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苔と湧水の南沢遊歩道

2021年08月28日 | 山&ハイキング
2021年8月20日(金)時々

毎夏訪れている清里の貸別荘「野わけ」に滞在中、今日はどこに行こうかなと、清里駅前の観光案内所でもらった野辺山周辺のマップを見ていたら「苔と湧水の南沢遊歩道」という文字が。苔好きの僕には気になります。マップには説明がなかったのでネットで調べてみると、南牧村観光協会のトレッキングガイドのサイトに簡単な紹介ページがありました。この写真を見て行ってみたくなりました。

八ヶ岳登山とトレッキングガイド

サイトの地図では駐車場までの行き方がはっきりしないので、観光協会に電話で確かめたところ、地図にある県界尾根登山道駐車場から遊歩道入口までは4キロ近くあるとのこと。往復8キロはちょっと大変そう。スペースは小さいけれど杣添尾根登山道駐車場からなら遊歩道まで2キロほどと聞いて、お昼過ぎになると満車になる可能性が高いと云われたけれど、とりあえずそっちへ行ってみることに。

杣添尾根登山道駐車場は2日前に行った八ヶ岳高原音楽堂の近くの別荘地のなかにあり、以前子供たちと赤岳に登ったときに登山を開始したところ。幸い駐車場は空いていてここに停めることができました。

観光協会にもう一度電話して、遊歩道までの行き方を詳しく教えてもらって出発です。最初は赤岳登山のときと同じ杣添尾根登山道を登っていきます。別荘地の裏道という感じで、個性的な別荘を眺めたり、車道をいくつも横切ったりしながら進んでいきます。別荘地を抜けると道は石がゴロゴロした本格的な登山道に。登山用の靴で来て正解でした。

ゆっくりペースで歩いて35分ほどで、池と東屋のある広い林道に出ました。ここの池のほとりにシートを敷いて、作ってきたおにぎりでランチタイム。

休んだ場所に珍しい赤い苔(キノコ?)が生えていた


黒いキノコも発見


池に注ぐ沢と、沢を覆う苔


ここからは登山道と分かれて、林道を左に進みます。広場に立っていた地図をみると、遊歩道入口までは駐車場からここまでの道のりより距離がありそうです。

砂利を敷き詰めた広い林道歩きはちょっと味気ないけれど、周囲にはシラカバやダケカンバの木々が茂り、鳥のさえずりも聞こえてきます。


林道沿いを流れる沢にはいろいろな苔がたくさん生えています。






林道を歩き始めて25分。ようやく遊歩道の入口にやって来ました。駐車場からは1時間かかりました。


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遊歩道の左側には大きな沢(南沢)が流れています。苔に覆わた遊歩道歩きを想像していたら、苔はあまり見られずそれまでの林道とあまり変わらずちょっと拍子抜け。けれど少し歩くと苔に覆われた大きな岩が現れました。


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歩いて来た広めの道から側道へ導く案内板がありました。期待が高まります。

側道へ入ると木道になり、沢にかけられた小さな橋のところへ出ると、こんな苔の世界が広がっていて思わず「おお!」と声をあげました。


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沢の水と岩と苔が織りなす、まさに芸術品です。


わくわくして歩き進みましたが、ほどなくさっきまで歩いていた苔のない大きめの遊歩道に戻ってしまいました。「これで終わり?」という感じ。実は、帰りに入口に立っている地図を見たら、側道を途中までしか歩いていなかったことがわかり、再度そこまで行ってみました。すると側道はさらに続いてこんな湧水池がありました。


この側道の苔巡りコースはささやかな印象でした。この先を期待して更に遊歩道を進むと、また案内が立っていて木道が奥まで続いていました。


木道のコースは一面の苔と渓流の世界に入って行きました。苔の鮮やかな緑が目に沁みます。


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新しく設えられた木道が、苔と渓流のエリアを大きく周遊します。まるで回遊式の大規模な日本庭園を歩いているようです。この大規模な苔と水流の光景は、去年登った甲武信ケ岳の信濃川源流コースで見た光景に通じるものを感じました。


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「苔と湧水の遊歩道」と云うからには、ここの水は湧き出して間もない美味しい水のはず。カップに汲んで飲んでみたら、冷たくて柔らかな名水でした。


視線を足元に移してみると、そこには様々な種類の苔が織りなす小世界が広がっています。






陽光が射してくると、天然の苔の庭園はまた異なる姿を見せてくれます。



天然の石でできた石仏

遊歩道の終点に広がっていた苔と湧水の周遊コースは規模も大きく、神秘的で美しい世界をたっぷり味わうことができます。最近整備された遊歩道ということで木道はまだ出来立ての真新しい感じ。大勢のハイカーが訪れてもよさそうだけれど、林道も含めほかに誰にも会うことがありませんでした。あんまり大勢が殺到しても困りますが、せっかく整備されたこんな美しい新名所を訪れる人が増えるといいですね。

帰路は来た道を戻ります。林道の視界が開けているところから、天狗山と男山方面の山並みが見られました。


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駐車場に戻り、車で別荘地の森の中の道を走っていたときに出会った鹿が、こちらをじーっと見ていました。


別荘地を抜けて国道へ向かう途中、夕映えの空の下に天狗山と男山方面の山並みが佇んでいました。


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天狗山登山 ~緑と岩が織り成す庭園美~
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