時間は静かに流れて 月が笑う
今宵何処かで
干支組の部屋
今は 
うさぎと 
辰が あれこれ仕事中のはず・・・
うさぎが 仕事の手を止めて 何か見ている
時々ニヤリとする姿を 肩越しに見て ？？？
どうやら 仕事してないと 気付き・・・
うさぎの姉貴 ちゃんと 書類出来つつありますか？
慌てた様子も見せず 素知らぬ顔で・・・
当り前じゃないか お前 誰に 口 聞いてんだい？
もう日がないんだからね
昨日渡した書類 目を通して 感想聞かせてもらわないとねぇ
あれで 良かったかい まぁ あれだけ詳しく書いてりゃ
分かるはずだけどさ・・・
其処は こちらも素知らぬ顔で通さなきゃな と
もちろん ちゃんとわかりやすく書いてあるんで
流石 うさぎの姉貴だ と感心してました
（まだ 半分しか見てないけど ばれてねぇよな）
私が 温泉に浸かっている時
お前さんが 炬燵でみかん そうだよなぁ
寛いでる姿が 見えた気がしたのは 気のせいかい？？
そんな馬鹿な これはきっとカマかけてるんだ
見えるはずねぇよな・・・
そんなことはありませんぜ そりゃぁ 少し炬燵で暖まりましたが
そのあとすぐに 見ましたもん 書類 はい もちろん
この 大きなバージョンで お目目 かっと開けて
隅から隅まで ずずずぃ～と 
目を通しやした
まぁいいだろう ちゃんと 見てないと 困るのはお前さんだからね
そう言う事にしておこう
良かった 信じてくれた 後で ちゃんと 残りも読まないといけねぇ
所で 姉貴 もう これで終了ですかい？
そうだねl 後は チェックして 確認だけさ
さぁ のんちゃんちは お正月準備出来てるかねぇ
お前さんも こちらにおいでよ
なぁんだ さぼって見てたんじゃないのか おかしいなぁ
俺さまの気のせいかなぁ
あぁ～俺さまの親戚だ タツノオトシゴちゃん
久しぶりだなぁ
大きな声出すんじゃないよ びっくりするじゃないか
お花も正月バージョンになってるねぇ
準備中と 言う所かな いいじゃないか
いよいよ お前さんの頑張りが 光る年になるねぇ
やっと 肩の荷を下ろして 引き継いでもらう事になる
大丈夫かい えっ お前さん
もちろんでさぁ ちゃんと あいさつ回りの準備も出来てやす
ほら どうです？ ちょいとしたもんでしょ
こう言うの 孫にも衣装と言うらしいですよ
私だって 負けちゃいないさ どうだい？？
姉貴 カッコイイです はい
俺さま まけてるなぁ・・・
勝ち負けじゃないだろ さぁ さっさと 片づけて
みんなの所へ 戻るよ
忘れ物 ないようにしなよ さぁ さぁ
片づけて 干支組の部屋を後にする・・・
その時 引継ぎ用の 掛け軸が カタリと 音を立てて 斜めに・・・
？？？ 誰かいる？？？
ふぅ～危ねぇ 危ねぇ
うさぎ姉さん と 辰の兄さんに見つかりそうだった
たぶん 気付いてないよな
木さんが 2人がちゃんと 仕事してるか 大丈夫そうか
確認してきておくれ と 言うもんだから・・・
こいつを ちゃんと 真っすぐに戻して おいら帰るぞ
目を閉じて のんちゃんち
って 言ったら 帰れる方法
教えてもらったんだ どうだ すごいだろう ふん
おいらだって やれば出来るもん さぁ見てろよ
のんちゃんち へGO 
目を開けた ぶたた 其処には 
梟ちゃんが・・・
ぶたたさん ぶたたさん 大丈夫ですか
なにか 大きな声で わめいていましたよ
ぶたたさん 起きてくださいな
おや 梟ちゃんじゃないか どうしたんだい
おいら 大丈夫だぞ 心配かけてすまん
（まさか 梟ちゃん 気付いてないよな）
梟ちゃん
何だか変だなぁ いつもの ぶたたさん じゃない気がするけど・・・
そうでしたか 良かったです それじゃ ♬お江戸日本橋♬聞いてきます
何だ お江戸がどうとか 聞くとか それなんだ？
梟ちゃん
あはは のんちゃんが お正月用の飾り出したんです
で その方が ♬お江戸日本橋 ♬ 歌うんですよ
素敵な声で さっき 途中まで聞いたところで
どすんと ぶたたさんが 倒れるような 音がしたんで・・・
慌てて来たんです
ぶたたさんも 聞きにいきましょうよぉ～
うん おいらも 聞きに行く そのお江戸なんたらと 言う奴
ぶたたと 梟ちゃん そのお方の前に到着
時間は静かに流れて 月が笑う
今宵何処かで ケラケラと
では また
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