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海に廃棄された放射性セシウムの行方は....。

2011年05月16日 | Weblog
原子炉建屋内にたまった深さ4mの高放射性の水

これは以前に海水でも原子炉を冷却したので、塩分が含まれているはずです。これが果たして再利用できるのでしょうか?できるとすれば、イオン交換樹脂でも通さないと塩分が除去出来ません。また、放射性物質を除去しないと、廃棄する訳にもいきません。しかし、毎日毎日沢山の水を原子炉内に注入していますが、そんなに蒸発しているようにはみえませんね。ということは、これは建屋内にどんどん溜まる一方か、ひび割れなどあれば、地下水に流れ込むはず。一体、大量の注入水はどこに消えているのでしょう。

それも解らずに水を注入するしかない現状をなんとかしないと汚染が広がるばかり。汚染は海に行くでしょう。セシウム元素は重いので、その化合物も重く、海の底の方に移動していくことが懸念されます。塩化セシウムの溶液を高速遠心機で遠心すると、この分子は遠心管の底に移動して溜まるほど重い分子です(少々専門的表現ですみません)。遠心機の遠心力でも移動するほど重い元素です。

太平洋側の海水が心配です。海水から食用の塩(しお)を精製している場合は、イオン交換や逆浸透膜でセシウムも除去されるでしょうが、食用の粗塩の場合は、海水をそのまま熱して結晶化させるので、放射活性の測定が重要であることをここで提言しておきます。粗塩は海水の濃縮したもの。海流によっては注意が必要な地域もあるかもです。しかし、放射活性を測定し、安全を確認できれば心配は皆無になります。知らないままが一番怖い~っ。

神奈川のお茶の葉からも国の基準を上回る放射活性が測定されましたね。植物によっては、セシウムを効率良く濃縮する種類があると思われます。何度か収穫して別の場所で廃棄すれば、土地も浄化されていきます。

人の体内にはカリウムイオンが沢山ありますが、この中には放射性のカリウム元素も含まれています。私たちの体には既に放射製物質が存在しています。セシウムが新たに加わったとしても、長期的にみて、健康を害する程のものでない事は専門家の一致した意見です。ただ、ヨウ素については子供の甲状腺に溜まると、長期的に見てリスクが高まるので、できる限り摂取を避けたいところです。しかしこの放射性ヨウ素は、放射活性はおよそ1週間毎に半分に減弱していくので、2週間も経つと4分の1、また1週間で16分の1になっていき、数ヶ月も経つと全く問題にならなくなります。もう震災からは2ヶ月がすぎましたね。

しかし、政府やその関係者は、次の表現をやめて下さい!

「いますぐ、健康に影響を及ぼすレベルの値ではない」

放射能汚染は長期的なレベルでのリスクを考えないといけないからです。短期的な心配をするのは原子炉施設内で被曝する作業員だけです。

白血病や甲状腺癌になる確立が0.数パーセント高まるという事を高い値と思いますか?低いと思いますか?
例えば0.2%なら、1つの学校で犠牲者が一人出るレベルです。これが果たして無視できるレベルかどうか。

今日は真面目なお話しですみません。自分自身が解決策を持たないのに批判するのはダメだと思います。今回は批評ばかりになってしまいました。ご免なさい。

バーイバイ

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