リビング プレイズ

何気ない日常の日々感じたことを綴ります。

愛情いっぱいの子育てを

2006年10月23日 | 子育て
小児科医として活躍された内藤寿七郎さんは、あす23日で100歳になる。

  こんな記事が、10月22日の読売新聞の朝刊の「編集手帳」に掲載されていました。
       

私が保育学生だった頃、内藤先生の講義を受けさせていただいたことがあります。

先生はいつもにこやかにされていて、「見ているだけで、病気が治ってしまいそう」なすばらしい先生でした。

一学生だった私が、こんなところで内藤先生について語ることなど、許されない・・・ぐらい偉大な先生なのですが、紹介させて頂きます。

  

◆つい最近まで70年以上も医療の現場に立ち、育児相談などを通じて乳幼児を持つお母さんを励ましてきた。96歳の時に出版された「子どもの『花』が育つ時」(小学館)には、幸せな成長を願う内藤さんのやさしさがあふれている。

◆これは至言だと思えるような数々の言葉がある。「子育てにおいては、お母さんの心の安定が最優先事項です」と言う。生後まもないころは、ゆったりとした気持ちで赤ちゃんを抱いて、笑顔で目を見つめてあげればいいのだという。

◆親に愛されているとは思えない子は自分に自信がなく、他人をうらやむ嫉妬心だけが凝り固まっていく。そんな子がいじめをするのだとも内藤さんは言う。

  

私が学生だった当時から、先生は「母子関係」の大切さをいつもおっしゃっていました。そして、優しいまなざしが大切であるとも・・・

卒業が近づき、先生の最後の講義の時には、ほとんど・・・と言っていいくらい、たくさんの学生が、本を片手に長い行列を作って、先生にご挨拶をしていました。

その時書いていただいた
「これから先、つらいことがあったら、子どもの頃の楽しかったことを思い出して下さい。それが一番のお薬です」
という言葉は今でも心の中に刻みこまれています。

もちろん、時代は過ぎ、家族も多様化して、母子家庭、父子家庭も珍しくない時代となりました。

家族の形態はどうであれ、子どもは沢山の「愛情」をうけながら育っていくものです。

子どもを育てることの、「喜び」をたくさん感じながら今しかない「子育ての時」を過ごしてほしいな~と思います。