6月25日(日)えりこ voice ソロコンサートⅪ
クレアこうのす小ホール
【プログラム】
Ⅰ
♪ メリーウィドウワルツ Fiore
♪ お菓子、恋とはどんなものかしら 戸ヶ崎真理子
♪ Caro mio ben、Sebben crudele 太田綾子
♪ La Serenata 前原里美
♪ Pieta Signore 須永とみ子
♪ 薔薇の花に心をこめて、L'AMICO FRITZ 倉俣千秋
♪ 小さな木の実 Irregolare
Ⅱ
♪ トルコ行進曲 Jilly
♪ グリーンスリーブス 大木京子
♪ マリンコニア、小さな空 小林乃子
♪ ROSA 長島千春
♪ すみれ、鯨法会 楠田正子
♪ 花のたましい、Ah! mio cor 大島美智子
♪ 思い出の子守歌、Lascia ch'io pianga 井上公子
♪ ほしとたんぽぽ、わたしとことりとすずと 坂本加代子
♪ オン・ブラ・マイ・フ 今泉えりこ
Pf:野嶋さやか、遠藤美紀
2006年に、拙作の金子みすゞの歌曲を聴いてお声がけくださった縁で交流が続いているソプラノ歌手の今泉えりこさん主宰の歌の教室の発表会を聴いた。総勢12名という多くの生徒さんが晴れの衣装を身に着け、イタリア古典歌曲、ドイツリート、オペラのアリア、日本歌曲など多彩な曲目で、それぞれが大切にして練習してきた歌を、それぞれの思いを込めて聴かせてくれた。
繊細な声、艶やかな声、ちょっぴりハスキーな声など、様々な声と様々な表情で、なかには両手でイメージを表現しながら歌う歌からは、「歌はそれぞれの人の命の響きというものをもっています。どんな新しい音楽でもこのことを忘れてはならないでしょう。」という武満徹の言葉が頭に浮かんだ。何より、歌い手の皆が明るく生き生きとした表情で歌っている姿に共感を覚えた。
このなかから、拙作の金子みすゞの歌曲を歌ってくださった3人について簡単にコメントを記したい。「お菓子」を歌った戸ヶ崎真理子さんは、大げさな表現を抑えて、さりげなく上品に、主人公の揺れ動く気持ちを聴き手の心に残した。「鯨法会」を歌った楠田正子さんは、深く澄んだ声と穏やかで長い呼吸で、遠い海の向こうの「悲しみ」への共感を伝えた。「花のたましい」を歌った大島美智子さんは、柔らかな声で愛情をこめて、小さな命への慈しみを表現した。歌にしっかり付いて合わせた遠藤美紀さんの優しいピアノも流石だった。
発表会全体でひとつ感じたのは、歌のパートが終ると、まだピアノが演奏しているうちにお辞儀をする方が多く、なかには退場し始めてしまう方もいたが、ピアノの後奏までが音楽であることを意識するといいのではと思った。
最後に講師の今泉さんが、先ごろ他界された生徒さんへの思いをこめて歌った「オンブラマイフ」は、繊細で清澄な美声が穏やかな表情を湛え、気高く美しい歌唱だった。歌が人の心を繋ぎ、それが広がっていくことを感じる素敵な発表会だった。
しだれ桜観月祭(S:今泉えりこ) 2019.3.24 慶福寺本堂(蓮田)
蓮の会ホールオペラ "ニューイヤーコンサート 2015"(S:今泉えりこ他) 2015.1.10 リリア音楽ホール
【YouTube】「鯨法会」(詩:金子みすゞ)(MS:小泉詠子/Pf:田中梢)
♪ブログ管理人の作曲のYouTubeチャンネル♪
最新アップロード:「かなりや」(詩:西條八十)
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コロナ禍とは何だったのか? ~徹底的な検証と総括を求める~
やめよう!エスカレーターの片側空け
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Ⅰ
♪ メリーウィドウワルツ Fiore
♪ お菓子、恋とはどんなものかしら 戸ヶ崎真理子
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Ⅱ
♪ トルコ行進曲 Jilly
♪ グリーンスリーブス 大木京子
♪ マリンコニア、小さな空 小林乃子
♪ ROSA 長島千春
♪ すみれ、鯨法会 楠田正子
♪ 花のたましい、Ah! mio cor 大島美智子
♪ 思い出の子守歌、Lascia ch'io pianga 井上公子
♪ ほしとたんぽぽ、わたしとことりとすずと 坂本加代子
♪ オン・ブラ・マイ・フ 今泉えりこ
Pf:野嶋さやか、遠藤美紀
2006年に、拙作の金子みすゞの歌曲を聴いてお声がけくださった縁で交流が続いているソプラノ歌手の今泉えりこさん主宰の歌の教室の発表会を聴いた。総勢12名という多くの生徒さんが晴れの衣装を身に着け、イタリア古典歌曲、ドイツリート、オペラのアリア、日本歌曲など多彩な曲目で、それぞれが大切にして練習してきた歌を、それぞれの思いを込めて聴かせてくれた。
繊細な声、艶やかな声、ちょっぴりハスキーな声など、様々な声と様々な表情で、なかには両手でイメージを表現しながら歌う歌からは、「歌はそれぞれの人の命の響きというものをもっています。どんな新しい音楽でもこのことを忘れてはならないでしょう。」という武満徹の言葉が頭に浮かんだ。何より、歌い手の皆が明るく生き生きとした表情で歌っている姿に共感を覚えた。
このなかから、拙作の金子みすゞの歌曲を歌ってくださった3人について簡単にコメントを記したい。「お菓子」を歌った戸ヶ崎真理子さんは、大げさな表現を抑えて、さりげなく上品に、主人公の揺れ動く気持ちを聴き手の心に残した。「鯨法会」を歌った楠田正子さんは、深く澄んだ声と穏やかで長い呼吸で、遠い海の向こうの「悲しみ」への共感を伝えた。「花のたましい」を歌った大島美智子さんは、柔らかな声で愛情をこめて、小さな命への慈しみを表現した。歌にしっかり付いて合わせた遠藤美紀さんの優しいピアノも流石だった。
発表会全体でひとつ感じたのは、歌のパートが終ると、まだピアノが演奏しているうちにお辞儀をする方が多く、なかには退場し始めてしまう方もいたが、ピアノの後奏までが音楽であることを意識するといいのではと思った。
最後に講師の今泉さんが、先ごろ他界された生徒さんへの思いをこめて歌った「オンブラマイフ」は、繊細で清澄な美声が穏やかな表情を湛え、気高く美しい歌唱だった。歌が人の心を繋ぎ、それが広がっていくことを感じる素敵な発表会だった。
しだれ桜観月祭(S:今泉えりこ) 2019.3.24 慶福寺本堂(蓮田)
蓮の会ホールオペラ "ニューイヤーコンサート 2015"(S:今泉えりこ他) 2015.1.10 リリア音楽ホール
【YouTube】「鯨法会」(詩:金子みすゞ)(MS:小泉詠子/Pf:田中梢)
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