ロストワックスについてwebで色々なサイトを調べてみると原型に
対して少し小さくなるというのが通説の様です。
では、どのくらい小さくなるのか?と言うと約1割とか、5パーセント
くらいとか、リング(指輪)だと1号分くらいとか、それぞれ色々なこ
とが書いてあります。
それぞれに書いてあることがマチマチなので、実際、どのくらい縮む
(小さくなる)のか見当が付きません。
それぞれ縮むと言うのは共通なのでどうも縮むらしいというのは事実
の様ですが・・・。
しかし、その具合が掴めないと目標サイズに対してどのくらいプラス
サイズの原型を用意すればよいのか?
また、その比率を1割程度と仮定して原型を作った場合、予測より縮小
が小さかったら?とか、その反対で予測より縮まなかったら?と思う
とスケールモデルを作ろうと思っているワタクシとしてはせっかく
作った原型が無駄になってしまうのではと躊躇していました。
しかし、今は21世紀、辺りを見回せば良いモノが・・・
アッタ、アッタ・・・・。
3Dプリントです!
最近は一般に対してテレビジョンのニュース記事等で取り上げられる
機会も増えてきた立体のデジタルデーターから専用のプリンターで樹
脂を積層して立体物をプリントするアレです。
3Dプリントなら例えば手描きのイラストを普通のプリンターで等倍、
縮尺、拡大するように、最終的な作品(製品)の大きさに鋳造行程に
よって縮むプラスアルファーの部分を如何様にも調整できます。
また、幾つでも(予算があればですが)希望のサイズになるまでトラ
イできます!
写真は今回製作したドイツ軍のkdfスタッフカーで大きい方から1/87・
1/120・1/144・です。すべて同一のデーターで、倍率を変えてプリン
トしたモノです。
これまでもアレやコレやと妄想や空想はしていましたがココ最近、少
しばかり予算ができたので某ショップにて3Dデータを拵えてもらいプ
リント(樹脂モデル作成)にトライしました。
なお、車種選択で白羽の矢を立てたこの車両(kdfスタッフカー)はバ
リエーションが実に豊富であることから以前より、まずはスタンダー
ドタイプのTYP82e(2WD車)またはTYP87(4WD車)の製作をと思い1/87くら
いのサイズで原型を製作してありました。
前述のとおりロストワックスは製作工程で原型のサイズに対して縮む
のならば、まずは作りやすい少し大きめのサイズで製作し、複数回の
型取りを繰り返せば少しずつでも鋳造品は小さくなり、やがて希望の
縮尺サイズに出来るのでは?と思って用意していたモノです。
でも・・実際コレをやるとかなり大変なコトになるようです。
今回3Dデーターの作成は、この原型モデルをスキャニングにより3D
データー化するという方法で行いました。
しかし、実際は1/87サイズモデルではデーターのベースモデルとして
は少し小さ過ぎた様で細部のディティールはかなり甘いものとなって
しまいました。
しかし、何事もまずはトライ!トライ!トライ!
1/144サイズの出力品は他のスケールサイズと比較するとリアのスプ
リットウインドゥ辺りがその肉厚と相まってそこそこシャープさもあ
りますが、1/120サイズではまだまだディティールは甘い様です。
それでもゴム型を作成し、真鍮キャストにトライすると・・・・・
樹脂の色と真鍮色の違いでしょうか?フロントフードのプレスライン
が幾分クッキリしている様な・・・・?
今回のお題目でもある肝心のロストワックス(鋳造)は1割程度縮むの
か?ですが・・・
全長32.5ミリの樹脂製原型より複製した真鍮キャストは全長32.0ミリ
となりましたので、今回に限って言えば、およそ98.5パーセントに縮
まる結果となりました。
これでは当初想い描いていた複製の繰り返しでは何百回も複製を繰り
返せねばならず事実上はムリという結果でした。
今後の作業はシャープなディティールのボディーにすることとシャ
シー等、下廻りを製作することです。
今回既に予算切れしているので今後の課題にいつ取り組めるのか今の
ところ目処が立ちませんが必ずや1/120scaleドイツ軍kdfスタッフカー
TYP82e or TYP87としてこのコラム(ブログ)で皆様にお披露目したい
と思います。
・・・・・コマーシャル・・・・・
当方は神奈川県公安委員会許可第451920002164号にて中古模型の販売を
しています。ミリタリーモノも少数ですが扱っております!
サイバーモデルショップPlymouth120はコチラです。
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