今日は１年の真ん中の日。

昨夜、王様のおばあちゃんがお亡くなりになった。
百歳をこえて、大往生と言えば、大往生なのか。
５月だったか、肺に水がたまって入院したという話を聞いた。
その時は、危篤とか、そんなに悪い状態でも無く、食事もできているし、元気そうだとか。
ただ、お金が無いので特に手術も何もしないとか。
このへんから、だんだんと話がよくわからないことになっていく。
歳が歳だから、なのか、病院がそういう病院なのか、本当にお金が無いからなのか。
そもそも、どういう病気なのか。

王様のおばあちゃん。
王様の父上の母親だが、父上はすでに亡くなっているし、同居しているとか本家でも無いので、王様の母上もとやかく言える立場でも無く、ましてや王様は孫だし…。
入院したという連絡が入ったのも、入院してからしばらく後で、その時にも、王様と実家の間で、ちょっとしたゴタゴタがあった…。
王様としたら、おばあちゃんの病気の事、何故手術はしないのか？今、何がどうなっているのか、性格上、はっきりさせたいが、なにぶん、自分は側にいないし、モヤモヤする気持ちを実家の母上や兄にぶつけ…。
母上や兄にしたら、近くに住んでいるとはいえ、自分たちの立場もあるし、親戚や病院にもあまり口出しできないだろうし、危篤でも無いのに見舞いに帰省しろとも言わないのは、王様を気遣っての事だろうし…。
ましてや私は嫁…。
どちらの気持ちもわからないでは無いのだが、何もすることもできず…。
そうこうしている間に、６月になり、７月になり、結局、お見舞いにも行かぬ間に、おばあちゃんは天に召されてしまった…。
昨夜、連絡があってから、お通夜や葬儀には出席するか？仕事は休めるか？天気は悪いが車以外に交通手段も無いし、どうするか？王様と二人でずっと話し合っていた。
多分、今日がお通夜で明日が葬儀になるだろう。
今夜から雨が酷くなるみたいだから、仕事が終わってから車で行って、お通夜に、雨が酷くなっても、夜中にゆっくりと帰ってくるのが一番か…。
二人で色々考えても、時間や場所がハッキリしないと答も出せず、とりあえず朝まで連絡は無いだろうと、昨夜は寝ることに。
そして、今朝、お通夜はせず、明日、市の葬儀所で葬儀だけ行うと連絡が…。
おばあちゃん、百年以上も生きていたのに、お通夜もしてもらえないのか…。
仕事や天候の事等々、考慮した結果、残念ながら、今回は遠くから見送ることに…。
王様も、本当なら、最後に一目だけでも逢いたいだろうけど、明日は雨もかなりひどいみたいだし…。
もしかしたら、危ないから無理して来なくても良いよ、って、おばあちゃんが雨を降らしてくれるのか、それとも逆に涙雨なのか…。
朝はバタバタしていたので、王様から詳しい話はまだ聞いていないが、例の検査も本当にしたのかどうか怪しいらしい…。
多分、王様のことだから、今頃もずっとモヤモヤしながら仕事をしていることだろう…。
王様にとって、おばあちゃんが、どんな存在だったのか、私にはわからないけれど、
ちょっといろんな事があやしくなっていったおばあちゃんが、施設の人を王様と間違って呼んだり、逢いたがっていたみたいだから、きっと可愛い孫だったんだろう…。
王様に「大丈夫？」って聞いたら、「モモの時よりはましかな…」って…。
おばあちゃんには、ちょっと申し訳ない気がするけれど、モモの死はそれほど大きなショックで、王様はいまだに乗り越えることができていない…。
王様にとって、モモの存在はどんなに大きかったのかって、今さらながらに感じる…。
私も、もし、みゅうがいなくなったら、って、想像して眠れなくなる事があるからなぁ…。
おばあちゃん、私のことは、多分、誰だかわかっていなかったかもしれないけれど、それでも、優しいおばあちゃんでした。
モモ、王様のおばあちゃんをよろしくね。
やすらかに…。