箆柄暦『箆柄日記(ぴらつかにっき)』

沖縄へ流れ着いた箆柄暦のぴらつかさんの
沖縄的日常とか、イベントの感想とかを綴る。
戻れぬ 旅だよ 人生は…。

本島最北端のライブスャbトPARAISOへ

2011-01-31 17:00:00 | 箆柄日記
原付二種、いわゆるピンクナンバーのバイクしか持っていない私にとって、やんばるまで行くのはちょっとした冒険の旅だ。

今回、公共のホールや自治体の観光関連部署などを訪問して、箆柄暦とか、イベント情報の収集・整理・配信の活動を説明したり協力を要請したり、情報交換をする目的で、名護まで足を伸ばしたのだが、さらに、本島最北端のライブスャbト、パライソまで行ってみることにした。


PARAISOは、ディアマンテスの出演する店として、2004年12月久茂地(神元ビル2F)にオープン。その後、2008年12月にJALプライベートリゾートオクマ内のライブレストランとして移転オープンした。店はホテルのエントランスから、道を挟んだ向いにあった。

通常だったら泊まれるホテルではないのだが、2月一杯くらいまで、PARAISO二周年スペシャル宿泊プランというのを実施しており、シュラスコディナー+エンターテイメントショー鑑賞(ライブ)+JALプライベートリゾートオクマ宿泊がセットで9,500円というので、思い切って行ってみることにしたのだった。あくまでもバイクで。

折しも、今年一番の寒さ。名護からの道は寒風吹きすさび、さらにはバイクが不調をきたしていたので、スピードは控えめ。1時間以上かかって這々の体でようやくたどり着き、ホテルマンに「バイクはどこにおけますか?」と聞くと、「ご、ご宿泊の方ですか?」と聞かれる始末。「客だよ!」と心のなかで叫んだのだった。


さて、宿泊プランには大浴場での入浴も付いていた。体を温めて、いざPARAISOへ。この日のライブは「アコースティックM」。スタンダードを中心に、沖縄の曲もギターアレンジしておりまぜたステージは、ホテルの雰囲気にマッチしていた。お二人とは顔なじみなのだが、驚かそうと思って内緒で席に着く。2曲目あたりで気がついたようだった。休憩の時に「なんでここにいるの?」と、驚いていた。

シュラスコディナーは、肉料理だけでなく、サラダやスープなどのバイキング付きで、お腹はいっぱい。飲み物がちょっと高めだったけれど、「泡盛飲み放題キャンペーン1200円」というのがあって助かった。泡盛は、さすがやんばるだけあって、今帰仁酒造と田嘉里酒造所を揃えていた。飲み放題は私の好きな「まるた」だった。すばらしい。

ここまででも十分お釣りがきそうな内容だったのだが、さらにおみやげの泡盛ボトルが付いてきた。しかも、部屋はパームコテージではなく、戸建てタイプのガーデンヴィラ。なんとも豪華すぎるプラン、パライソさん、オクマさん、ありがとう。

ライブのあと、お店の皆さんに挨拶をして、箆柄暦のおはなしをさせていただいた。これまでも、箆柄暦の配布店のひとつだったのだが、今回はじめて直接活動の説明ができて、距離が近くなったように感じた。はるばるバイクで遠征してきて良かった。


夜が明けて、部屋の周りを見る。何かに似ている。海外ドラマ『LOST』にでてくるダーマ村にそっくり。ソーヤが、ジュリエットが、ハーリーが、ワーゲンのバンに乗って現れそうだった。

韓国のサッカーチーム「釜山アイパーク」、SB食品の陸上部、北海道日本ハムファイターズ2軍のみなさん他、多くのスメ[ツ選手達がキャンプを張っていた。朝早くから、ジョギングしたり、ミーティングしたりしている姿を見かけた。冬のリゾートにもうひとつの顔を見た旅でもあった。



和谷泰扶クラシック・ハーモニカの室内楽@名護市民会館

2011-01-30 14:00:00 | 箆柄日記
和谷泰扶クラシック・ハーモニカの室内楽コンサートを聴きに、名護市民会館へ。超絶かつ柔らかな演奏だった。


構成は、ピアノ(荒尾岳児)、チェロ(菊地和也)、クロマチックハープ。編曲はピアノの方が行っているそうだ。前半は、椅子に腰鰍ッて、わりと行儀のよいクラシックの演奏会という感じだった。間にハーモニカの歴史なども挟みながら、アカデミックな興味も満足させてくれる。もちろんここまででも十分に素晴らしいテクニックを披露していたのだが、ちょっと綺麗過ぎる気がした。

休憩を挟んで後半戦から様相が変わっていく。立ち姿でのガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」から始まり、これが圧巻のテクニックと構成力。ピアノとクロマチックハーモニカのデュオとは思えない、厚みのある演奏だった。続くショパンの「子犬のワルツ」をさらりとキメて、ムーディのスペイン幻想「トレド」という曲を演奏。どれも難曲。

この後、誕生日のお客さんなどに、ミニハーモニカをプレゼントしつつ、ハーモニカ体験をしてもらうコーナーがあった。コーナーの締めに、ミニハーモニカを口に加え、手を使わずに「ハッピーバースデイ」を演奏すると、観客はハーモニカの世界にどっぷりと引き込まれていた。

さらにその後、チェロを加えてモンティの「チャルダッシュ」を演奏、最後の2曲はピアソラのブエノスアイレスの四季より「冬」、ラストは「リベルタンゴ」で締めた。このころには、ブルースハーピストほどではないけれど、体を揺らし、明らかに演奏が乗っていた。そのグルーブと迫力は素晴らしかった。

しかも、ピアソラの曲はもともとバンドネオンで演奏される曲で、バンドネオンでの演奏自体大変難しいとされている。それを、同じ金属リード楽器とはいえ、全く構造の違うクロマチックハープで表現するというのは、並大抵の技術ではないはず。しかしその演奏スタイルはあくまでも軽やかで、やわらか。

演奏が終わると熱い拍手が巻き起こり、アンコールへ。アンコールでは沖縄の曲をと前置きして演奏に入った。

チェロがピチカートで、「ャ刀Aャ刀Aャ刀vと弦を弾く。そのメロディはなんと「かぎやで風」。そこにハーモニカでメロディがかぶさり、「芭蕉布」になだれ込む。再び「かぎやで風」のイントロに戻ってフィニッシュ。やられた。単にサービスで沖縄の曲もやりましたというだけでなく、一捻り入れてくるとは。

このアイディアは、ピアノの荒尾岳児さんが、演奏会の直前にアレンジしたものだった。荒尾さんのお父さんが沖縄出身の方で、そこから生まれたニクいアレンジだったのだ。

演奏が終わり、短い懇親会。沖縄在住のクロマチックハーモニカ奏者、比嘉祥人さんも駆けつけていた。比嘉さんがクロマチックハーモニカを始めたきっかけが、何年か前に沖縄で行われた、和谷泰扶さんのコンサートであり、師匠なのだそうだ。

ものすごく寒い中、那覇からバイクを走らせて観に行った甲斐があった、あったかいコンサートだった。

ありがとう、和谷泰扶さん。
ありがとう、名護市民会館スタッフの皆さん。


プロ野球・サッカーの沖縄キャンプ見学のおともに『野球&サッカーグラウンド利用ガイド』

2011-01-25 18:30:00 | 箆柄日記
プロ野球沖縄キャンプ、美ら島サッカーキャンプの見学をお目当てに、2月の沖縄へやってくる人は、今情報を求めて検索しまくっているだろう。日程と、練習試合などの日程は、以下にまとめてあるのでご活用いただきたい。

 →プロ野球沖縄キャンプ2011
 →美ら島サッカーキャンプ2011

ところで、土地勘がないとキャンプ地の場所がなかなかわからない。いや、県民でも競技場の名前を聞いただけでは具体的に分かりにくい。さらに、名称の表記が曖昧だったり、公共施設なのに紹介ページの出来がアバウトだったりして、インターネットで検索してもこれで当たっているのか微妙に分かりにくかったりする。

そんなあなたにオススメ。県内のコンビニに行くと、『野球&サッカーグラウンド利用ガイド』という本が売っている。県内の野球場、サッカー場が100件掲載されている。巻末に地図も載っているので便利だ。


この本は、沖縄のタウン誌『おきなわ倶楽部』別冊として発行されている。アマゾンでは買えないようなので、来沖前に手に入れたい人は、発行元のダイオキさんか、県内の書籍取次元の沖縄教販さんまで、問い合せてみるといいだろう。

問い合わせる際には、「箆柄暦(ぴらつかこよみ)のぴらつかさんの日記で見たんですけど」といっていただけると、ちょっとありがたい。よろしくです。

 →ダイオキ TEL: 098-867-9494
 →沖縄教販 TEL:098-868-4170

あ、箆柄暦『二月の沖縄』では、野球&サッカーキャンプ情報を掲載している。全国500店舗の沖縄料理店・物産店で手に入るので、こちらも参考にしてください。『全国沖縄料理店ガイド』に掲載されている全店で手に入ります。

 →全国沖縄料理店ガイド

では、楽しいキャンプめぐりを。

追記:
『野球&サッカーグラウンド利用ガイド』の奥付けがまたナイスです。

追記:
『野球&サッカーグラウンド利用ガイド』が、沖縄教販のネットショップ、Booksマーケットで購入できるようになりました。
 →沖縄教販Booksマーケットは[こちら]

美ら島サッカーキャンプ2011発表(サッカーキャンプ in沖縄)

2011-01-21 17:59:00 | 箆柄日記
プロ野球沖縄キャンプの情報だけでなく、サッカーの沖縄キャンプ情報ものせてほしい!という声がありました。
プロ野球沖縄キャンプ2011情報は[こちら]

サッカーは、「美ら島サッカーキャンプ2011」という名称で、沖縄のFC琉球が受け入れを取りまとめているようで、本日記者会見にて情報が発表となりました。「美ら島サッカーキャンプ2011」発表情報、FC公式情報に+αして掲載しておきます。


★★★ 美ら島サッカーキャンプ2011 ★★★

 問合:美ら島サッカーキャンプ実行委員会(FC琉球内)
    TEL: 098-987-1619
 「美ら島サッカーキャンプ2011」公式発表は[こちら]

●日程

 ■ファジアーノ岡山
 うるま市具志川多種目球技場 1/24~2/6

 ■サンフレッチェ広島
 本部町陸上競技場 1/29~2/9

 ■ジェフユナイテッド市原・千葉 1/29~2/6
 サッカーパークあかんま(石垣島)1/29~2/3
 西原町民陸上競技場 2/4~2/6

 ■横浜FC
 宮古島市多目的前福運動場 1/24~1/31

 ■釜山アイパーク(韓国
 国頭陸上競技場 1/25~2/10

 ■大連実徳(中国) 2/6~2/24
 西原町民陸上競技場 2/6~2/10
 本部町陸上競技場 2/10~2/24

●トレーニングマッチ(練習試合)観戦無料

 1/27 釜山アイパーク vs FC琉球
    (国頭陸上競技場14:00/30分×3)
 1/30 ファジアーノ岡山 vs 釜山アイパーク
    (うるま市具志川多種目球技場14:00/45分×3)
 1/30 横浜FC vs FC琉球
    (宮古島市前福多目的運動場10:30/30分×3)
 2/01 ジェフユナイテッド市原・千葉 vs FC琉球
    (サッカーパークあかんま・石垣島16:00/45分×2)
 2/02 ジェフユナイテッド市原・千葉 vs FC琉球
    (サッカーパークあかんま・石垣島14:30/45分×2)
 2/02 サンフレッチェ広島 vs 釜山アイパーク
    (本部町陸上競技場15:00/35分×3)
 2/05 ジェフユナイテッド市原・千葉 vs ファジアーノ岡山
    (西原町民陸上競技場14:00/45分×3)
 2/06 サンフレッチェ広島 vs 釜山アイパーク
    (本部町陸上競技場11:00/45分×2、13:00/45分×2)
 2/07 釜山アイパーク vs 済州ユナイテッドFC
    (国頭陸上競技場14:30)
 2/09 大連実徳 vs 釜山アイパーク
    (西原町民陸上競技場15:00/45分×3)
 2/09 サンフレッチェ広島 vs 済州ユナイテッドFC
    (本部民陸上競技場10:30/45分×2)
 2/12 済州ユナイテッド vs 大連実徳
    (うるま市具志川多種目球技場15:00)
 2/14 大連実徳 vs FC琉球
    (本部町陸上競技場15:00/45分×2)
 2/20 大連実徳 vs 海邦銀行SC
    (本部町陸上競技場)
 2/21 大連実徳 vs FC琉球
    (本部町陸上競技場)

●競技場案内

 ■国頭陸上競技場兼サッカー場
 〒905-1415 沖縄県国頭郡国頭村字浜502番地
 TEL&FAX: 0980-41-5774

 ■本部町陸上競技場
 〒904-2173 沖縄県国頭郡本部町浦崎467-1
 TEL: 0980-48-4749

 ■うるま市具志川多種目球技場
 〒904-2224 沖縄県うるま市字大田427
 TEL: 098-973-0230

 ■西原町民陸上競技場
 〒903-0117 沖縄県西原町字翁長956
 TEL: 098-944-1146

 ■サッカーパークあかんま(石垣島)
 〒907-0243 沖縄県石垣市宮良ヨシキド2166-1
 TEL: 0980-88-5656

 ■宮古島市多目的前福運動場(宮古島)
 〒906-0006 沖縄県宮古島市平良西仲宗根
 TEL: 0980-73-4469

 ※公式発表で、競技場名が正式名称と微妙に違っているものがあったので、訂正してあります。

 誤:うるま市具志川多目的競技場 →正:うるま市具志川多種目球技場
 誤:本部町民陸上競技場     →正:本部町陸上競技場
 誤:宮古島市前福多目的運動場  →正:宮古島市多目的前福運動場



注意:上記日程・時間等は予定です。
   変更などもあるため内容については保証しません。





伊志嶺隆写真展「島の陰、光の海」

2011-01-15 13:09:00 | 箆柄日記
伊志嶺隆写真展「島の陰、光の海」@那覇市民ギャラリーに行く。実は、リウボウ美術サロンで行われているフリオ・ゴヤ作品展に行くつもりが、勘違いして那覇市民ギャラリーに行ったら開催されていたのだった。


この写真展は、沖縄の写真雑誌『LP』の方から、情報をいただいていたが、正直ノーマーク。プロフィールなどは朝日新聞の記事に詳しいのでそちらを読んでいただくとして。

見始めた時点で、その清々しく、力強い作品達に圧唐ウれた。見ていて気持ちいい! なんだろうこの気持ち良さというか、潔さは。そうだ、それはこのシンプルな構図にあるのではないかと思った。

とにかくセンターを中心に、写したいものがそれ以外にないというバランスで写っている。しかも被写体の表情、仕草、風合いが、これ以上無いくらいに最高のタイミングで切り取られている。見ていてどんどん引きこまれてしまった。

なんだ、これでいいんだ。照れないで、真っ直ぐな気持ちで向きあえばいいんだ。それは多分、写真に限ったことではないだろう。そんなふうに感じたら、なんだか勇気が湧いてくるようで、元気が出てきた。

写真集も丁寧な作りで良かった。