ぽんしゅう座

優柔不断が理想の無主義主義。遊び相手は映画だけ

■ Chime (2024)

2024年08月18日 | ■銀幕酔談・感想篇「今宵もほろ酔い」

いつか観たような“驚かしネタ”が(確信犯なのだとしたら)好意的に言えば作為のないルーズなロケ映像で続く。撮影はフットワークが身上の古屋幸一なのだが黒沢清の目論見は思いどおりには機能しているように見えず緊張感のなさは学生の自主制作映画のよう。

45分の中編で劇場公開料金一律1500百円は高い、と思わせては失敗。

(8月18日/新宿シネマカリテ)

★★

【あらすじ】
料理教室の講師・松岡(吉岡睦雄)は、一流ビストロのチーフシェフに採用されるチャンスを得て意気込んでいた。そんなおり授業中に生徒の田代(小日向星一)から、先生には「チャイムのような音が聞こえませんか?」と問いかけられる。さらに田代は自分の頭のなかには半分機械が埋め込まれているのだと訴え始めた。まともに取り合わない松岡だが、やがて彼の生活に異変が起き始めるだった。それは彼の周りの出来事なのか、それとも彼自身の問題なのか・・・。メディア配信プラットフォーム「Roadstead」のオリジナル作品第1弾として製作されデジタル販売されたのち劇場上映された黒沢清のホラー作品。(45分)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする