ぽんしゅう座

優柔不断が理想の無主義主義。遊び相手は映画だけ

■ 愛欲の罠 (1973)

2021年12月14日 | ■銀幕酔談・感想篇「今宵もほろ酔い」

まず書き留めねばならないのは、24歳の中川梨絵さん(もっと出番が欲しい)が超可愛いということ! なのに今回は脱がないということ! そして後ろ姿の着衣のお尻フリフリだけで本人と分かる34歳の絵沢萌子さんも、化粧のしようによっては美人だということ。

それと殺し屋の荒戸源次郎が乗る小さな車は初めて見たけど、どこのメーカーの何という車だろう?ということ。あと、饒舌な腹話人形と無口な大男の殺し屋コンビのアイディは面白かったです、ということ。らせん状の構造が特徴的な狙撃現場は五反田の東京流通センターでしょうか。SONYの本社らしき看板が見えます。奇抜な造形の組織のアジトは東京八王子の大学セミナーハウスですね。貧相な画も、製作主体の貧乏劇団と70年代という時代を思えばそれなりの味として楽しめました。

高校時代、もぎりの目をかいくぐって成人映画を観てきたS君に「どうやった」と聞いたら「なんや、ぜんぜん意味分からへんかった」と言っていたのを思い出した。きっと彼はこの映画を観たに違いない。

ということで、その他、特に、こねるべき理屈は思いつきません。


【あらすじ】
ある組織の幹部高川(大和屋竺)に育てられ腕を上げていたヒットマンの星(荒戸源次郎)は、ちょっとした慢心から組織の内紛に巻き込まれ最愛の妻、眉子(絵沢萠子)にも裏切られてしまう。そんな星を狙って、饒舌な腹話術人形マリオをつれた無口な大男(小水一男)という奇妙な殺し屋コンビが現われる。傷を負った星は、娼婦の夢子(安田のぞみ)とともに売春宿に身を隠すが、やがて残虐なマリオと大男の手が迫る。鈴木清順作品を彷彿とさせるポップでシュールなハードボイルド珍品。企画・製作・主演の荒戸が旗揚げした劇団「天象儀館」が製作、田中陽三脚本、大和屋竺監督の若松プロコンビによる日活ロマンポルノ。(73分) 

(12月6日/シネマヴェーラ渋谷)

★★★


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