Ks Shanghai 上海/写真ブログ

写真で綴る上海ライフ

「西安旅行」~1 寝台電車22時間

2010-10-13 | 旅行

寝台電車で西安まで行ってきました。
飛行機で2時間の距離を電車で片道22時間です。
飛行機が約1200元(国慶節なので高い)、寝台電車の寝台硬座で約380元ほぼ1/3の値段で世界4大遺跡都市(ギリシャ、ローマ、ナポリ、西安)の西安に行けてしまうのです。
しかし、5泊6日で丸一日行動できるのが2日間だけという猛烈に無駄な旅になります。最後にわかったことは実際のところ上海から西安まで乗っている人はあまりいないという事実でした。

硬座は3段ベッド。一番下の人は最初から最後までベッドで座ったり、ゴロゴロしていられます。(ほんの少し値段が高い。)上の2段は頭がぶつかってしまうので寝るときしか上る気がしません。

子供はジャングルジムのようで楽しそう。

寝台車の中は食べ物飲み物、野菜や弁当、雑誌やタオルまで売りに来て、生活的な不自由はなにもありません。でもやはり丸一日電車の中でつぶすというのは贅沢というか、無駄ですよね。

西安は都市全体が遺跡、市内は長方形の城壁で囲まれた中心部と外側の城下町で別れていますが、城壁のおかげで道路はすごく渋滞しています。

駅の目の前に立ちふさがるように城壁が。

西安市内は大都会で、しかし、町中だけで遺跡が1500箇所もあるってぐらい歴史だらけの街です。

鐘楼

鼓楼

中国で結婚写真は常識ですが、西安では写真館の前に「なま身のモデル」が展示されています。

鼓楼。周辺は古くからの商店街。

ナイトバザールの規模は私が中国で見た中でナンバーワンです。

ナイトバザール(名前を忘れたけど名物)

ナイトバザール

新疆人が作る名物料理として一番有名な「羊肉泡馍 」は、細かにちぎった饅頭が藍州ラーメンのスープに入った様なもの。 うちの近所の藍州ラーメンのほうがおいしいと思った。周りの人も、みんなまずいといっていました。(本当)

ナイトバザール

ナイトバザール

これも中国で初めて見た天体望遠鏡の夜店。レーザー光線までついたものすごい望遠鏡で土星などを見せてお金を取ります。

北門


「西安旅行」~2 華清池、秦始皇兵馬俑、秦始皇陵

2010-10-13 | 旅行

実は歴史に興味がない私ですが、そんな私ですら知っている歴史上の人物。
秦の始皇帝と楊貴妃

「華清池」は楊貴妃の別荘です。
温泉が湧き出ていて、これで美人になったのだとか。



お風呂です。たくさんの風呂場がありますが、ここが楊貴妃専用。

温泉の噴水

「本当の実物」を目の前で見てしまうと。私でもへ~~っと感慨深くなるような思いがしました。











博物館、なのですが、今現在も発掘と修復作業が行われているのです。







これはどこかで見た光景。あ!そうだ万博では海宝と手をつないでいたんだ。







秦始皇陵だけはただの丘。
一歩でもその中に入ると、毒矢がとんできたり、巨大な丸い石に追いかけられたり、とんでもない目に会うらしいのです。
恐ろしい。

「西安旅行」~3 華山

2010-10-13 | 旅行
中国5大名山のひとつ、華山に登りました。
今回はWEBのデマ情報に騙されて、ちょっとがっかり。
「頂上についてしまったら30分で見終わってしまうから、ロープウエイは使わないほうがいい。歩いて登ったほうが見所が多くて、1時間で登れる。」という話。
よくよく考えてみたら2000メートルを1時間で登れるわけないですよね。
案の定、結局頂上まで5時間もかかったのです。
日ごろ立ち仕事をしていないので、ただ立っているだけでも疲れる。という情けない健康状態と、途中の山小屋でビールを飲んでしまうなど、不真面目な登り方をしたせいもあるんですが。

























中国人はこのカップ「牛肉ラーメン」が大好き。私も大好きです。





















情けないほどヘトヘトになり、もう死ぬかと思ったころに頂上に到着。
なるほど、ロープウエイの終点、北峰の周辺は確かに30分で見終わります。
しかし、そこからが東峰、西峰、南峰へ出発地点になっているではないか!
ココから4時間、なんて言われて残念ながらギブアップ。
やはり最初はロープウエイに乗れば良かった・・・・
でも山登りは辛い思いこそが楽しい思い出ですね。
自分の母親くらいのおばあさんが這うように登っていたり、子供を背負った父親が半べそかきながら登っていたり、ビールを飲んで辛い辛いといっている自分を反省したりもして、なかなか感慨深いものでした。



北峰山頂はホテルになっている。ここまで来てもマージャンやりたい奴がいるんですね。















今回わかったこと「登山で翌日足が痛くなるのは、下り坂のせい」







中国では自動車のトラブルが多いですが、自分が当事者になったのは初めてでした。
事故じゃなくて故障ですが。 
「兵馬俑にいるバスを換わりに呼んで来る。」とか言って、待てど暮らせど来やしない。
しょうがないので記念写真を撮りました。

「西安旅行」~4 大明宮

2010-10-13 | 旅行


http://player.youku.com/player.php/sid/XMTY5OTc0NTA4/v.swf


(すみません、中国の方はリンクから開いてご覧ください)


今回、西安に来たいと思ったのは上海万博の西安館(その名も大明宮パビリオン)で見た、大明宮の映像。すごいですね~。
10月1日から公開が始まりました。
大明宮は唐の時代の宮殿で、ココはれっきとした遺跡です。
宮殿を再建して、公園にしたのかと思いきや、発掘調査を継続するために、地面や建物はすべて移動可能なのだそうです。かなりまじめな遺跡公園。
宮殿はCGだけで再現されて、実際には地面があるだけです。



これは宮殿ではないです。宮殿敷地への入り口、つまり、ただの門なのでした。





















「西安旅行」~5 陝西省歴史博物館、大雁塔

2010-10-13 | 旅行
さて、西安旅行も最後となりまして、華山のバス故障で計画が狂ったため、かなり駆け足で市内を回りました。











慢性的な渋滞で駅までの全力疾走はさすがに青ざめました。
でも、そのあとは「22時間、寝る以外何もすることがない」という寝台電車。
本も読み切った、PCは電池切れ、MP4も電池切れ。
ビールを飲んで外を眺めるだけという怠惰な時間を過ごしたのでした。





おしまい。