◇ いちばん遅い景気の回復 = 内閣府は18日、ことし1-3月期のGDP速報を発表した。それによると、年率換算した実質成長率はマイナス5.1%。緊急事態宣言の影響などで経済活動が抑制されたことを反映して、大きく落ち込んだ。民間による事前の予想よりも、悪い結果となっている。また20年度の成長率もマイナス4.6%で、戦後最大の落ち込みを記録した。
1-3月期のGDPは、実額で年率534兆円。コロナ前の19年7-9月期に比べると4%ほど低い。その内容をみると、やはり個人消費の減退が目立っている。年率換算では5.6%の減少だった。企業の設備投資も5.5%の減少で振るわない。一方、輸出は中国などの景気回復で9.7%の増加だった。
国際的にみると、日本の立ち遅れが歴然となる。どこの国でも、1-3月期はまだワクチンの効果はそれほど出ていない。それでもアメリカは6.4%のプラス成長、GDPはコロナ前の99%を取り戻した。また中国は前期比の年率にすると2.4%のプラス成長。ユーロ圏は2.5%のマイナス成長、コロナ前よりはまだ5%低い。イギリスは6%のマイナス成長だった。
したがって、ユーロ圏とイギリスはまだ日本と同じマイナス成長組。ところが4-6月期の見通しとなると、これらのヨーロッパ諸国はみなプラス成長に改善する。これに対して、日本は4-6月期もマイナス成長が続くという観測が強い。原因はワクチン接種なのか、政府のコロナ対策なのか、あるいは潜在成長力の低下なのか。詳細に検討してみる必要があるだろう。
≪19日の日経平均 = 下げ -362.39円≫
≪20日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
1-3月期のGDPは、実額で年率534兆円。コロナ前の19年7-9月期に比べると4%ほど低い。その内容をみると、やはり個人消費の減退が目立っている。年率換算では5.6%の減少だった。企業の設備投資も5.5%の減少で振るわない。一方、輸出は中国などの景気回復で9.7%の増加だった。
国際的にみると、日本の立ち遅れが歴然となる。どこの国でも、1-3月期はまだワクチンの効果はそれほど出ていない。それでもアメリカは6.4%のプラス成長、GDPはコロナ前の99%を取り戻した。また中国は前期比の年率にすると2.4%のプラス成長。ユーロ圏は2.5%のマイナス成長、コロナ前よりはまだ5%低い。イギリスは6%のマイナス成長だった。
したがって、ユーロ圏とイギリスはまだ日本と同じマイナス成長組。ところが4-6月期の見通しとなると、これらのヨーロッパ諸国はみなプラス成長に改善する。これに対して、日本は4-6月期もマイナス成長が続くという観測が強い。原因はワクチン接種なのか、政府のコロナ対策なのか、あるいは潜在成長力の低下なのか。詳細に検討してみる必要があるだろう。
≪19日の日経平均 = 下げ -362.39円≫
≪20日の日経平均は? 予想 = 下げ≫