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オーディオテクニカから登場・新導体PCUHD採用リケーブルを試す

2015年05月24日 | オーディオ製品
オーディオテクニカから登場・新導体PCUHD採用リケーブルを試す










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はじめに触れるべきは新導体素材「PCUHD」だろう。これは「Pure Copper Ultra High Drawability」の頭字語で、古河電気工業が去年初夏に発売開始した無酸素銅素材だ。同社プレスリリースからの情報をピックアップすると、

●耐火物を一切使用しない鋳造工程と熱間押出・圧延工程を通さない後加工工程の
組み合わせで介在物・不純物を排除
●高い柔軟性
●極細線まで加工可能な伸線性
●適用分野:音響用ケーブル、音響機器内配線材
●電気信号伝達を阻害する素材内のボイド(気泡)/酸化物」の生成が少なくなります

とのこと。なるほど魅力的。

オーディオテクニカはこのPCUHDを採用し、銀メッキ軟導線とOFCと組み合わせて全体のバランスを調整。衝撃に対してほとんど反発しない「ハネナイト」素材も取り入れたメタルプラグに外来ノイズの侵入を低減する「チタン配合シース」という、同社お得意のパッケージングでケーブルとして仕上げた。

特に「ハネナイト」はポータブル用途でこそ、その威力をさらに発揮すると期待できる。細さや柔軟性も確保されており、0.13mタイプをプレーヤーとポタアンの接続に使う際にも曲がりに無理はない。

手元に届いたのは0.13mタイプ。Astell&Kern「AK100MK2」から最新ポタアンOPPO「HA-2」という接続で、いわゆるおまけ付属品レベルのケーブルと比較してみた。ヘッドホンは「ATH-MSR7」を使用。

バスドラムを筆頭に太鼓の芯が硬質に輪郭が明瞭になって、その周囲に広がる響きも感じやすくなる。ハイハットシンバルの質感、手触りのようなところのも感じやすい。ギターのクリーン~クランチ、微かに歪みが混じる音色のその歪み具合ならではの透明感や艶も変化がわかりやすい。

そのシンバルやギターの感触の変化とも共通してボーカルも、ざらつきや刺さりをぼかすのではなくそれを生かし、その手触りをより整えて心地よいものとして引き出してくれる。例えばやくしまるえつこさんや花澤香菜さんのようにシャープな息の成分にも持ち味があり、それを荒く出してしまう再生環境だと残念になってしまう声質や歌い方の歌い手さんとも相性がよい。

全体の帯域バランスは高域側に少しシフトした気はするが、しかし低域のクリアさも増しているのでそちらが存在感を弱めることはない。よいバランスだ。

リケーブルに用いてもケーブルを通る信号は同じ(プレーヤーからのヘッドホン出力)なので、今回のテストに近い傾向を得られると期待できる。

比較的手頃な価格の安心のオーテククオリティ。ケーブルにちょっと凝ってみる最初のアイテムとしてこれはよさそうだ。


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