
鉄道模型には国際規格の12ミリゲージ≒TT gauge(TTゲージ)というものがあります。
米国や欧州のほとんどの国ではTTゲージ=12ミリゲージ=1/120です。
米国などフィート・インチを長さの単位として使う国では1/120の模型で1フィート相当の長さが1/10インチであることから、1/10インチスケールともいいます。
また、英国では模型の長さ1フィート相当が3ミリなので3ミリスケールともいうそうです。
そんなTT scale は、その縮尺が米国や欧州のほとんどの国では1/120ですが、英国では1/101なのだそうです。



写真は英国トライアング社の古いカタログですが、これらの車両はすべて1/101なのです。
TTゲージという12ミリの線路で遊ぶ同じまとまりに思える規格も1/101と1/120ではそのスケール差ゆえ、並べたときにまったく別のものとなります。
同じ線路の上に載る1/101の貨車と1/120の貨車では荷物の20フィートコンテナはそれぞれ違うスケールのモノを用意しなくてはなりません。
20フィートとは長さの単位ですから同じ大きさのコンテナのはずが大小2つの20フィートコンテナが並ぶ様は滑稽です。
16.5ミリの線路で遊ぶモケイも米国型とほとんどの欧州型は1/87ですが、英国型は1/76です。
それも1/76のプラモデルと1/72のプラモデルならば、辛うじてその違和感に目がつぶれますが1/87と1/76ではどうでしょう?


ワタクシは1/120を中心とする縮尺「ワントエンティー」を1/115から1/125までと大枠で決め、さらに実測とデフォルメの具合で同じ纏りとするか否かを決めています。
それでも1/115と1/125を並べたらそこに違和感がないといえるでしょうか?
日本にも1/120の鉄道模型規格(企画)がありますが、これはエヌやエイチオーと呼ばれる同じ線路幅に複数の縮尺が混在する規格と異なり、車両やアクセサリーなど1/120という縮尺を揃えた企画です。日本型の車両ですからもちろん9ミリの線路を走りますが、他の車両やアクセサリーとのバランスが実に自然です。
1/120で線路幅は標準軌12ミリ、狭軌(日本国内の標準機)9ミリ、お猿の電車(762ミリナロー)6.5ミリと実物同様にその車両の軌間に応じて走る線路が異なるというのが・・・・・
スケールモデルなのではないのでしょうか?
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