facciamo la musica! & Studium in Deutschland

足繁く通う演奏会の感想等でクラシック音楽を追求/面白すぎる台湾/イタリアやドイツの旅日記/「ドイツ留学相談室」併設

羽衣池、川俣渓谷 ~「野わけ」からのお出掛け(地元編)~

2007年10月14日 | 山&ハイキング
羽衣池

2007年8月18日(土)時々


野わけに到着した翌日、いきなりハードコースもなんなので、まずは近場で手頃、今までも何度も訪れている羽衣池におにぎりを持って出かけた。

コースとしては美し森の駐車場から美し森山頂経由で羽衣池へ行くのが一般的だが、今日はあまり遠望がききそうにない天気だったので美し森山頂はカットして、美し森の駐車場より上にある、たかね荘の駐車場から羽衣池へ向かった。

森の中のゆるやかなよく整備された登り道を歩けば、羽衣池には30分もかからずに到着する。羽衣池は池というよりも小さな湿原。八ヶ岳の最高峰、赤岳へ真教寺尾根コースで登るときに通る場所だが、赤岳登山のときには登山開始間もなくで行き着いてしまう羽衣池は、目立った景観もなく休憩することもないただの通過地点だが、ここでゆっくり時間を過ごしていると、通り過ぎてしまうにはもったいない場所であることに気づく。

ちいさな池と湿原の周りは木道で一周できるようになっていて、これも5分もかからない周遊だが、ここをゆっくりゆっくり歩いているといろんな花や蝶やトンボに出会えて、なかなかの自然観察になる。



湿原の周辺は白樺やブナが生える明るい平地。そこの片隅にシートを敷いておにぎりを食べたり、ごろ寝したり、気が向くと池の周回コースを歩きに行ったりと、優雅な昼下りを過ごすことができる。

今回は美し森山頂もパスしてしまったし、せっかくだからもう少し歩いてみようということで、天女山までのハイキングコースを川俣林道まで歩いてみた。

ずっと森林コースで視界は利かないが、森林浴をしていることを実感。少々急な下り坂を下りたところで川俣林道に出た。その先には大きな牧場があって、八ヶ岳山麓らしい風景が広がっていた。林道脇でお茶&おやつタイムをして、来た道を戻った。


川俣東沢渓谷遊歩道

2007年8月22日(水)後時々

清里高原道路を甲斐小泉方向へ走ると赤い橋脚の大きな橋がシンボルの東沢大橋がある。

この橋の脇から、下を流れる川俣川沿いにハイキングコースがあって、名勝「吐竜の滝」まで歩けるようになっている。

吐竜の滝はなかなかのいい滝で、野わけから近いこともあり毎回訪れていた。だが、東沢大橋から吐竜の滝へ至る結構長いハイキングコースは今まで一度も歩いたことがなかった。面白そうなコースなんだけれど周回コースでないために、ゴールまで行っても車を停めてあるスタート地点まで戻らなければならない、というのが少々足が向かなかった最大の理由だったが、今回はそのコースを歩いた。


コースは川俣川に沿って少々のアップダウンを繰り返しながら、緑と岩と水の織り成す美しい渓谷を満喫できる。

歩く先々に巨岩、奇岩、苔むす岩、深い淵や急流、大小の滝などなど、見ものの景観が現れてたのしい。

それらには「九段の瀬」とか「覚円峰」とか「蘭庭曲水」といった名前がつけられていたりして、自然が作り出す造形美に意識して目が向く。


コースを歩き出して30分ほどで乙女の滝(写真左)に行き着く。ここから少々上に戻ったところに、休憩場所に良さそうな広くて明るい川岸があって、そこで弁当にした。



弁当を食べている間に冷たい川の水でトマトを冷やしておいてみんなでがぶりとかじった。清里はトマトも安いし、何より新鮮でうまい。こんな体験も清里ならでは!


コースはよく整備されていて歩きやすいが、途中、こんなハシゴや鉄の橋、鎖などがあちこちに架けられていて変化に富んでいる。

鉄の橋には「一度に5人以上乗らないで下さい」なんて表示がある。そんなところを恐る恐る渡るのもおもしろい。


ブナをはじめとした明るい広葉樹の多いこのコースは緑が目に沁みる。秋はきっと紅葉が素晴らしいんだろうな。

全部歩くと2時間以上かかるコースだが、途中に清泉寮のほうへ抜ける道などいくつかエスケープルートもあるので、体力と時間と相談しながら短めのコースにすることもできる。


え?通行止め?迂回路?

もう2時間近く歩いて疲れてきた。吐竜の滝はまだかなー?と思っていたら、なんと「通行止め」の看板が… 「県営牧場へ迂回しろ」と出ている。去年の11月に野わけにきたとき、このコースを吐竜の滝の方から少し歩いてみようかと思って歩き始めたら渓谷方面は「通行止め」になっていたので、迂回コースで県営牧場まで行った。これが結構な長い登りでくたびれたのを思い出した。

「あのときからもう9ヶ月以上経ってるのにまだ通行止め??主要ハイキングコースなんだからもういい加減直してくれててもいいのに…」

吐竜の滝はもうすぐだってのに、迂回のきついアップダウンは厳しい… ということで、今回は通行止めを行ってみることにした。まずはpocknが家族を置いて道の状態を偵察。一部斜面が崩れてガレ場になっているようなところを横切るところがあったが、「通行止め」の看板がなければ特に気に留めず通過してしまう程度。それ以外これといって悪いところはなく、反対側の「通行止め」の出口まで行けた。

通行止めの振り出しまで戻って今度は奥さん、子供達を連れて歩いた。ガレ場の通過は十分注意して無事に吐竜の滝に到着した。「通行止め」を行くのはちょっとドキドキの体験だった。

このときはわけなく通れたが、これを読んでマネして怪我しても、もちろんpocknは一切責任は負いませんので悪しからず。。。それよりこの通行止め、そろそろ何とかしてくれないかなー

ようやく到着した吐龍の滝。毎年来ているが、いつもはこの近くの駐車場から10分ぐらいで着いてしまうところを2時間以上かけて辿り着いた。
苔蒸す岩肌に光を反射して幅広く落ちる吐龍の滝はやっぱりいい滝だなぁ。苦労してやって来ると感慨もひとしお。

さて、ゴールに着いたはいいがここからまた車を停めてある振り出しまで戻らなければならない。もう時刻は4時半だし、みんなで来た道をまた2時間以上かけて戻るのは無理。吐龍の滝の近くには息子が喜ぶ小海線の鉄橋もあるし、滝周辺は広々していて1時間やそこらは退屈せずに待っていられるだろうということで、pocknひとりで来たコースを早足で戻った。

乙女の滝から東沢大橋までは川の両岸に歩道があるので、帰りはせっかくだから来た道とは反対側を歩いてみた(上流に向かって左岸)。そしたら往路にはなかったかなりきついアップダウンがあって思わぬ汗をかいてしまった。

子連れでゆっくり2時間以上かけて歩いた道を一人で早足で歩くとどのぐらいかかるかと思ったが、小1時間はかかりかなりの汗もかいた。子供達も随分長いコースを歩けるようになったものだなぁ、と感心した。

《所要時間》
東沢大橋乙女の滝 約30分
乙女の滝吐龍の滝 約1時間30分
吐龍の滝東沢大橋(逆ルート・単独) 約1時間

蓼科山登山 ~「野わけ」からのお出掛け(遠征編1)~

車山湿原と蝶々深山 ~「野わけ」からのお出掛け(遠征編2)~

清里の貸別荘「野わけ」ライフ

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