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NゲージのCタイプ入換用ディーゼルはプリマウスWDT機関車だ!

2010年06月28日 | Weblog


 1960年代後半から1970年代にかけて各社から発売されたプリマウスWDTディーゼル機関車のNゲージ。欧米のどの模型会社の製品もプリマウス(PLYMOUTH)またはWDTの名を名乗った製品ばかりである。プリマウスWDTディーゼル機関車のNゲージなのだから何も語るまでもなく実にアタリマエのことである。その中にはアメリカのバックマン社が中国(香港)で製造したPLYMOUTH 0-6-0 DIESEL(プリマウス0-6-0ディーゼル)ももちろん例外ではない。これらプリマウスWDTディーゼル機関車のNゲージは現在ではバックマンが中国で製造する製品以外すべて絶版となっている。



現在バックマンが販売する製品はMDT PLYMOUTH DIESEL LOCOMOTIVE INDUSTRIAL(MDTプリマウスディーゼルロコモーティブインダストリアル)という品名に変わっているが基本的には1970年代のシナモノと同じボディーをまとった製品である。しかし新旧2つ動力装置はまったくタイプが異なる。それは長い年月の末の改良の結果である。バックマン製品で1970年代販売されていた車種は現在すべてがプリマウス機関車同様に新しいタイプの動力装置に変わっているのだ。これらの絶版となった製品もまた現在も製造されているバックマンの製品も輸入製品を取り扱う一部の模型店でしか購入できなかったし、また今も購入できないシナモノである。
しかしバックマンが中国(香港)で製造していたPLYMOUTH 0-6-0 DIESEL(プリマウス0-6-0ディーゼル)だけは日本の玩具会社トミーがCタイプ入換用ディーゼル機関車という商品名で販売していたのでNゲージを取り扱う模型店や玩具店ならどこでも入手可能であった。多くの日本のユーザーにとってプリマウスWDTディーゼル機関車はこのCタイプ入換用ディーゼル機関車として店頭で遭遇したのが最初であったためWDTという小さなプリマウス機関車をCタイプ入換用ディーゼル機関車という名も無き機関車なのだと誤って認識された方がほとんどだ。
また、トミーが販売した製品は国鉄(現JR)のオリジナルカラーを模倣したものであったためトミーが製造したオリジナル製品と誤解したユーザーもいただろう。しかし実物のWDT機関車は1両も日本に渡って来たものはなく、もちろん模型のボディーカラーをまとったWDT機関車など存在しない。故にこの機関車のフリー説がユーザーの間に流れたのであろう。



トミーがトミックスブランドとなりしばらく販売の続いた商品名Cタイプ入換用ディーゼル機関車であるがそれもやがて販売が終了し、それから十年くらい経ったのちに模型販売会社の三ツ星商店がバックマンの改良製品にかつてトミー(トミックス)が販売していたボディーカラーで商品名もトミー同様Cタイプ入換用ディーゼル機関車として復刻的な販売をした。ホントはプリマウスWDTディーゼル機関車なのに商品名Cタイプ入換用ディーゼル機関車として誤認している多くのユーザーはこれにより更にこの機関車がCタイプ入換用ディーゼル機関車という名も無き機関車だと思い込んだことだろう。
さらなるダメ押しは河合商会からのまたまたCタイプ入換用ディーゼル機関車という商品名での発売である。今度は黄や青といったよりINDUSTRIAL(産業用機関車)らしいボディーカラーとなったがそれぞれの販売会社から3度もCタイプ入換用ディーゼル機関車として販売されれば多くの人にとってこの機関車はCタイプ入換用ディーゼル機関車であり誰もそのホントの名前がプリマウスWDTディーゼル機関車だとは思いもしなくなった。

 ここ最近みつけたwebサイトで「河合商会のディーゼル機関車は実在しないフリースタイルのCタイプ小型ディーゼル機関車のみ」であると記述のあるモノを発見した。もし、サイト管理者氏が1ユーザーであるならキチガイ級マニアであるワタクシはぜひ河合商会が販売するバックマンのディーゼル機関車がプリマウスWDTディーゼル機関車であることをお知らせしたい衝動に駆られる。またもし、メーカー関係者のサイトであるならば河合商会が販売するバックマンのディーゼル機関車がプリマウスWDTディーゼル機関車である事実を隠蔽し実在しないフリースタイルのCタイプ小型ディーゼル機関車だとする記述はプリマウス機関車ファンやNゲージャーを愚弄した記述であり大変残念なことである。


NゲージのCタイプ入換用ディーゼルはプリマウスWDT機関車だ!

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