いっぽいっぽ・・・そろばん教室日記  

こどもの笑顔と一言で”こころ”をポカポカに出来たらいいな・・ 笑顔のステキな天使たち 

卒業・・・

2007-09-04 | soroban
8月の暑い夏も終わりを告げ、ここ数日秋の訪れを肌で感じ取っています。「8月いっぱいで退塾させてください。」保護者と生徒が毎年の夏の終わりと同じように挨拶に来られます。この中の一人T君はまだ幼いながら、お兄ちゃんのそろばんをやる姿を見て、入塾を希望した一人でした。年長まで待ってもらい入塾した彼は、そろばんが大好でめきめきと頭角を現し、小学校3年生の時には日商1級を一発で合格!同時期、全珠連の段位暗算も6段を合格、全国大会、県大会など数多くの大会も自ら出場し、好成績をおさめていました。それがここ1年ほど前なにがきっかけかはわかりませんが、そろばんに対する情熱が薄れ、大会も出場を見送るようになり、検定も合格点とは程遠いところに立ち止まるようになりました。何よりも、彼自身が練習を嫌がり、他の興味あるものへと気持ちが移っていくのがありありと分かりました。それでも通ってきてくれましたが、気持ちが他に移っているので、以前のような練習は出来ません。私もご家族も胸を痛めておりましたが、この夏彼はまた以前の彼に戻るかのように練習に精を出しがんばってくれました。とてもうれしく見守っていました。その彼がお母さんと一緒に挨拶に来てくれました。もっと上達させてあげれなかった不甲斐ない自分がいます。何とかしてあげれなかったのかと自問自答する自分がいます。でも新しい夢をつかむためにいっぽ前に進みだした彼にエールを送りたいと思います。これからも人生の中つまずくことがあるかもしれません、でもへこたれず、前を向いて自分の力を信じて進んでいってください。
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