経済なんでも研究会

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ケータイ値下がり ・・・ 喜ばない日銀

2021-05-28 07:36:38 | 物価
◇ 1年で6割も安くなった不思議 = 総務省は25日、世界6都市の携帯電話料金を比較する形で発表した。ことし3月時点の調査。データ容量が20ギガ・バイトの場合、東京は月2973円。デュッセルドルフ、ニューヨーク、ソウル、パリより安く、6都市のなかではロンドンに次いで下から2番目だった。昨年は8175円だったので、1年で6割以上も値下がりしたことになる。消費者にとっては、嬉しいニュースだったに違いない。

携帯電話料金の値下げは、菅首相が総務相時代から追求してきた目標。だから首相の功績だと言っていい。しかし、それにしても予想以上に値下がりした。最近にない快挙だと言えるだろう。もっと他にも値下げできるものはないのか。各閣僚は目を皿にして、次の目標を見付け出してもらいたいものだ。

携帯電話の大幅な値下がりは、消費者物価の引き下げにも貢献する。国民はみな喜んでいるが、なかで苦い顔をしているのは日銀の黒田総裁だろう。というのも、日銀が目標としている“物価の2%上昇”がますます遠のいてしまうからだ。ここで大いなる疑問は、国民が望まない物価の上昇を、なぜ日銀は目指すのかということ。

物価が2%ほど上昇するような景気の回復。これを待望するのは判る。しかし、それを金融政策の目標として掲げるのは、いかがなものか。ゼロ金利政策によって、国民が失った利子収入の大きさは計りしれない。その結果、消費が伸び悩み景気が回復しない。経済学者はいまこそ、ゼロ金利政策の功罪を厳しく論ずべきではないのか。ケータイ料金から、こんなことまで考えてしまった。

       ≪27日の日経平均 = 下げ -93.18円≫

       ≪28日の日経平均は? 予想 = 上げ≫

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