中高一貫校の英語指導というと、常勤のネイティブの講師の指導や設備の整ったLLルームを連想します。英語学習は、文法だけが優先順位に置かれてはいけませんから、それらから学ぶことの全てが、英語の能力UPには有意義であります。
また、学生時代を振り返ってみましても、ネイティブ講師の名前は思い出すことはできますが、文法の講師はできません。その分、有意義且つ印象深かったのでしょう。
さて、ここで肝心要の文法指導ですが、悪所ばかりが目に付きます。中でも進度の速さには、閉口せざるを得ません。
中高一貫校に入る殆どの生徒は、中学1年からABCを学びます。それ以前から英語を学んできた生徒もいらっしゃるでしょうが、殆どが会話ベースの英語と推察できますから、文法学習に於いてその効果が発揮されることはまずありません。
そこでABCから始まり、be動詞、一般動詞、単語の覚え方と根気のいる指導が本来必要になるのですが、多くの学校は実績に躍起になるばかりで、進度の速さを追い求め、マメな指導が行き届いていないのが現実とは、言いすぎでしょうか。
進度の速さを求める理由は、実績を出すためにありますが、実際その効果は上がっているのでしょうか。――――これ以上の言及は、余りにも批判めいてしまいますので、その検証は読者にお任せるとします。
さて、高校受験生(中高一貫生を含めて)を指導する際、私が最も気を付けていることの一つに、「進度を速めない」ことが挙げられます。
中1~中2の夏までは、公立中学の進度よりも一単元~二単元程度先を指導する形となります。それでも、基礎知識が完全に定着すれば、進度を速めることは可能ですから、中3の夏までには、中学単元を完全に終了し、冬には、ほぼ高1単元が終了します。
多くの中高一貫校は、中学の3年間で高校1年までの過程を終了させますから、終点は、わたしのそれと同じになります。
私の指導は、一見ゆったりとしていますが、多くの子は、中堅以上の学校の進学していきますし、中1~英語を担当した子の多くは、早・慶・国公立最上位までが圏内となります。
英語は、基礎の定着が生命線です。基礎がぐらついていては、その先に習得すべき単元は、一向に定着されません。ゆっくり焦らず、そして、潮が満ちてきたところで、一気に畳み掛ける。
指導法が正しいかどうかは、その学校の実績に表れますから、私も引き続き実績を積み重ねることにより、それを証明しなければなりません。
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