◇ 7-9月期はゼロ成長に近づく = 中国統計局は18日、ことし7-9月期のGDP速報を発表した。それによると実質成長率は4.9%で、4-6月期に比べて3ポイントも低下している。原材料価格の高騰で企業の設備投資意欲が弱まり、コロナ再発による移動規制で消費が減退。さらに電力不足で生産が鈍化、恒大集団の行き詰まりで不動産投資も伸びなかった。ただ欧米の景気回復と価格の上昇で、輸出は過去最大となっている。
同時に発表された9月の主要指標も、そろって下向いている。鉱工業生産は1-9月では前年比11.8%の増加だったが、9月は3.1%の増加にとどまっている。。電力不足によって工場の稼働率が、大幅に低下した。また小売り売上高は1-9月では16.4%の増加だったが、9月は4.4%の増加。1-9月の固定資産投資額も7.3%の増加に落ちている。
中国はGDPの伸び率を、前年同期との比較で発表している。これに対し欧米や日本は、前期に比べた変化を年率換算する方法を採用している。この方法で中国の7-9月期を計算すると、前期比は0.2%程度。これを年率に換算しても1%には達しない。つまりゼロ成長近くまで失速したことになる。
中国経済の減速は、10-12月期も続く公算が大きい。習近平政権は、おそらく地方政府に公債の発行でインフラ投資を増やさせることになるだろう。しかし問題はインフレ。9月の卸売り物価は2ケタの上昇となっており、これが消費者物価に波及すれば、国民の不満は爆発しかねない。したがって従来のように、景気対策を打てばいいという状態ではなくなっている。北京政府のお手並み拝見ということになる。
≪18日の日経平均 = 下げ -43.17円≫
≪19日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
同時に発表された9月の主要指標も、そろって下向いている。鉱工業生産は1-9月では前年比11.8%の増加だったが、9月は3.1%の増加にとどまっている。。電力不足によって工場の稼働率が、大幅に低下した。また小売り売上高は1-9月では16.4%の増加だったが、9月は4.4%の増加。1-9月の固定資産投資額も7.3%の増加に落ちている。
中国はGDPの伸び率を、前年同期との比較で発表している。これに対し欧米や日本は、前期に比べた変化を年率換算する方法を採用している。この方法で中国の7-9月期を計算すると、前期比は0.2%程度。これを年率に換算しても1%には達しない。つまりゼロ成長近くまで失速したことになる。
中国経済の減速は、10-12月期も続く公算が大きい。習近平政権は、おそらく地方政府に公債の発行でインフラ投資を増やさせることになるだろう。しかし問題はインフレ。9月の卸売り物価は2ケタの上昇となっており、これが消費者物価に波及すれば、国民の不満は爆発しかねない。したがって従来のように、景気対策を打てばいいという状態ではなくなっている。北京政府のお手並み拝見ということになる。
≪18日の日経平均 = 下げ -43.17円≫
≪19日の日経平均は? 予想 = 下げ≫