不思議の仲間たち

 

 

　　

 

灯りがともる頃になると・・・

 

空気も凛として、頬に突き刺さる風が

 

帳（とばり）の中でうごめくかのように流れ出す

 

闇夜の中にたった一つの灯りの漏れ出すその先は

 

ふしぎの扉の入り口と言われているけれど

 

 

人はめったに近づけない

 

時の番人や、時間の鍵番が

 

貴方の記憶を、そこに行った事さえ、消し去って

 

もといた場所に、もといた時間に連れ戻す

 

ふしぎの扉の番人は

 

彼らからの報告を心に止めて

 

そこが、どこであるか、どこであったかを

 

本当に忘れているのかの心を読み取って

 

夢物語にしてしまう

 

子供のこころの人だけが

 

たどり着けて、入り込める、ふしぎの扉

 

 

時々　のんちゃんが　不思議の風が吹いてきた・・・と

書き留める　時間と空間の狭間の　おはなし

 

 

さて　今夜は・・・

おっと　朝だけど　彼らは　神出鬼没　

特に　12月　時が変わり目を迎える頃は・・・

 

 

 

　　

 

主　（あるじ　マジシャンの部屋）

 

ピーターパン

干支組　うさぎ

干支組　辰

木さん（食器棚）

 

 

・・・と言うわけで　今　マジシャンは・・・おっと　こちらでは　主さまかい？

まぁ　どっちでも良いけど　今日明日と　俺の世界（絵本の世界）へ行ってる

代わりに　俺がこの2日間こちらに来たと言うわけだ

なんせ　時のリボンが　気の乱れで変な方向に行くとまずいだろ

あれ　直せるの　マジシャンだけなんだ　分かってくれるね

 

 

今回は　ティンカーベルさんは　来てないんですか？

ピーターの兄貴とは　セットだと　想っていたんで・・・

 

うんうん　そうそう想ってた・・・

 

 

マジシャンの手助けするらしいぜ　そう言ってたから・・・

で　このメンバーと　時間の鍵番　時の番人　不思議の扉の門番

だけが　今回の件を承知と言うわけだ

まぁ　あの　3人衆は何時もセットでと言う事さ

 

 

木さん

あのう　この頃の　ぶたたの動きについて何か言ってませんでしたか？　主さま　

最近　頑張って　良い子してるんで　あはは　

良い子と言うか　何というか・・・

それに　だんだん　自分の立場が　理解出来てきたようで

ダンボの耳があるマキさんを警戒してる事も・・・

 

 

いや　何にも聞いてないなぁ　でも　良いんじゃないか　

あいつが使えると言う事は　ハロウィン魔女の時にもよぉく分かったし

それで　サンタの　爺さんが　あちこち遊んでないで

クリスマス終了　撤退　と　速攻帰って来たんだから

みんなびっくりさ　　　

 

 

あぁ　あれは　干支組でも　話題にのぼってた

サンタの爺さん　速攻　帰って来たらしいって

みんなびっくり

 

 

　

 

そりゃぁ　ハロウィン魔女が　ウロチョロしてた時

寅の兄貴まで　出て来て　連れ帰ったんだから

兄貴に　睨まれちゃ　怖いだろうよ

然も　一番怖いバージョンで　捕まえに行ったんだぜ

あれにゃ　ハロウィン魔女も　強がり言わずに　すごすごと　だよなぁ

 

 

干支組メンバー　大笑いの巻よね

 

 

なぁ　木さんよぉ　そのぶたたと　マキさん（フードプロセッサー）は

例の聞く耳　　　を持ってるんだよな

ぶたたは　気付き始めてるが　気付いてないふりして

マキさんは　気付き始めてると言う事だよな

 

 

木さん　そうなんです　マキさんの方が　古株なんですが

新参者の　ぶたたのほうが　目覚めが早いと言うか　何と言うか

まぁ　梟ちゃんの影響もあるかも知れませんぜ

 

 

　お話の途中ですが　私達　干支組に戻ります

来年度の　引継ぎ準備　もう少しあるんで　ここらで・・・

すんません　よろしいか

 

あぁ　良いって事よ　お疲れ　じゃ宜しく

 

 

は　干支組の部屋へ　戻る　

干支組の部屋では　来年度の企画会議　＆引継ぎの書類　などなど

さぁ　もう少し頑張れ　　　　

 

 

 

 

 

で　木さん　その梟ちゃんは　どうなんだい

使えそうかい？　それとも　気付いてるかい？

それとなく　火鉢の火炎さんにも　聞いて見てくれよ

 

kitchenのんちゃんは　木さん

補助は　ぶたたと　マキさんが　今に役に立つ

 

で　それ以外は　火炎さんに頼んであるって事だったよな

 

 

えっ火鉢の火炎さんて　こんな方だった？

 

 

木さん　いえいえ長火鉢ですよ　

でも　人目には　この方が良いと言う事で

紹介する時は　この形なんですよ

会った事　あるじゃないですか　もう～

 

 

あぁ　だから　びっくりさ　そうだよな　うんうん

 

 

木さん　じゃぁ　その件は　承知しやした　

それじゃ　ぼちぼち　帰ります

ピーターの　ぼんも　気ぃ付けて　

みんな油断も隙もありゃしませんぜ

あっはっは

 

 

おいおい　脅すなって　俺もじゅうぶん気ぃ付けるって

どうせ　マジシャンの帰るまでだ　

上手く行けば　明日かもよ　なぁんてさ

 

 

木さん　気を抜いちゃいけませんぜ　

まぁ　私も　気を配りますがね

それじゃ　ごめんなすって

 

 

あぁ　またな　久しぶりに会えて　良かった　じゃ

 

 

 

 

 

 

 

その頃　kitchenのんちゃんでは・・・

 

 

ぶたたの耳が　ピクリと動いて

あっ　木さんが　帰って来る

何か　おいらに言う事あるかなぁ

 

 

 

マキさん　

何か　ざわざわしてるねぇ

わたしゃ　お昼寝中なんだけど　誰かいるのかい

そんなわけないよねぇ　むにゃむにゃ　

 

 

そうか　マキさん　気付かないんだ　

ふぅ～ん　そうなんだ　ダンボの耳なのになぁ

不思議だ・・・

あっ木さん　お帰りなさい（心の声で）

 

 

木さん

こころの声で　答える・・・

いよぉ～　ぶたた　お前　聞いてたね　ふふふ

まぁいいさ　お前には　また　助けて貰う

今日のところは　自分のカレンダーに　戻りな

 

 

またもや　心の声で

木さん　おいら　カレンダーじゃなくて　今は

自分の居場所　見つけました　

其処が　心地いいんです　良いでしょ

 

 

木さん　心の声で返事

あぁ　いいともよ　お前が好きな場所が　お前の場所だからね

じゃぁ　もう　お行き　またな

 

 

こころの声の会話

はい　それじゃ　失礼します

 

 

　　

 

ふぅ～失礼します　なぁんて　言葉　初めてかもなぁ

木さんとお話しすると　緊張する　はぁ～

おいらも　マキさんみたいに　ひと眠りしようっと

酷く疲れたよ　

 

 

 

そうなんです　例の聞く耳　　　を　持つと言う事

 

こころの声の会話　この2つは　すごく疲れるのです

 

まだ　気付いてないけどね

 

だから　今　　ぶたたは　梟ちゃんと　遊んでる夢見てますよ

 

 

 

不思議の風は　何処からともなく　急に吹いてくるので

 

のんちゃんは　休めない

 

今回も　家事してるのに　

 

頭の中で　みんながおしゃべりしだして　

 

色々繰り返す　繰り返す

 

それぞれの絵文字も　キャストも　すべて記憶してるから

 

どんなに間が空いても　記憶の扉が開いて

 

直ぐかけると言う不思議さ

 

 

 

 

色々あるのよ　のんちゃんちは

 

ご主人は亡くなり　次男も転勤でおらず

 

今はのんちゃんだけ

 

妖も不思議の仲間も　それなりに出没中

 

ラップ音　そんなのしょっちゅうですよ

 

あなた　遊びに来ます？

 

不思議の時間が流れて　楽しいよ

 

 

時間は静かに流れて　月が笑う

　　　　　　今宵　何処かで　　　

 

時間は　静かに流れて　月が笑う

　　　今宵　何処かで　ケラケラと　　　

 

 

 

 

 

では　また