3月15日(火)
有史以来も度々地震や津波の災禍を受けてきた日本が、それでも体験したことがなかった大地震と大津波、それによる想像を絶する被害、更には被災地の範囲を遥かに超えて世界を脅かす原発事故… これについて、このような一ブログでコメントすることは、控えさせていただきます。それでも、ブログをずっと持っている者として、何かブログ上で伝えることはないかと考え、ドイツや台湾の友人からいくつも届いたメールを紹介することにしました。
私達家族は、地震のあったときはそれぞれが別々の場所にいて、お互いの無事を確認するのにかなり時間がかかりました。家にいた息子以外はその日はそれぞれの場所で外泊となりましたが、翌日には皆帰宅することが出来、無事に家族が顔を合わせることができました。
外国から送られてきたメールは自分と家族の安否を気遣い、無事を知って喜んでくれるだけでなく、被災した地域の人達や、日本に向けられたメッセージ、原発のあり方なども含まれていて、メールを受け取った私以外にとっても、世界からの生の声は何かしら感じるところがあるのではないかと思います。
日本でこの史上稀なる悲劇が起きてしまったことで、被害を被った人はもちろん、そのほか多くの人々の心が深く傷ついてしまいました。外国の友人からの心温まるメッセージを訳してブログで伝えることは、被害に遭わなかった身としては凹んでいてはいけない、自分自身への癒しの作業なのかも知れません。
有史以来も度々地震や津波の災禍を受けてきた日本が、それでも体験したことがなかった大地震と大津波、それによる想像を絶する被害、更には被災地の範囲を遥かに超えて世界を脅かす原発事故… これについて、このような一ブログでコメントすることは、控えさせていただきます。それでも、ブログをずっと持っている者として、何かブログ上で伝えることはないかと考え、ドイツや台湾の友人からいくつも届いたメールを紹介することにしました。
私達家族は、地震のあったときはそれぞれが別々の場所にいて、お互いの無事を確認するのにかなり時間がかかりました。家にいた息子以外はその日はそれぞれの場所で外泊となりましたが、翌日には皆帰宅することが出来、無事に家族が顔を合わせることができました。
外国から送られてきたメールは自分と家族の安否を気遣い、無事を知って喜んでくれるだけでなく、被災した地域の人達や、日本に向けられたメッセージ、原発のあり方なども含まれていて、メールを受け取った私以外にとっても、世界からの生の声は何かしら感じるところがあるのではないかと思います。
日本でこの史上稀なる悲劇が起きてしまったことで、被害を被った人はもちろん、そのほか多くの人々の心が深く傷ついてしまいました。外国の友人からの心温まるメッセージを訳してブログで伝えることは、被害に遭わなかった身としては凹んでいてはいけない、自分自身への癒しの作業なのかも知れません。
ドイツAさんからのメール① (3/11 16:31) 地震の一報に安否を訊ねて来たメール そちらではまた地震がありましたね!皆さん無事でしょうか?どうか短い返信でいいので送ってください。 |
ドイツAさんからのメール② (3/11 21:09) 家族の無事を知らせたメールへの返信 皆さんが無事との報せは、これほど酷い光景を目の当たりにした者として、希望がつながった思いです。地震が東京にもっと近いところで起こっていなかったのが、まだ幸いだったと言えるかも知れません。震源地が、例えば東京から50キロのところだったなどということは考えたくもありません。 まずはとりあえず心からのご挨拶と、じきに事が落ち着くことをお祈りして。 親愛なるご挨拶を込めて |
ドイツAさんからのメール③ (3/12 18:45) メール②の翌日届いたメール 今私達は、日本の昨日から今日の様子をテレビで観ました。言葉がありません。あなたたちの日本で起きたことは本当にひどすぎます。原子炉が何とか持ちこたえてくれることを祈るばかりです!これ以上何か起こるなんてことはとても想像したくありません。 その後、皆さん家族は再会を果たし、無事に家に揃いましたか。家はどんな様子ですか。被害は? もうずっと、あなたたちのことと、あなたたちが耐えて行かなければならないことに思いを寄せています。またご連絡頂けると嬉しいです。もちろん、ほかにもっと緊急のことはあると思いますが。 親愛なるご挨拶を込めて |
ドイツBさんからのメール① (3/13 2:40) 家族が全員無事に帰宅したことを知らせたメールへの返信 家族みんなが家に帰り着いて、家の中も殆ど被害がなかったということを知って、喜んでいます。 西洋諸国全てが今回の出来事を見守っています。どこでもこの話題で持ちきりです。インターネット上でも、電話でも、そして、今日のお昼にはバスの中で、女の人達がこのことについてしゃべっているのを聞きました。さっき友人の誕生日なので電話したら、すぐにこの話題になりました。 BBCは、世界54カ国が救援チームを派遣すると伝えていました。日本人はこの大災害に、本当に驚くほど理性的にちゃんと行動しています。ドイツでこんなことが起きたら大混乱に陥ることは間違いないでしょう。多くの町が津波で荒廃し、何百万の世帯で水や電気が止まり、それにこの原発事故です。西ヨーロッパの専門家の中には、今回の事故はスリーマイル原発事故(1979年米国で起きた危険度5の原子炉事故)よりも深刻だと言う人もいます。外務省は日本に滞在していて、首都東京に留まる必要のない全てのドイツ人に、出国を勧めています。地震と津波の映像はひどいものです。被災された人達が気の毒で仕方ありません。いつかまた穏やかな時が来ることを願って止みません。 心からのご挨拶を |
ドイツBさんからのメール② (3/14 18:46) 計画停電や原発の事故について、食料品が品薄となってきていることを伝えたメールへの返信 こんな大変なときに、またメールで状況を知らせてくれてありがとう。私もこちらで、仕事を片付けてからBBCのウェブサイトで日本からのニュースを午前3時まで観ていました。計画停電が行われて電車が運休していること、食料が不足していること、石油の供給が制限されていることなど。そうしたら、ドイツ時間の2時10分に、東北地方でまた強い余震があったというニュースが入りました。いったい余震はいつまで続くのでしょうか。今朝は7時のラジオニュースで、原子炉でまた爆発が起き、原子炉の冷却ができなくなっていることも知りました。 ドイツでは、当然ながら原発についての議論が激しくなっています。ご存知かも知れませんが、ドイツでは赤・緑連立政府時代に、2022年までに原発から脱却する決議が行われたのですが、キリスト教民主同盟と自由民主党の政権になって、去年の秋に、原発の稼動期間を2035年まで12年間延長することを通告したのです。これは本当にロビー政策で、大多数の国民は反対しています。 今朝のラジオで、福島の原発は、もう40年も前のもので老朽化してきているために、もともと数週間後に停止する予定だったと聞きました。福島の原発と同様の仕様で建設された、ドイツで未だに稼動している老朽化している原発は、更に老朽化が進んでいます。今年は州議会選挙が行われ、今こちらでは多くの州で選挙戦が繰り広げられています。政府は、ドイツは日本のような地震の危険性はないから原発は安全だ、と唱えています。テレビやユーチューブでは、1986年のチェルノブイリ原発事故の頃の様子が流されています。当時のドイツのツィンマーマン内務相 (CSU)が、「危険はまったくない」と今と同じようなことを唱えていました。 政府には言い争いをするよりも、いかに節電すべきかをよくよく考えてもらいたいものです。 原子力の問題を抜きにしても問題はいろいろあります。風力や太陽光発電は万能薬ではありません。ドイツやヨーロッパには電力供給ネットワークの問題もあります。原発に代わる電力供給源としての機能を保つためには、これらは建て替えられなければなりませんが、このための費用はそれは膨大なものです。そもそも、高圧線の鉄塔が家の前に建つことを誰も歓迎しないでしょう。これについてもまた異議が唱えられています。けれど、節電は誰にでもできることです。 今丁度津波で被害にあった地域の様子を観ました… いったい何から手をつければいいというのでしょうか。本当に心が痛みます。助かった人達は何もかも失ってしまいました。運がよければ、避難所で毛布はもらえるかも知れませんが、電気も水もないのです。トイレはどこに行けばいいのでしょうか。避難所には浄化装置なんてないわけですから。 インフラはひどく破壊され、援助物資や救命機材を運び込むのも困難でしょう。日本の救援隊はきっと倒れるまで活動するのでしょう。ドイツの特殊救援隊(THW)が東京に到着し出動を待っている、というニュースを今観たところです。今晩には生き埋めになっている人達を探すためにトメへ向かうそうです。 昨日、心ばかりの義援金を援助団体に送らせてもらいました。少ない金額ですが、「塵も積もれば山となる」、と言いますよね。大きな援助団体はどこも、日本への募金活動を開始しました。アメリカやヨーロッパの他の国々でも、赤十字に寄付が送られています。 いつでも皆さんのことを心配し、ご無事を祈っています。 |
ドイツCさんからのメール (3/14 23:06) 計画停電や原発の事故について、食料品が品薄となってきていることを伝えたメールへの返信 詳しいお報せを本当にありがとうございます。 あなたと、ご家族の皆さんが元気だと知って本当に安心しました。 本当は私の方からもっと早くにメールしたかったのですが、ひどい風邪をひいて寝込んでしまっていて、職場から送っていたあなたのメールアドレスがわからなかったのです。それだけに、お報せをいただいて嬉しかったです。 交通機関のマヒでそんなにずっと家に帰れなかったなんて、本当に大変でしたね。東京にいる日本の友人とその家族はそれに比べると幸運でした。彼女達は地震があったとき、家にいたか、なんとか歩いて家に帰れるところにいたそうです。仙台に赴任していた友人のご主人は、この日重要な会議があって東京に来ていたということで、本当に幸運でした。 日本から届く映像に、ドイツでもみんな大きな衝撃を受けています。とりわけ、津波とその被害に!こんなにも大勢の日本の人々が亡くなり、計り知れないほどの人達が家を失い、避難所生活を強いられていること、そこでは飲み水や食料も不足しているというニュースを、今テレビで観ました。外国からの援助が一時でも早く来ることを祈るばかりです。ドイツからは特殊救助隊が、援助犬を連れて日本に出発したそうですが、東北地方ではインフラ機能が破壊されてしまい、被災地まで直行するのが困難なようです。その間にも、生き埋めになってしまっている人達の生存の望みが、日に日に薄くなってしまいます… 特に気がかりなのは、何よりも福島の原発事故です!! 放射能汚染の危険地域がこれ以上拡がらないことを願うばかりです。 ご存知かも知れませんが、ドイツでは連邦政府による原子力政策について、また議論が再燃しているところです。 あなたたちのことをいつも心配しています。どうか気をつけて無事にお過ごし下さい!!! お報せを送ってくださったこと、重ね重ねありがとう。またお便りをお待ちしています。ご家族の皆さんにもどうぞよろしくお伝えください。 |
ドイツDさんからのメール① (3/13 17:53) 地震の一報に安否を訊ねて来たメール 日本の歴史上例を見ないほどの大地震によってもたらされた驚異的な津波によって、仙台方面や、そのほか沿岸の地域にもたらされた想像を絶する破壊と荒廃の姿を、私達は、恐らく地球上の全ての人々と同様に、大きな衝撃を持って、受け止めています。それに、今起きている福島原発のおぞましいシナリオを…! メディアが伝えるこのような世にも恐ろしい光景にもかかわらず、私は家族と共に、あなたと、ご家族・ご親戚がこの大災害から難を逃れ、ご無事でいらっしゃることを願っています。どうか簡単に、この願いが届いていることを、ごく短くでいいのでお知らせ下さい。 約9000キロ離れたドイツから、私達はあなたと、日本の人々を心から心配し、同じように心を痛めていることを、あなたと日本の人々みんなにお知らせしたい気持ちでいっぱいです。日本は、世界でも有数の、偉大で不屈な精神力と実行力を持っている国であることは周知のことですが、今はこの災害に対抗する国際的な援助と協力が必要だと思います。もしかすると、これは、この惑星において、民族共同体が結束するための、小さな、しかしとても重要な機会なのかも知れません。 遠くドレスデンの地からいつでもあなたのことを思っています。あなたの国で予想されるこれから先の想像を絶する困難に、力が授けられることをお祈りしています。 |
ドイツDさんからのメール② (3/14 17:55) 家族が全員無事に帰宅したことを知らせたメールへの返信 すぐにお返事をくださり、本当にありがとうございます。あなたと、ご家族が、地震の直接の被害を受けず元気でいることを知り、とても嬉しく、また安心しました。その間にも東北地方ではまだ余震が起きているようですが、更にそれによって深刻な被害には至っていないのが救いでしょうか。 (中略) 福島の原発での放射能漏れの危険が終息していないのもとりわけ心配しています。 私からのメールにはお返事をくださらなくて結構です。今は、そしてこれからしばらくは、もっとしなければならないことがあるでしょうから。あなたと、あなたのご家族、それにあなたの国の人々みんなのこれからの生活に力が授けられるようお祈りしています。私達の心配する気持ちは、メディアのおかげで、あなたや全ての日本の方々と共有しているのです! 心からの親愛の絆をお伝えします。 |
台湾Aさんからのメール (3/12 1:41) 家族が全員無事に帰宅したことを知らせたメールへの返信 今回の地震は本当に激しく酷いものでした。 台湾人はみんなずっとニュースを見守っています。 本当にびっくりしたことと思います。 本当に大変な思いをされたことでしょう。 ご家族がみんな帰宅され、 ほっとしていることと思います。 しばらくはよくお休みをとってくださいね。 台湾のテレビではずっと地震のニュースを流しています。 私達はとても心が重く、辛い気持ちです。 テレビを見て涙を流しています。 私達も皆さんのために一緒に祈っています。 負けないでください。 また台湾に来てくださるのをお待ちしています。 |
ひとまずご無事だったようで、何よりです。
まだいろいろと心配な状況が続いていますね。。。
どうかお気をつけて。
ご心配をおかけしてしまってごめんなさい。
先週、スクーリング2つ分の通知が来て、
おかげさまで両方OKでしたが、
こんなことが起きてしまい、まだブログで報告できずにいます。
2月の試験結果がまだ来ないのも気になるところですが。
でも今は心ここにあらずという感じで…
近いうちスクーリングの記事のアップもしたいと思っています。