なかなかよい記事。
新薬が海外のバイオベンチャーから入ってこなければ、と願う自分たちは国内で助かる国内勢力の存在。この視点は私はありませんでした。
以下参照
ただ、役人任せでは、日本のドラッグ・ラグは改善しない。国民が「12歳」のままでは、有効な規制緩和が続けられないからだ。コロナワクチンにおける国産信仰など、根拠のない風説が罷りとおれば、科学的には合理的でない規制を求める勢力が勢いづく。ドラッグ・ラグにまつわるこのような勢力とは、新薬開発力がない医薬品メーカーだ。海外から新薬が導入されなければ、古い薬を延々と販売できる。国産ワクチンメーカーなど、その典型だ
なるほど。
行き過ぎた国内信仰。
これで思い当たるのがコロナ禍で降ってわいたイベルメクチン信仰。だ。
果てはコロナワクチンの中には虫のタマゴが仕込まれていてその虫の餌が酸化グラフェンである、というトンでも理論まで登場。
虫を殺す駆虫薬であるイベルメクチンはコロナに効果があるんだという話を見た。
おいおいワクチンとコロナウイルスの区別すらなくなっている。ひどい。
さて、海外から入ってくるバイオベンチャーと連携するには、資金力と開発力が必要。
しかし、日本の多くの製薬会社たちは、低分子化合物にこだわるあまり、バイオの技術を磨いてこなかった。
自分たちの低分子化合物の牙城を守るためには、バイオベンチャーの新薬を入れなければ良い、という閉鎖的な守備的陣形をとらざるを得なかった。
かつて財閥系S製薬は海外のMEGAファーマから海外の中堅ファーマの製品を導入し続けることで国内売り上げを保っていた。
まだ低分子のブロックバスターを導入するスタイルから抜けきれない。
二十年前の体制から抜け切れていない。バイオに振れた国内製薬会社とそうでないところは明確に岐路が別れた。
ブロックバスター候補は、低分子の割合は減り、抗体薬と遺伝子治療の割合が増していき、さらに個別化医療に別れてブロックバスター出現の可能性はさらに低下している。
MEGAファーマからの低分子薬品の導入で食べてきた国内製薬会社は沈み、抗体薬を持っている国内製薬会社は生命線が繋がった。エンハーツなど。
低分子を導入してきた国内製薬会社は、バイオベンチャーからの導入になだれ込めばよかったが、リスクが大きくて、提携に至らない。
ビヨンテックなどとの提携がよいのかも知れないが。
日本の研究所や営業も新しいモダリティーに対応しきれなかったのが実情だろう。
バイオベンチャーと対等にビジネスをするには技術力とその領域の営業力も必要。やみくもに導入しても売れないのでは提携も難しい。
やはり世界で流通できる日本発の新薬を新規モダリティーを開発することが全てに繋がる。
導入ばかりでなく海外導出できる製品を開発できれば大きく飛躍が可能。
その国産品が魅力的ならばバイオベンチャーとの提携もスムーズに進みドラッグロスは減少すると思います。
あとは開発費用も抑えること。
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