10月13日土曜日
今回は親水公園から松木川~ニゴリ沢~モミジ尾根~国境平~皇海山~鋸山~庚申山~オロ山~中倉山~親水公園
というコースを日帰りで歩くことにします。
先週、中倉山から庚申山までは歩いているので、庚申~オロ山間で踏み跡を外す心配はないと思います。
行程時間は12時間から13時間程度を、そして中倉山からの下山を明るいうちにを目標に歩くことにします。
目安としては皇海山山頂午前11時、庚申山到着午後2時とし、庚申山で2時を過ぎてしまったら、銀山平へ降りることにします。
逆算して朝の5時には歩き出すようにします。
薄明るくなった中、いつものように親水公園手前の駐車場に到着、急いでエサを詰め込み5:10スタートです。
少し予定を遅れてしまったので速足で歩きます。
この秋初めての冬型の気圧配置とあって、西風は強く冷たく大変寒い朝です。
6:25 松木川に朝日も差し込んでくる頃、遠くに県境らしき尾根が見えてきました。
ジャンダルムをはじめ奇異な岩壁が聳え立つこの川を、のんびりと散策目的で歩くのもいいかもね!
さっ、先を急ぎます。
6号堰堤を越ししばらく行くと、前方にやっと皇海山が見えてきます。遥か彼方の皇海山といったところですね。
6号堰堤は左岸(右側)から越すようですが、水の中を渡渉するのも嫌なので右岸(左側)斜面を高巻しました。
7:44 淵に到着、ニゴリ沢出合いまではもう少し。
ここは左岸(右側)の斜面を高巻して再び沢へ降ります。
さらに進むと、鋸山から庚申山への尾根も見えてきました。ニゴリ沢出合いまではもう少しです。
8:00 ニゴリ沢出合い到着
黄色いトタンのプレートが立ち木に打ち付けてあるのですぐわかります。
おまけに沢沿いの岩にも、これでもかというくらい案内が書かれています。
字のごとく白濁でもしているのかなと思っていましたが、水は澄みきっています。
ここで1.5L水を補給します。
この秋は雨が少ないことが幸いして、渡渉では足を濡らすことなく飛び石伝いに対岸へ渡ることが可能でした。
8:30 尾根取り付き地点到着
ニゴリ沢が左へ曲がるころ左岸から岩崩れの枯れ沢が合流し、その先が尾根への取り付き地点になります。
ここも黄色のプレートが打ち付けてあるので迷うことはありません。
ジグザグの急登で30分弱で尾根に出ます。振り返るとこれから歩く庚申山からオロ山までの稜線が見えます。
尾根に出てしばらくはススキの中の藪漕ぎになります。
しばらくすると皇海山が見え始めます。でかいし高い、聳え立っています。ここから標高差で700mくらいかな?
国境平が近づいてくると、ますます高く大きく見えてきますね。
国境平から北に向かう県境尾根も見ておきます。なんだかのどかできれいな尾根に見えますが・・・。
広くて気持ちの良い笹の緩斜面を登りきると国境平までもうすぐです。
9:25 国境平到着
初めて立つ国境平、皇海山が大きい。ここからの標高差はおおよそ500mあります。
北に目を向ければ、錫ヶ岳や日光白根山が見えます。
どんどん高度を上げていきます。振り返れば足元から日光白根まで県境の尾根が続いています。
東側は松木川周辺の山が
見通しの利かない針葉樹の中をなおも高度を上げていくと、やがて踏み跡はコメツガとシャクナゲの尾根になり山頂直下の広い斜面に続きます。
10:40 皇海山山頂到着 国境平から1時間20分くらいかかりました。予定の11時より前に着きました。
山頂にはたくさんの人・・人・・・ここまで登山者に会うこともなかったのにちょっと残念、そそくさと山頂を後にします。
11:10 不動沢のコル到着 あの槍のような天辺まで登るのか~・・・先を急ぎます。
ノコギリの峰々が間近に見えて来ました。山頂はすぐそこ、もうひと登りです。
振り返ると 皇海山が見慣れた形で大きく見えます。
11:40 鋸山山頂到着 西風が強い ほぼ快晴 しばし写真を撮ります。
風がかなり強いのでここからは慎重に進むことにし、庚申山へ2時までには着くようにします。
2時までに着けなかったならば銀山平へ降りることにします。
鋸山の稜線の向こうに目指す庚申山とオロ山が
南側には2週間前に歩いた袈裟丸山から小法師尾根が
さて、強い西風の中、悪場の続くこの稜線で急ぐことができますかな?
庚申山までの尾根がよく見えてきました。
展望の良いところは痩せたところなので、バランスを崩さぬようファインダーに目を当てるようにします。
落ちたら確実に天まで昇ってしまいます。
瘠せた岩尾根 紅葉はきれいだけれども風が強いのでちょっと・・いや、かなり怖い。 盆栽みたいだね。
盆栽を入れて皇海山を記念に。
ジェット機の音に後ろを振り返ると
12:10 鋸山の悪場を過ぎました。ここからペースを上げて行きます。 がしかし・・・
13:20 庚申山到着 ヒザに違和感が出てきてしまったのであまりペースを上げられません。
2時前に着いたので、予定通りオロ山へ向かうことにします。
先週に比べてだいぶ紅葉しています。
8人くらいの御一行が店を広げていたので、一通り写真を撮ってそそくさとオロ山を目指して登山道を外れていきます。
ここからは先週歩いているので不安はありません。あとは暗くなる前に林道に出られるかだけです。
登山道を外れて20分くらい歩くと、皇海山の形がピラミッドのように変わっていきます。
オロ山が近づいてきました。
遠くには三俣山から大平山が、さらに遠く日光白根、男体山も見えます。
モミジ尾根から国境平、そして皇海山までがすぐそこに見えます。
ここまで来ればオロ山山頂はもう少し。
先のピークを過ぎたら東よりに笹薮を漕ぎ、針葉樹林の中に道を拾えば山頂となるはずです。
う~ん、絵になるな! なかなか先へ進めませんね。
振り返って庚申山
樹林の中の笹原で踏み跡を外すこともありましたが、とりあえずはここまで順調です。
この尾根には目印となるテープやリボンの類は全くありません。
皇海山の見納め よく歩いてきたもんだ!
14:30 オロ山山頂到着 休まずに先へ行きます。
山頂を北へ進み、針葉樹林の中にはっきりしない踏み跡を拾いながら進むと、笹の中に東へ向かう踏み跡がはっきりしてきます。
斜面のやや深い笹を掻き分けて下れば、気持ちの良い尾根になります。
さらに先の森を抜け、斜面を北東にトラバース気味に下り1682mのピークを目指します。
振り返りオロ山と左奥に庚申山が
1682mのピーク(コブ)下りから沢入山山頂、さらに遠く中倉山が見えてきました。
日もだいぶ傾いてきました。光線の状態も良いので、のんびり写真を撮りながら・・・ 先を急ぎます。
松木川に落ちていく尾根がすごい迫力です。
これもいい絵になるぞ! なかなか沢入山山頂が近づきません。
もうひと登り
振り返ればオロ山を挟んで左に庚申山、右に皇海山が見えます。
山頂はもうすぐそこ、だいぶ影が長くなってきました。
沢入山から松木川へ落ちる支尾根、深い谷の向こうには中禅寺湖の南岸の山々が
15:35 やっと沢入山山頂到着です。
強く冷たい風を避けて、腰を下ろし最後のエサを胃袋へ詰め込みます。
あと2時間もしないで日没、中倉山までもうひと息です。
中倉山は目の前、手前にある岩稜を過ぎればあとは緩やかな尾根を登るだけ。
最後の岩稜です。
先週も感動した稜線上のブナです。
ファンタスティック!
晴れていればこんな風に見えるのです。雲の具合も光の具合もバッチリです。
残照の中、対岸の大平山が陰影を濃くしながら雄大にみえて来ました。
穏やかに草原の尾根が中倉山山頂に導いてくれます。
16:20 中倉山山頂到着
辿ってきた尾根を最後にもう一度振り返ります。沢入山、オロ山そして遠く皇海山と連なっています。
さっ、のんびりはしていられません。暗くなる前に林道に出なくては。
尾根道が樹林に入る頃、おっと! 林道ではなくリンドウに遭遇。 寒~
上久保沢右岸に下っていきますが、落ち葉で踏み跡が分かりずらくなっています。林道まではもう少しです。
17:05 やっと林道に出ました。辺りは薄暗くなってしまいましたが、どうにか踏み跡を外すことなく下りることができました。
あとは車まで3kmちょっとの道をのんびり歩きます。
送水管は歩かずに、遠回りになりますがそのまま林道を歩くことにします。
6時を少し過ぎた頃、やっと車に戻ることができました。
長かったです。
疲れました。
駐車場にねこがいたのでしばし遊んでもらいました。
参考コースタイム
2012年10月13日
親水公園手前駐車場(5:10)→モミジ尾根取付き(8:30)→皇海山(10:40)→鋸山(11:40)
→庚申山(13:20)→オロ山(14:30)→沢入山(15:35)→中倉山(16:20)→林道(17:05)→駐車場(18:05)
おおよそ13時間かかりました。
沢入山からは日暮れ時の美しい山を見ながら、のんびりと歩きました。
先週の登った尾根は上久保沢右岸ではなく、手前の砂防ダムの右岸でした。どうりでおかしかったわけですね。
今回は親水公園から松木川~ニゴリ沢~モミジ尾根~国境平~皇海山~鋸山~庚申山~オロ山~中倉山~親水公園
というコースを日帰りで歩くことにします。
先週、中倉山から庚申山までは歩いているので、庚申~オロ山間で踏み跡を外す心配はないと思います。
行程時間は12時間から13時間程度を、そして中倉山からの下山を明るいうちにを目標に歩くことにします。
目安としては皇海山山頂午前11時、庚申山到着午後2時とし、庚申山で2時を過ぎてしまったら、銀山平へ降りることにします。
逆算して朝の5時には歩き出すようにします。
薄明るくなった中、いつものように親水公園手前の駐車場に到着、急いでエサを詰め込み5:10スタートです。
少し予定を遅れてしまったので速足で歩きます。
この秋初めての冬型の気圧配置とあって、西風は強く冷たく大変寒い朝です。
6:25 松木川に朝日も差し込んでくる頃、遠くに県境らしき尾根が見えてきました。
ジャンダルムをはじめ奇異な岩壁が聳え立つこの川を、のんびりと散策目的で歩くのもいいかもね!
さっ、先を急ぎます。
6号堰堤を越ししばらく行くと、前方にやっと皇海山が見えてきます。遥か彼方の皇海山といったところですね。
6号堰堤は左岸(右側)から越すようですが、水の中を渡渉するのも嫌なので右岸(左側)斜面を高巻しました。
7:44 淵に到着、ニゴリ沢出合いまではもう少し。
ここは左岸(右側)の斜面を高巻して再び沢へ降ります。
さらに進むと、鋸山から庚申山への尾根も見えてきました。ニゴリ沢出合いまではもう少しです。
8:00 ニゴリ沢出合い到着
黄色いトタンのプレートが立ち木に打ち付けてあるのですぐわかります。
おまけに沢沿いの岩にも、これでもかというくらい案内が書かれています。
字のごとく白濁でもしているのかなと思っていましたが、水は澄みきっています。
ここで1.5L水を補給します。
この秋は雨が少ないことが幸いして、渡渉では足を濡らすことなく飛び石伝いに対岸へ渡ることが可能でした。
8:30 尾根取り付き地点到着
ニゴリ沢が左へ曲がるころ左岸から岩崩れの枯れ沢が合流し、その先が尾根への取り付き地点になります。
ここも黄色のプレートが打ち付けてあるので迷うことはありません。
ジグザグの急登で30分弱で尾根に出ます。振り返るとこれから歩く庚申山からオロ山までの稜線が見えます。
尾根に出てしばらくはススキの中の藪漕ぎになります。
しばらくすると皇海山が見え始めます。でかいし高い、聳え立っています。ここから標高差で700mくらいかな?
国境平が近づいてくると、ますます高く大きく見えてきますね。
国境平から北に向かう県境尾根も見ておきます。なんだかのどかできれいな尾根に見えますが・・・。
広くて気持ちの良い笹の緩斜面を登りきると国境平までもうすぐです。
9:25 国境平到着
初めて立つ国境平、皇海山が大きい。ここからの標高差はおおよそ500mあります。
北に目を向ければ、錫ヶ岳や日光白根山が見えます。
どんどん高度を上げていきます。振り返れば足元から日光白根まで県境の尾根が続いています。
東側は松木川周辺の山が
見通しの利かない針葉樹の中をなおも高度を上げていくと、やがて踏み跡はコメツガとシャクナゲの尾根になり山頂直下の広い斜面に続きます。
10:40 皇海山山頂到着 国境平から1時間20分くらいかかりました。予定の11時より前に着きました。
山頂にはたくさんの人・・人・・・ここまで登山者に会うこともなかったのにちょっと残念、そそくさと山頂を後にします。
11:10 不動沢のコル到着 あの槍のような天辺まで登るのか~・・・先を急ぎます。
ノコギリの峰々が間近に見えて来ました。山頂はすぐそこ、もうひと登りです。
振り返ると 皇海山が見慣れた形で大きく見えます。
11:40 鋸山山頂到着 西風が強い ほぼ快晴 しばし写真を撮ります。
風がかなり強いのでここからは慎重に進むことにし、庚申山へ2時までには着くようにします。
2時までに着けなかったならば銀山平へ降りることにします。
鋸山の稜線の向こうに目指す庚申山とオロ山が
南側には2週間前に歩いた袈裟丸山から小法師尾根が
さて、強い西風の中、悪場の続くこの稜線で急ぐことができますかな?
庚申山までの尾根がよく見えてきました。
展望の良いところは痩せたところなので、バランスを崩さぬようファインダーに目を当てるようにします。
落ちたら確実に天まで昇ってしまいます。
瘠せた岩尾根 紅葉はきれいだけれども風が強いのでちょっと・・いや、かなり怖い。 盆栽みたいだね。
盆栽を入れて皇海山を記念に。
ジェット機の音に後ろを振り返ると
12:10 鋸山の悪場を過ぎました。ここからペースを上げて行きます。 がしかし・・・
13:20 庚申山到着 ヒザに違和感が出てきてしまったのであまりペースを上げられません。
2時前に着いたので、予定通りオロ山へ向かうことにします。
先週に比べてだいぶ紅葉しています。
8人くらいの御一行が店を広げていたので、一通り写真を撮ってそそくさとオロ山を目指して登山道を外れていきます。
ここからは先週歩いているので不安はありません。あとは暗くなる前に林道に出られるかだけです。
登山道を外れて20分くらい歩くと、皇海山の形がピラミッドのように変わっていきます。
オロ山が近づいてきました。
遠くには三俣山から大平山が、さらに遠く日光白根、男体山も見えます。
モミジ尾根から国境平、そして皇海山までがすぐそこに見えます。
ここまで来ればオロ山山頂はもう少し。
先のピークを過ぎたら東よりに笹薮を漕ぎ、針葉樹林の中に道を拾えば山頂となるはずです。
う~ん、絵になるな! なかなか先へ進めませんね。
振り返って庚申山
樹林の中の笹原で踏み跡を外すこともありましたが、とりあえずはここまで順調です。
この尾根には目印となるテープやリボンの類は全くありません。
皇海山の見納め よく歩いてきたもんだ!
14:30 オロ山山頂到着 休まずに先へ行きます。
山頂を北へ進み、針葉樹林の中にはっきりしない踏み跡を拾いながら進むと、笹の中に東へ向かう踏み跡がはっきりしてきます。
斜面のやや深い笹を掻き分けて下れば、気持ちの良い尾根になります。
さらに先の森を抜け、斜面を北東にトラバース気味に下り1682mのピークを目指します。
振り返りオロ山と左奥に庚申山が
1682mのピーク(コブ)下りから沢入山山頂、さらに遠く中倉山が見えてきました。
日もだいぶ傾いてきました。光線の状態も良いので、のんびり写真を撮りながら・・・ 先を急ぎます。
松木川に落ちていく尾根がすごい迫力です。
これもいい絵になるぞ! なかなか沢入山山頂が近づきません。
もうひと登り
振り返ればオロ山を挟んで左に庚申山、右に皇海山が見えます。
山頂はもうすぐそこ、だいぶ影が長くなってきました。
沢入山から松木川へ落ちる支尾根、深い谷の向こうには中禅寺湖の南岸の山々が
15:35 やっと沢入山山頂到着です。
強く冷たい風を避けて、腰を下ろし最後のエサを胃袋へ詰め込みます。
あと2時間もしないで日没、中倉山までもうひと息です。
中倉山は目の前、手前にある岩稜を過ぎればあとは緩やかな尾根を登るだけ。
最後の岩稜です。
先週も感動した稜線上のブナです。
ファンタスティック!
晴れていればこんな風に見えるのです。雲の具合も光の具合もバッチリです。
残照の中、対岸の大平山が陰影を濃くしながら雄大にみえて来ました。
穏やかに草原の尾根が中倉山山頂に導いてくれます。
16:20 中倉山山頂到着
辿ってきた尾根を最後にもう一度振り返ります。沢入山、オロ山そして遠く皇海山と連なっています。
さっ、のんびりはしていられません。暗くなる前に林道に出なくては。
尾根道が樹林に入る頃、おっと! 林道ではなくリンドウに遭遇。 寒~
上久保沢右岸に下っていきますが、落ち葉で踏み跡が分かりずらくなっています。林道まではもう少しです。
17:05 やっと林道に出ました。辺りは薄暗くなってしまいましたが、どうにか踏み跡を外すことなく下りることができました。
あとは車まで3kmちょっとの道をのんびり歩きます。
送水管は歩かずに、遠回りになりますがそのまま林道を歩くことにします。
6時を少し過ぎた頃、やっと車に戻ることができました。
長かったです。
疲れました。
駐車場にねこがいたのでしばし遊んでもらいました。
参考コースタイム
2012年10月13日
親水公園手前駐車場(5:10)→モミジ尾根取付き(8:30)→皇海山(10:40)→鋸山(11:40)
→庚申山(13:20)→オロ山(14:30)→沢入山(15:35)→中倉山(16:20)→林道(17:05)→駐車場(18:05)
おおよそ13時間かかりました。
沢入山からは日暮れ時の美しい山を見ながら、のんびりと歩きました。
先週の登った尾根は上久保沢右岸ではなく、手前の砂防ダムの右岸でした。どうりでおかしかったわけですね。
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