F log
宝塚歌劇の総本山 で舞台を観た余勢を駆って、グルマン hirorin330 さん がコーディネートする
関西夜の部 Part 2 に出撃。 Part 1 は こちら
憧れの RISTORANTE raffinato ( リストランテ・ラッフィナート ) である。
hirorin さんの記事を拝見していたときは場所の意識はなかったが、芦屋のレストラン・・
と聞いただけでドキドキ。
またまた阪急梅田駅から神戸線に乗り、十三、塚口を経由して芦屋川駅へ。
キョロキョロしている不審なふたりを乗せ阪急電車はひた走る。
20 時前に芦屋川駅で hirorin さんご夫妻と待ち合わせ。
はじめてお会いする奥様はそれはもうお美しく、まさに美女と○○
クルマで線路沿いを少し戻り、10分ほどで到着。
周囲は暗くてよく分からないが、閑静な住宅地という雰囲気。
JR からもけっして便がいいというわけではないのに予約は困難と聞く。
2階に上がると控えめな看板がお出迎え。
テーブルに着き、hirorinさんとフロアマネージャーの女性がにこやかに談笑。
その O さん、見るからに有能な方でお客さんの心をガッチリ掴んでいるように思える。
ふたりの相談で泡が決まる。
もちろん我々はまな板の鯉状態ですべてお任せ。
乾杯~!! 奥様、いつもヨタ話ばかりで申し訳ありません。
モンテニーザ ブリュット (アンティノリ)
シャンパーニュと同じ、瓶内二次発酵のイタリア ロンバルディア州のスプマンテ
フォカッチャと全粒パン。そしてオリープオイル。
このオリーブオイルはコップでゴクゴク飲めそうなくらい美味しい。
フォカッチャをお替りしたことは言うまでもないだろう。
じゃ、ため息が出そうな、シェフおまかせコースいってみよう!!
ちなみにそれぞれ感想は書かない。
もちろんすべて美味しい・・・いや、とても美味しいで括られてしまうからだ。
そら豆のスプーマ(ムース) 甘海老を添え
ムースの下はフルーツトマトのピュレとクーリ(トマトをミキサーでまわし、トマトのエキスだけを抽出したもの)
帆立貝柱と、ズッキーニのサラダ仕立て
ラデッキォ ロッソ(チコリの一種)のグリルと共に すだちを絞って
ブレザオラ(牛肉を塩漬けした後、赤ワインに漬け込んだもの)卵のソースと、水菜、葉たまねぎのサラダ添え
イル トルネーゼ(ドレイ ドナ テヌータ ラ パラッツア)
シャルドネ100% エミーリア ロマーニャ州の白ワイン
時鮭
皮目の方からだけ火を入れて、皮目はパリッと、身はレアで 仕上げに軽くスモーク うすいえんどう豆のピュレ
蛍烏賊と、しろ菜の冷たいカペッリーニ
海の幸(海老、みる貝、帆立)のラグーソースのパスタ
かますのカダイフ巻き シャンピニオン ド パリ(マッシュルーム)のソテー添え レモンのソース
滞在中たいへんお世話になった、hirorin330 さん。あいかわらずダンディー!!
いや、ワインを撮ろうとしたのだ。
ところが視界の端にカッコイイ四つ目が写り、ついピントリングを・・・
ロッセーゼ ディ ドルチェ アックア (テヌータ ジュンケッオ)
イタリア リグーリア州の土着ぶどう ロッセーゼ ディ ドルチェアックア100% の赤ワイン
窒息鴨のじっくり炭火焼き フォンドヴォーと、シェリービネガーのソース
炭酸を閉じ込めたゼリーと、ブラッドオレンジのグラニータに、カンパリのエスプーマ(泡)
キャラメルソースを生地に混ぜた パンプディング バニラのジェラートと、マンゴーを添えて
エスプレッソ・ダブル。
芦屋の魔術師、小阪歩武オーナーシェフ。ブラボー
常連の hirorin さんだからと思ったが、ドルチェの頃を見はからって必ずシェフが各テーブルに
ご挨拶されるそう。ランチでも・・・である。
おまかせの料理はすべて恐ろしく完成度の高い皿ばかりだった。
個人的にはラデッキオ・ロッソのグリルとすだち、海の幸のラグー、鴨と粒マスタードが好きだ。
それから話には聞いていたが、冷たいカッペリーニではお皿とカトラリーはキンキンに冷えていたし、
時鮭では逆にプレートが熱々でその余熱まで計算して火を入れるなど、丁寧な仕事に感動した。
「魔法」と書いたが、堅実で誠実な作業の積み重ねであろう。
2004 年 9 月の開店以来、丁寧な料理と接客であっという間に予約困難なお店となったそう。
その理由は料理の素晴らしさももちろんだが、結局はシェフを中心とした 「 人 」 だと思う。
じつは告白せねばならないことがふたつある。
ひとつはこのブログをご覧の皆さまならご存知かもしれないが、F はチーズなどの乳製品が
苦手なのである。チーズが喰えないのにイタリアン・・というのも侍だが。
hirorin さんがお店を選んでいただいた際にもご苦労をおかけしたのだが、チーズがダメなどという
ワガママな客にも対応してくれた。
そら豆のスプーマは本来モッツァレラが入るのだが、F の皿だけ抜いてあったのだ。
それを分かった上でその客に肩身の狭い思いをさせない絶妙な接客。
サービス業であればあたり前と仰られるかもしれないが、それがさりげなく行えるかどうか
とかいうのは、じつは大きな差となって表れると思う。
もうひとつは、Kusumoto さん同様、料理の名前をすっかり忘れてしまった我々。
一部メモをとってらした hirorin さんにヘルプメールをしたのだが・・・
帰ってきたメールを見て驚いた。
フロアマネージャーの O さんからのメールが転送されてきたのだ。
F が作ったサムネイルの順番に丁寧に料理の説明が記されていた。
あきらめていたお酒に至っては、産地から葡萄の品種まで。
写真の説明文で 水色の文字は O さんに送っていただいた文章 そのままである。
お忙しい中、対応していただいて感謝いたします。
まだお若いシェフとスタッフ。志の高いリストランテだと心から思う。
今後ますますのご活躍を期待せずにはいられない。
それにしてもさすが hirorin さん、良い店知ってるなぁ~
そうなのですよ。
撮る、食べる、記憶するを同時にこなすのは不可能に近いです。
給仕の際、料理やお酒に関して丁寧に説明していただけるのですが、
録音でもしない限り、正確には記録できません
拙い写真もキャプションが正確だと情報量としては合格かな・・・と。
芦屋にお運びの際は、ぜひご予約してお楽しみください。
オススメですよ~
今夜は紫織ちゃんの白鳥に行ってきま~す!!
語彙が少なくて、言葉が見つかりません。
鴨好きの僕はやっぱり「鴨料理」気になりますが、なんと「窒息鴨」!
何とも凄いネーミング。
前回の鴨のソテーよりちょっと脂身多めで、これまた美味そうですねぇ。
これと一緒に飲まれた赤。ロッセーゼ ディ ドルチェアックア、初めて聞きました。イタリア土着のブドウですか。色は明るめですね。どんな感じなんだろう?
そうそう、hirorinさんはよく料理の内容などメモに残されてますね~
私も何度虎の巻にお世話になったことか 笑
鴨に添えられているのはもしかしてトリュフ塩でしょうか?
あ~~~~~。食べたい。。。
ちなみに、塚田じゃなくて「塚口」ですよ♪
卵のソース、美味しかったんですけれど言葉では伝えられなくてもどかしいです。
それにしても早速そちらのブログで作られたとは・・さすがです
それに写真もとっても美味しそうに撮れてますよ!!
今夜はバレエ観賞の前に、讃岐うどんの温たまを食べましたが、
やはり卵は最高ですね。
鴨好きのBuzさんにはぜひ食べていただきたいですね。窒息鴨
ググッてみると詳しく解説したサイトがありますが、出血しないので
身体の隅々まで血液が行渡った状態で捌かれるとか。
仰るとおり、Kusumoto さんの鴨とはかなり違いましたね。
もちろん両方とも、とても美味しかったです。
赤にたどり着く頃にはかなり酔っ払いなのであまり憶えていないのですが、
フロアの方がクセがあるからどうか?みたいなことを仰っていたような気がします。
テイスティングしたホストの方も好みだったようで、私も美味しくいただきました。
我々は入店が遅めで最後の客でした。
シェフもお疲れだと思いましたが、さわやかな対応ぶりでカッコよかったです。
私も hirorin さんのメモが頼りでしたが、まさかスタッフの方に聞いていただいたとは。
こんな壱ブログの為にありがたいことです。
そうですトリュフ塩です。
ただこの鴨に関しては粒マスタードの方が相性イイ様な気がします。
豚肉&トリュフ塩で食べてみたいですねぇ。
ご指摘ありがとうございました。早速訂正しました。
その節は素敵なお店にエスコートしていただいたばかりか、
後日に至るまでメニュー名などお手数をおかけしました。
あらためてのコメント、ぜひお待ちしております。