②男性がそれを鉄道警察隊に通報した事
③鉄道警察隊から県警機動隊NBC対策班に連絡がいった事
④NBC対策班等の活動により、この不審物が劇毒物や爆発
物(IED等)ではなく「泥水」と確認された事
(結果的に通行人や建物に何の被害もなかった事)
緊急時の連携が上手くいっていると思いますし、本
当に何事もなくなによりでした。
ただ一点気になるのは、記事によると九州大学大学
院の研究グループは14日に長崎に到着したと書い
てありました。もし当日(14日)にJR長崎駅を
利用したのであれば、少なくても翌日15日の9時
頃まで11時間ほど、その不審物は放置されていた
事になります(この点は詳細は不明です)。
我々の防犯教室でも子ども達に通学路で普段見ない
「人、車、物」に注意をしよう。そのような「人、
車、物」を見つけたら、距離を
おいてBOX状に回避しようとか、通学ルートを変
更しよう。その後身近な大人に知らせよう等と伝え
ています。
(児童の身近な人物が加害者の場合には別の方法を
教えています)
今回の長崎駅の事件のような不審物も見かけない
「物」となりますから、身近な大人に知らせないと
いけない対象になります。
犯罪者の中には自分の財布や現金をわざと落として
おいて、自分は近くで身を隠し、それを女児などに
拾わせ、「お礼をしてあげる」と連れ出したり、
「私は警察官だ」と出て行って身分を偽って連絡先
を聞き、別の日に呼び出して車内でわいせつ行為を
するなどの事件が起こっています。
皆さんも日常の経路で普段見ない物が道路に落ちて
いた時には注意して周囲を見回してみて下さい。
未だ、子供を守るために何の対策も取らない
親や地域があるのに少しがっかりしています。
対策を取っていたのにほとぼりが冷めると
止めてしまう事も多いものです。
そんな中でKENさんのすばらしい活動に感動しました。
今後ともよろしくお願い致します!