Fリーグの歴史は大洋薬品と共にありました。
しかしそれはジェネリック医薬品ビジネスの隆盛と共にあったとおもいます
一時期は名古屋グランパスのスポンサー企業もしていた大洋薬品は新谷社長がとてもサッカーが好きで、いつかは自社チームをもちたかったと言います。
しかし名古屋グランパスはトヨタのチーム。
おいそれとは手放すことは考えられません。
そこでフットサルの日本リーグが立ち上がることもあり、自社の所有するプロフットサルチームが出来上がったわけです。
このまま国の社会保障費抑制策であるジェネリック医薬品比率の増加政策に乗り、順調にいくと思われたFリーグと大洋薬品でした。Fリーグの開幕戦では社員を動員して大応援団が代々木体育館を埋めました。
ちょっと喜び組っぽい女子の応援団が印象的。
しかし2010年に状況は一変します。
エイチツーブロッカーの配合ミス、さらに品質管理体制の不備で成分含量の異なる製品が市場に出てしまい、今に至るジェネリック医薬品の在庫切れの先鞭をつけることに。経営陣を刷新しますが、その後も立て直せず。
そのあとついに業務停止命令を受けた大洋薬品はあっさりと2011年にテバに買収されます。
そして2012にはもうひとつのテバの日本支社である興和テバと大洋薬品は合併。ひとつに整理。
さらに2016年には武田とテバは合弁会社にして武田テバファーマになります。
そこから完全に合理化路線に拍車がかかり、沢山持っていた工場の売却を繰り返します。
2020年には名古屋オーシャンズはオーシャンアリーナから撤退。これで武田テバとの関係は整理されたのではと予想します。
ついには維持費のかかる武田テバオーシャンアリーナも名古屋市に寄付して資産整理を進めています。
少し驚いたのは、この時期まで武田テバがオーシャンアリーナを所有していたことです。
すでにスポンサー企業企業としては目立つようなその名前も見えません。ロイヤルスポンサーは丸大産業さんとなっていますね。
この丸大産業さんこそ、新谷一族のベースとなっている愛知県の地元企業グループ。ホテルなど多角経営。
大洋薬品資本の一本足打法から丸大産業を中心に多くの小口スポンサー企業から支援を受ける形になったと思われますが、メインになるスポンサー企業はやはり丸大産業さん。
リガーレだとマルエムポップさん、とすぐにイメージできるのですが。
丸大産業オーシャンズと言って良いものですね。
大洋薬品なきあとも、新谷一族はオーシャンズをサポートし続けてくれています。オーシャンアリーナが名古屋市に寄贈されても、知多市にオーシャンズの練習場を作ってくれています。
これは、フットサルをする人たちFリーグに関わる人たちは、故新谷重樹さんに感謝の意を持たざるを得ません。
深く故人の御冥福をお祈り致します。
恐らくオーシャンカップが継続されているのは丸大産業さんにスホンサードして頂いているおかげでしょう。
足を向けて眠られません。Fリーグのレベルを上げて頂いている訳ですから。
ありがとうございます。
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