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足繁く通う演奏会の感想等でクラシック音楽を追求/面白すぎる台湾/イタリアやドイツの旅日記/「ドイツ留学相談室」併設

1日目:台湾新幹線で台南へ。 歴史とグルメの町を探訪

2008年04月14日 | おもしろすぎる台湾
2008年3月27日(木)

桃園国際空港から台南へ向かうために台湾高速鉄道(新幹線)の桃園駅行きのバスに乗る(705番)。

15分ほどの乗車で着いた高鉄桃園駅はひろ~いのどかな風景の中にあった。これから開発が進むといったところ。大きな駅には結構人が集まっていた。当日券売り場で切符を購入。席はもちろん自由席。



新幹線に乗車!

桃園駅は地下ホーム。列車到着間際にならないとホームへ入れないと聞いていたが、まだ15分以上前でも普通に改札を通ってホームへ行けた。台湾新幹線700T系がすべるようにホームへ入線してきた。

平日の昼間だけれど自由席は結構人が乗っている。噂に聞くほど閑古鳥が鳴いているという感じはしない。4人まとめて空いている席はなく、近くに分かれて座る。

前に座っている人が食べているお弁当のにおいが空腹感を助長する。台南でうまいものを食うためにもここは我慢。

次の新竹駅で4つまとめて席が空いた。すかさず座席を回転させて4人席にして旅行気分を盛り上げる。

新竹駅を過ぎると新幹線はぐんぐんとスピードを上げる。最高時速は300キロだそうだが、車内の電光掲示板の時速は271キロ。車窓からは家並みや廟や、田植えを終えた水田などがビュンビュンと飛んでいく。

息子は車内販売の新幹線グッズの載っているパンフレットに夢中。でも結構高いからこれは買えない。

乗り心地はまるで新幹線。車内の内装も電光掲示板も、照明や窓の感じも日本が作った新幹線ということで異国情緒はない。

pocknとしてはのんびり景色を楽しみながらのゆっくりローカル線の旅が好きだが、お腹を空かせている身としてはこの速さはありがたい。

テレホンカード型の切符も高鉄カラー




台南に到着

1時間20分で台南駅到着。速い!ホームに降り立つと夏の太陽が照りつける。うん、これが台南かぁ!

高鉄の台南駅は市内から15キロほど南に外れたところにある。周りはやっぱり平原。駅の構内のあちこちにFree Shuttle Busの案内表示がある。新幹線の発着に合わせて無料のバスが運行しているようだ。これで市内まで行けるらしい。駅を出て新幹線カラーのバスに乗り込んだ。

車窓からの風景は徐々に町っぽくなってくる。目に染みる緑、椰子の並木、木々に咲く花々などが南国らしさを印象づける。町並みも何だか台北よりも明るく洒落た感じがする。

台南駅前でバスを降りる。この駅舎も古めかしくて格式があっていい。泊まるホテルはここから歩いてすぐの台南大飯店。
台南大飯店で予約しておいた部屋は「和室スイート」。部屋に案内されると畳のいい薫りが… 2部屋続きの和室つきのスイートが4人で朝食込み4000元は安い。子供達は畳にごろん。
「さあ、すぐ出かけるぞぉ!腹減ったぁー」




度小月の担仔麺

数ある台南のうまいものといわれるもののなかでも恐らく一番有名なのが担仔麺。そしてその担仔麺で一番有名なお店が度小月本店だろう。
度小月本店はホテルからさほど遠くはないが、もう3時半を回ってお腹空きすぎ、それに夜まで目一杯楽しみたいのでタクシーでお店に駆けつけた。

小ぎれいな店構えの度小月本店。店内は中華チックな調度品が並ぶ。食事時はいつも混雑しているそうだがこの時間はガラガラ。何人ものお店のスタッフが迎えてくれた。

注文すると目の前で麺をザルで手際よく茹で上げ、ソボロ肉の味噌を目にも鮮やかな職人の手つきでシャシャッとお椀にあげた麺の上に振りかける。

海老と香菜を添えて出来上がり。香菜が苦手な日本人が多いせいか、わざわざ「香菜は入れますか?」と聞いてくれる。pocknはこれが大好き!

独特のうま味のスープでいただく名物担仔麺は絶品!汁まで全部頂いた。旬の筍サラダもシャキシャキして甘みがありおいしい。



度小月では小ぶりの担仔麺と筍サラダだけにして、この先まだいろいろと食べたい台南小吃に備えてお腹に余裕を保ちつつ台南の町歩きに出発!

台南の小路を歩き回るのには欠かせないと言われていた地図を早速コンビニで購入(88元)。この地図、通りの名前がみんな入っているうえに、ちょっと名の知れたお店もたいてい載っていてとても役に立ちました!

地図を買うとき「我要台南的地図(ウォーヤオタイナンダァディードゥー)」とつたない中国語が通じて喜んだのだが、この旅では自分の中国語がなかなか通じないことを思い知ることになる。



南国 台南!


台南の町を歩いていると、交通量の多い大通りでも眩しい太陽の光が心地よく、空気が爽やかに感じる。建物や木々がそんな太陽を浴びて明るく反射して、色彩も鮮やかな気がする。北回帰線より南に位置する台南は気候としては熱帯に入るそうで、これから夏本番を迎えたらやっぱりさぞかし暑いんだろうなぁ。



台南の小路めぐり

大通りから細い道へ入ると途端に生活臭が漂う風景が現れる。レトロな家並みが郷愁を誘い、行き交う人や路地にたたずむ人たちの温かい表情に出会える。目が合うとどちらからともなく「ニィハオ!」と挨拶の言葉が出る。道端にしゃがんでいた怖そうなお兄さん達が僕たちに「ニィハオ!」と声をかけてくれた。ちょっとした緊張が一気に解け、温かい気持ちで満たされる。

街角のお菓子屋さんの店先でカラフルな餅や団子、ケーキなどを作って売っているのが目に留まる。見た目もきれいで食べてみたくなる。子供たちが気に入ったものを1つずつ選んで、それをみんなでかじりながら更に小路を歩き進む…

細い道をあちこち歩いていると地図を持っていても方向感覚を失ってしまう。迷宮に入り込んだような気分がまたいい。木々に咲く花々の香りだろうか、小路を歩いていると花のいい香りがただよってきて気分はますます夢見心地になる。



何町か歩いていると必ずといっていいほど廟に行きつく。入り口にはコマイヌ(獅子)の雄と雌が左右で番をしている。このコマイヌ、廟によって表情が随分違って個性がある。

廟の中へそっと足を踏み入れると、線香の香りがたちこめ、ご本尊の前で信心深いお年寄りや、若い人達も無心にお祈りをしたり、半月型の占いを投げている姿に出遭う。廟の近くにはお供え物に香りのいい花を売るお店が多い。ますます町は花の香りで満たされる。








赤嵌樓

陽が落ちてあたりが暗くなりはじめた頃、台南の大きな見所のひとつ、赤嵌樓(チーカンロウ)に入った。日が暮れていくにつれて徐々にシルエットになっていく椰子やガジュマルなど南国の木々に囲まれて、ライトアップされた赤嵌樓はその美しい存在感を増していく。 建物の前には大きな池があって龍宮城のような雰囲気だ。



建物の裏手へ回ると、オランダが統治時代に築いたというレンガの壁や柱などの遺跡が四百年以上の時を越えて立っていた。暖かな空気のなかでレンガに手を当てる。ひんやりした感触が遥か遠い昔から近代に至るまで、様々な国に支配されたこの国の歴史を思い起こさせる。




食べまくり!

お散歩&見学のあとは小吃(シャオチー)街で夜ごはん。赤嵌樓の近くには歩道にテーブルを出した食べ物屋さんがいっぱい並んでいる。食い倒れの町と言われている台南ではたくさんある台南名物をいろいろ試してみたい、ということで日本の屋台村みたいなところのテーブルに席を取っていろいろな出店でうまそうなものを調達してきた。


これらの小吃、どれもとってもいける。こんな名もない屋台の担仔麺でも昼過ぎに食べた有名な度小月の担仔麺とうまさではひけをとらない。ガイドやネットで調べた店にわざわざ行かなくてもいくらでもうまいものに出会えそうだ。


お腹もかなり満たされてからアイス屋でアイスを食べたあと、今度はお粥屋さんに入ってシーフードとピータンのお粥を注文。どちらもとっても美味!お粥には香ばしい揚げパン、油條(ヨウティアオ)も欠かせない。


いい加減おなかは満杯… 旅行初日でもあるので今日は早めに(でも9時半過ぎ)ホテルに戻った。和室のふとん、やっぱりいいなぁー



2日目(その1):台南の市内名所めぐり

台湾旅行08(台南&台北)


5度目の台湾

おもしろすぎる台湾

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