防犯ボランティアグループ PRO-ACTIVE SECURITY 活動日記

ストーカー被害者の支援,体験型親子向け防犯セミナー,護身術セミナーなどを開催している長崎県の防犯ボランティアグループです

今朝のこと・・・

2006年07月25日 | 子供の防犯


今日は地元のお祭りなので家族で出かける予定です。

一昨日はボランティアでのボディガードの依頼がありました。
警備を担当する方々(警備責任者や警備スタッフ)も私以外は
警備経験などない方ばかりでしたが、このような方々と
一緒に警備をさせて頂いた事で色々と勉強になりました。

通常のボディガード業務では絶対に有り得ないような「警備上
の穴」を責任者と調整しながら又は他の人に知られずに動いて埋めて
ゆくような作業を黙々とこなしてゆきました。特にパーティー会場
での警備は興味深かったです。私はパーティー会場での警備は始めて
だったので色々と勉強できました。このようなチャンスを与えて下さった
関係者の皆様には本当に感謝の気持ちで一杯です。

今朝は朝方に降った大雨の為に5時頃に眼が覚めました。
そのまま寝付けなかった地元新聞の朝刊を見ていると南島原の小学校での
不審者訓練の様子が記事に掲載されていました。マスクにサングラスの
不審者が刃物を持って、先生たちと対峙している写真が載っていました。

実際に訓練の現場にいた子どもたちやこの写真を見た子供たちは、この
不審者の姿が「不審者のイメージ」として印象に残るだろうなぁーと
ちょっと心配になりました。子供たちは実際に登下校中など遭遇する
不審者も同様の人間だとイメージするようになるでしょう。
しかし、実際の不審者とイメージの不審者は大抵異なります。子供たちが
自分のイメージに該当しない人は「不審者ではない」と思い込んでしまう
可能性があります。

このような学校などでの不審者対応訓練は言わば「最後の砦の攻防」です。
様々な防犯対策が不審者に突破され、失敗に終わり、最終的な段階(緊急事態)
の不審者との対応の練習を学校等の職員の方々はやっている訳です。

学校などの不審者対応を自宅へのセールス(訪問販売)を例えてみましょう。

あるセールスマンがあなたの住む町に車でやって来ました。その後、歩いて
あなたの地域を回っています。更にその後、そのセールスマンはいよいよ訪問
する家をあなたの家に決定しました。
あなたの自宅にはいくつも出入口があり、すべて鍵がかかっていません。
家にはあなたと子供たちがいます。セールスマンが本物の販売員か犯罪者かは
あなたが確認しなければ分かりません。

このような状況であなたは「我が家にやって来たセールスマンが犯罪者
だったと仮定して、そのセールスマンが刃物を抜いて私と子供たちに
襲い掛かった場合の対応策を教えて下さい」と専門家に質問するでしょうか?
これらの方法はあくまで「最後の手段」です。その前の段階での未然防止対策
を検討する方が効果的です。
普通に考えても自宅の施錠の実施など様々な防犯対策を優先させる事が先決
ではないでしょうか?

あなたの学校は・・・
外部から校舎内の出入り口は制限されているのでしょうか?
学校に受付は設けられているのでしょうか?そこに常時人はいるのでしょうか?
学校の正門や裏門などに門扉はあるのでしょうか?施錠管理はどうなっている
のでしょうか?インターホンや監視カメラはあるのでしょうか?・・・・等

学校施設の防犯上の諸問題を放置してこのような不審者訓練だけ実施して
も防犯効果は期待できません。

穴だらけの網で魚をすくおうとするようなものです。まず穴をふさぐ事が先決
です。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
穴だらけ・・ (隊長)
2006-07-25 21:31:21
暑いねえ、それに雨もよう降ったし、おひさです!さて、岩手の母娘不明事件は胸が痛みます、夏休み昼間家にいることの多い子どもたちに大人でさえ被害に遭うのだから「カギかけとけよ」とつい言っちゃいました、Kenさんの言うとおりなんだよね、何だか最近は外の防犯にばかり気を取られて特に学校や教育(保育)現場の守りが手薄になってるようで気になります、不審者でも僕らと大して違わない人間なんだ、いや僕だって不審者と紙一重の人間と言うべきだな、他人でも身内でも人を信用するなというわけでなく、この世には善も悪もある(それが人間というもの)そういう前提で物事考えるべきですね。
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穴だらけ・・ (Ken)
2006-07-26 10:41:19
本当に暑いですね~。本当にお久しぶりです。

コメントありがとうございます。

隊長さんも暑い中の活動は特に御注意下さい。



「不審者(犯罪者)と僕らは大して違わない人間なんだ」これは本当にその通りだと思います。

私は不審者対応も人間対人間のコミュニケーション

の一種と認識しています。本来は誰でも出来るもの

という認識です。



よく大人びて生意気な事を言うお子様(笑)なんかいま

すが、彼らの中には逆に不審者の声掛けに「ツッコ

ミ」を入れるような子も実際にいるんです。逆に面白がって笑い飛ばすくらいの子供たちです。そんな子は不審者の方が避けます。ターゲットにしません。



彼らはなぜそんな事ができるのでしょうか?答えは簡単、不審者の声掛けの不備(不審さ・不自然さ)をい

ち早く認識している訳です。



こんな子供たちが増えれば、声掛け被害に遭う子供は

かなり減少するでしょうね。
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