経済なんでも研究会

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次期5か年の成長目標は? / 中国

2020-10-21 07:53:56 | 中国
◇ 順調な回復を続けているが・・・ = 新型コロナ・ウイルスの再拡大に悩む欧米諸国を尻目に、中国経済は順調な回復を続けている。国家統計局が19日発表した7-9月期の実質成長率は、前年比で4.9%だった。1-3月期のマイナス6.8%、4-6月期のプラス3.2%から着実に回復しているとみていい。成長率を押し上げた原動力は、政府が主導した国有企業によるインフラ投資と輸出だった。

鉄道・道路・工場・ビルなどを一括した固定資産投資額は、1-9月で前年比0.8%増とプラスに転じた。民間の不動産投資額も5.6%増に伸びている。輸出は7-9月で7126億ドル、四半期としては過去最大となった。小売り売上高は1-9月で前年比7.2%の減少。まだ回復は鈍いが、1-6月の11.8%減よりは改善した。消費の戻りが鈍いのは、雇用の回復が進まないためとみられている。

こうした状況下で、中国共産党は26日から中央委員会第5回全体会議を開く。ここでは20-25年の次期5か年計画が討議される予定。現在の16-20年計画では、年平均GDP成長率を6.5%以上とする目標が決められている。このまま進行すると、20年の成長率は2%前後になる見込み。共産党としては、次期5か年の目標を平均5%以上に設定したいところだろう。

だが米中の経済関係は、悪化の一途を辿っている。最大の輸出先であるEUも、コロナに苦しんでいる。輸出が不安定なら、国内需要に頼らざるをえない。ところが雇用の改善が進まないと、消費は伸びない。雇用をどうやって増大させるか。全体会議での大きなテーマになるだろう。その結果、平均5%以上の成長目標が承認されるかどうか。世界が注目している。

       ≪20日の日経平均 = 下げ -104.09円≫

       ≪21日の日経平均は? 予想 = 上げ≫

Zenback

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