ぽんしゅう座

優柔不断が理想の無主義主義。遊び相手は映画だけ

■ 突然、嵐のように (1977)

2020年11月03日 | ■銀幕酔談・感想篇「今宵もほろ酔い」
小ずるいだけで憎めないワルというアイドルならではのキャラを割り当てられた郷ひろみに合わせるように、いささか窮屈そうに秋吉久美子も70年代的田舎娘の純情の顛末をこなし、肉体的にも精神的にシビアな展開にもかかわらず“お約束的”な緩さが続くも・・

互いに求め合ったはずの「幸福」が行きついた先を、互いのための「幸福」として自認し合うラストシークエンスの「切なさ」は泣かせる。中島丈博の自身の名作脚本からのネタ使い回しはちょっと鼻白むが。

(10月28日/シネマヴェーラ渋谷)

★★★

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