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facciamo la musica! & Studium in Deutschland

足繁く通う演奏会の感想等でクラシック音楽を追求/面白すぎる台湾/イタリアやドイツの旅日記/「ドイツ留学相談室」併設

伊豆高原→沼津、身延山、下部温泉、四尾連湖

2007年09月17日 | 山&ハイキング
2007年8月16日(木)

伊豆高原を発ち伊豆半島を横断して西伊豆に出る。今日の行き先は山梨の下部温泉。海とおさらばする前に沼津港の寿司屋に寄って近海寿司を食べた。


桜海老、白魚など駿河湾ならではのネタが嬉しいねー!12時ちょい前に入ったときはガラガラだった寿司屋が、帰る頃には長い待ち行列でいっぱいに… 昼飯は早く取るに限るというわけだ。

市場では桜海老の釜ゆでやちりめんなども買い込んだ。明日の晩からの貸し別荘で食べるのがたのしみ~ でも桜エビの釜ゆでを2日も持ち歩いて大丈夫だろうか…

【身延山】
身延山へさしかかると入口には大くて立派なお寺の門が構えていた。ここは日蓮宗の総本山、久遠寺の玄関口だ。この門、車でそのままくぐれる。そこを抜けると参道の雰囲気が漂い、道の両側にはお土産屋や饅頭屋や仏具屋などが並んでいて風情がある。更に道を登って行ったところに身延山ロープウェイ乗り場があった。

ロープウェイで上まで行って帰りは山道を下る、というのがうちらのいつもの行動パターン。切符売り場で「片道」と言うと、「歩いて下りると2時間ぐらいかかりますが…」と言われた。ちょっと長いかな… 時刻は3時を回っているけど、まあ行ってみよう、と勝手に一人で決めてみんなでロープウェイに乗り込んだ。

ロープウェイの山頂駅を降りると空気がひんやりしている。「涼しい~」なんて乗り合わせた人たちが叫んでいたが、ちょっと湿っぽいぞ。。。 上空にはいやな雲がモクモクと湧き上がっている。下界も何だか霞んでみえたが、雲の間から富士山の頂が顔を覗かせていた。ロープウェイから石段を上った所に、久遠寺の奥の院「思親閣」がある。そこを一通り見学して、早速下山のハイキングコース(東コース)を下りて行った。

雲行きが怪しいと思っていた矢先、「ゴロゴロ」と雷の音が聞こえてきた。
「ひぇ~。。。雨具は3人分しか持ってこなかったぞ、、、とっとと下りなきゃ。。。」

「表参道」とも呼ばれている東コースは5キロのコース。道は幅もあってとても歩きやすい。大きな杉木立の中の道をテクテクと歩いて行く。途中には古い社があったり巨大な杉の木があったりして、なるほど登山道というよりも「参道」と言ったほうがふさわしい感じ。


中間地点のあたりにある「三光坊」というお寺を過ぎた頃から夕暮れが近い上に雲が空を益々覆ってきて、杉木立の中の道はいよいよ暗くなってきた。そして、とうとう雨がぽつりぽつりと落ちてきた。さあ急げ!!

薄暗い中に古いお墓が並び、石段の奥の闇に浮かんだお寺から読経の声が漏れ聞こえて来る。あたりは鬱蒼とした杉木立… 何だか神仏の領域に足を踏み入れたような不思議な感覚。
でもそんな幻想に浸っている場合ではなくなった。轟くばかりの雷鳴と閃光と共に、激しい雨が叩きつけてきた。「ひぇ~。。。」

幸い駐車場は近く車に乗り込むことができたが、雨具など役に立たないほどの豪雨でビショビショになってしまった。

最後はひどい目に遭ったが、何だか不思議な気分に満たされたハイキングだった。さあ、早く宿に行って温泉に浸かりたい。。。

下部ホテル

うちらが普段泊まる宿は殆ど値段も手頃な公共の宿なんだけれど、今回は職場の補助も出るので一般の旅館に泊まった。雨に濡れて冷えたおれたちを温かく迎えてくれたのは信玄の隠し湯で名高い下部温泉でも一番の老舗の下部ホテル。

車道から見た旅館は大きいけれど古そう… 子供らが「えー、ここ?」なんて言ってたが、一歩門の中に車が入ると大きな和風の庭が出迎えてくれて良い雰囲気。更に建物に入ると、明るくて上品な広いロビーにがとても好印象! 豪華な感じ。

実際、この旅館はきれいで広い(2部屋続き!)客室も、いろんな種類の浴槽が楽しめる温泉も、最高においしい食事も、各種サービスも、すべてが行き届いていてとても快適だった。

子供へのサービスもすごい。夕食後にロビーがお祭りに早変わり。屋台がいろいろ並び、安い料金でいろいろ楽しめたり、餅つき大会をやったり、翌朝にはアユのつかみ取りや釣りもできてどれも無料。

一晩だけだったけれどすっかりリラックスして快適な滞在だった。下部温泉にまた来るならまたここに泊まりたいな。

下部ホテルの夕食は本当に素晴らしかった。この写真の料理はコースで順番に出された品々。焼き加減を聞いてから出してくれる高麗人参が添えられたステーキの柔らかな和牛は垂涎もの。。。イワナも絶品だし、
「山のものばかりで彩りがありませんので、ほんの少々ですが沼津港から取り寄せたお刺身をお味見ください。」
と料理長自らが運んでくれた大トロ、中トロ、タイなどの皿のおいしかったこと!これらコース料理の他に、お腹と相談しながらいろんなおばんざいをバイキング形式で選べるのが嬉しい。それらもどれも工夫を凝らした名品揃いだった!
テレビ東京の「いい旅、夢気分」の撮影隊が入っていて、おばんざいを選ぶ五月みどり、山口美沙と居合わせたのも面白かった。

2007年8月17日(金)

再び身延山、久遠寺へ…
前日はいきなりロープウェイで身延山の山頂に登り、帰りは歩いて下りたものの、そもそも時間も遅かったうえに最後は雷雨に遭ってしまって、麓の立派なお寺は全然見ていないので、もう一度久遠寺を訪れた。

今日はお店の並ぶ参道の途中の駐車場に車を停めて参道を散歩。間もなく日本三大門の一つに数えられているという古めかしくも立派な「三門」に行きつく。

ここをくぐると久遠寺の境内なわけだが、門を入って間もなくのところに長い長い苔むした石段が高みへと続いていた。「菩提梯」と呼ばれる石段で、久遠寺本堂へと続いている。これをのぼるとご利益があるそうなので、もちろん上ることにした。287段の石段が104メートル上の本堂まで延々と続いている。一段の高さも結構あってなかなかこたえる。信心深そうなおじいさんも一生懸命上っていた。


息子は結構こういう石段は好きなようで、奥さんよりもどんどん先に登ってゆく。それにしてもこの石段はシンドイ。心臓破りの石段で、「体調のすぐれない方や心臓の弱い方はご遠慮ください」なんてことが看板に書いてあった。娘と段の数を数えていたら、2段ほど合わなかった。狭い段もひとつと数えるようだ。

ようやく上り切った大きな本堂前の境内には有名なしだれ桜の木が青々と繁っていた。せっかくだから本堂に上がってお参りをした。

帰り道、参道沿いで大きなセイロから湯気をもうもうと上げて「饅頭」なんて看板を出している店で蒸したての饅頭を食べようとしたのだが、そういった店の2軒が2軒とも「温かい饅頭はありません」と言う。じゃああの店頭のセイロはタダのパフォーマンスってことか…? 少々腑に落ちないが、冷たい饅頭を買って食べたらこれはこれでうまかった。

それにしても今日も暑い。どこか涼しいところへ行きたいものだ…

四尾連湖

どこか涼しいところ… ということで行くことにした四尾連湖。「しびれ湖」と読む。山の本で見たことがあって前から気になっていた湖だ。富士五湖の本栖湖から地図の上では近いが、身延の方から山道を辿っていかないと行けない山上湖ということで、静かできれいな湖を想像しているだけで心は誘われる。

県道の市川大門下部身延線をどこまでもどこまでも上って行った。奥さんも子供達も眠り込んでしまったがまだまだ着かない。いくつか山を越えたおよそ人家などありそうにないところに山上集落があった。すごいところに集落があるもんだ、なんて感心しながらさらに道を進むと、細い山道へ入ったところでようやく四尾連湖の湖畔近くの駐車場に辿り着いた。

だーれもいないだたっ広い駐車場の看板に「有料」なんて書いてある。こんな人気もないとこの駐車場で駐車料を払うのもバカバカしいと見回したら、ちょっと下ったスペースに車を停められたので、そこまで下りて停めた。

そこから湖までは歩いて5分ほど。山と森に囲まれたエメラルドグリーンのこじんまりとした美しい湖がひっそりと佇んでいた。

暑いというほどではないが、期待したほど涼しくもない。標高は850メートルということで、やっぱり1000メートルないと高原の爽やかな風は吹かないのだろうか…


湖畔入口に水明荘という小屋が建っている。湖畔には殆ど人はいないが、湖の向こう岸の方でキャンプの少年グループの元気な声が響いている。イカダを浮かべているようだ。

湖畔を周遊する道を半周したあたりでシートを広げて少々遅めのランチにした。きれいな湖を眺めながらのランチは快適。


その後、ぶらぶらと1.2キロほどの湖畔を1周した。なんだかこの湖、キャンプに来る人たちぐらいしか訪れないような感じで、こんな風にキャンプもせずにぶらぶらしていると場違いな気が少々した。

そんな訳はないのだろうが、何となく湖畔でキャンプ場や駐車場などを管理している「水明荘」の私有地のような雰囲気… 「観光」とは無縁の静かな湖で、ここまで来る人たちはキャンプとかしっかりと目的を持った人たちばかりなのだろう。四尾連湖は秘境といえるかも知れない。


野わけへ…
さて、いよいよこれから1週間滞在する清里の貸別荘「野わけ」だ。子供達も一番楽しみにしている。須玉インターを出てしばらく上がったところにある最後のスーパー「やまと」で食材やビールなどをごっそり買い込んで、タダでさえ狭い車内はひざの上までものでいっぱい積み上げて、国道を清里へ向かう。

清里はやっぱり涼しい。しかも空気がカラリとしているのがいい。そして到着した2年ぶりの夏の野わけ。オーナーのおじちゃんがとれたてのトウモロコシを茹でて待っていてくれた。子供たちはいつものコテージでもう大はしゃぎ。これから1週間の野わけライフが楽しみだ。

清里の貸別荘「野わけ」ライフ

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