予言されていた細川元首相の議員辞職

　細川元首相といえば、日本新党で新党ブームを巻き起こし、自民党からの政権交代を実現した政治家である。

　その細川氏であるが、国民福祉税構想の問題を巡るゴタゴタの中で首相の座を降ろされ、その後、衆議院議員まで辞職してしまい、今では隠居生活を送っているようである。
　突然の議員辞職を巡っては、議員辞職の理由がはっきりしなかったうえに唐突でもあったため、「無責任だ」などの批判が巻き起ったことも皆さんご記憶であろう。

　そんな細川氏について、木村久「疑惑人らがつくった関西国際空港」という本に興味深い記述を見つけた。なお、著者は元産経新聞の記者らしいのだが、本としては駄本の類である。この本を薦めている訳ではないことはお断りしておく。

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「平成６年４月中旬、ロックフェラーやロンドンに本部を置くロスチャイルド関係者約２００人が．．．“ＴＣ会議”なるものを開いたという．．．会議には当時の首相、細川護煕氏が姿を見せた。．．．ロスチャイルド関係者は細川首相に対して．．．暗に退陣を求めたはずだ．．．情報筋は、『細川さんは国会議員も辞職するだろう』と言い切っていたが、どうやらそれはなかった。」（抜粋終わり）

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　なお、上記の引用文に出てくる“ＴＣ会議”とは、日米欧三極委員会（Trilateral Commission）の事であろう。日米欧三極委員会に、ロックフェラー家の関係者が参加しているのは、公開資料で確認できる。

　さて、この本が出版されたのは、９４年の１２月である。
　以下は細川氏のプロフィールの抜粋であるが、突然の議員辞職は９８年（平成１０年）のことである。

昭和13年1月14日. 東京都千代田区生まれ.
昭和38年, 上智大学法学部卒業.
同 年, 朝日新聞社入社.
昭和46年, 参議院議員全国より当選(7月).
昭和58年, 熊本県知事当選(2月).
平成 4年, 日本新党代表(5月結党〉.
同 年, 内閣総理大臣(8月～平成6年4月〉.
平成 6年, 日本新党解党(12月9日).
平成10年, 衆議院議員 辞職.
同 年,ジャパンタイムズ 特別顧問就任(7月1日)
http://www.odik.co.jp/gart/hosokawa.htm

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　この本では単なる噂としか思えない事も書かれており、内容に信頼性があるとは思っていない。しかし、議員辞職の４年前に書かれたこの内容は、単なる偶然なのだろうか。