箆柄暦『箆柄日記(ぴらつかにっき)』

沖縄へ流れ着いた箆柄暦のぴらつかさんの
沖縄的日常とか、イベントの感想とかを綴る。
戻れぬ 旅だよ 人生は…。

トリプルヘッダーで仕事納め

2010-12-28 18:30:00 | 箆柄日記
今日は、イベント3連発。トリプルヘッダーで仕事納め。

まずは、高良結香・アダムパスカル・アンソニーラップ@てだこホール大ホール。大ヒットミュージカル『RENT』のオリジナルキャスト、アダム・パスカルとアンソニー・ラップ、そして高良結香の三人によるコンサートがついに沖縄で実現。県外からもレントヘッズと呼ばれる熱狂的『RENT』ファンが来沖。


高良結香と後輩たちによるオリジナル曲とダンス。アンソニー・ラップの理知的で語りかけるようなヴォーカル、アダム・パスカルの野性的なハイトーンシャウト、それぞれがソロでのステージを披露。再び高良結香のオリジナルでフィナーレ。ちょっとエンディングの段取りが狙い通り行かずにもたつきつつも、ダブルアンコール。

ダブルアンコールでアダム・パスカルとアンソニー・ラップが、『RENT』の劇中歌を共演、この部分がやはり今回のハイライト、セリフのように交わす二人の歌声が重なると、激しく反応して感情の奥が揺れた。やっぱりこの二人はシンガーではなく、アクターなのだ。その後、高良結香と出演者全員が加わって「Seasons of love」で締めた。観客席は総立ちの拍手を送っていた。

もう少しアダム・パスカルとアンソニー・ラップでの二人のパートが観たかった、さらに高良結香が加わって3人の組み合わせ(後輩無し)によるパートも見たかった。いろいろ事情があるのかもしれないが、ちょっと残念。


コンサートが終わって、パーシャクラブの恒例年末ライブへ。今年は那覇を離れて北谷のMOD'Sで行われた。MOD'Sは今年移転して、キャパもステージ設備もパワーアップし、ライブハウスというよりライブホールとなっている。

意外にも、パーシャクラブ初の中部での単独公演らしく、メンバーは集客を心配していたらしいが、蓋を開ければ超満員。ほとんどが中部のお客さん。那覇からのお客さんは少なめ、内地からのお客さんはいつも通り3割かそれ以上だったと思う。


この年末ライブの後半は、毎年、新良幸人の仮装がある。今年は、来年の干支のウサギの着ぐるみで登場。那覇で見ている人にはおなじみでも、中部のお客さんの中には初めての人も多かったようで、一瞬あっけに取られたような空気が流れたが、すぐに爆笑の嵐に変わり、後半戦も盛り上がった。

ゲストには、與儀朋恵、チアキ(しゃかり)、よなは徹と、中部勢が参加。土地柄のせいか、エイサー曲での盛り上がりが普段以上に感じた。客席から飛ぶ指笛の力強さがすごかった。さすがエイサーのメッカだ。


さて、ライブのあと幸人さんに来年も宜しくと挨拶して、一路浦添のgrooveへ。栄町市場の生活の柄による年末恒例感謝祭「柄祭り」の会場へ急ぐ。20時から始まっているので、すでに佳境は過ぎているだろうと知りつつ、とにかく急ぐ。

階段を降り、ドアを開けるとバタフライコレクターズの演奏中。TOMAさんがギターを弾き狂っている。見たことないぐらいぶっ飛んでいる。これが見れただけで来た甲斐があった。

もちろん、生活の柄・特製カレーの振る舞いもあり。ここ数年はこれを頂かないと、年が納まらない。今年も激ウマで、ちょっと食べ過ぎてしまった。


生活の柄の主人・もりとはすでに酔っ払い。髪を振り乱して踊ったり、駆けつけたミュージシャンたちを次々と舞台に誘い、自らも乱入。宴は延々と続いた。

朝方、主が眠りについた頃、家路についた。今年もいろいろありがとうございました。来年も、おいしい料理を食べに行きますので、よろしくお願い致します。

さてと、今年はこれで仕事納め。年末年始はゆっくり過ごします。英気を養って、御願もしっかりやって、新しい年に備えます。

祝・スリムクラブ M-1 2010準優勝

2010-12-26 23:00:00 | 箆柄日記
スリムクラブ、M-1グランプリ準優勝おめでとう。

ネット上では「一番ウケていたと思うけど、これって漫才かといわれるとよくわからない」という書き込みも散見されたが、沖縄のお笑いファンからすると、今回のネタはスリムクラブの得意ネタだったと思う。


ワイプ画面を見ていてふと思った。何年か前だったら、沖縄から出てきてこういう笑いをやったら、審査員から酷評されていたのではないだろうか。しかし、審査員席に並ぶ面々を見ていると、沖縄びいきなタレントがずらり。

それで贔屓されていると言いたいのではなくて、沖縄ブーム、沖縄出身タレントの活躍、よしもとによる沖縄国際映画祭の開催などを通じて、いろんな意味で、中央での戦いが、アウェイの戦いではなくなって来ているように感じた。

もちろん、こういう世界で大きく成功するには、成功し続けるには、まだまだ高いハードルが待っていると思うけれど、得意ネタで、普段どおり、思い切り勝負できる環境が整ったことも、今回の結果に影響しているのではないかと思った。



リウボウホールで新良幸人・サンデー・下地勇な二日間

2010-12-26 19:43:00 | 箆柄日記
2010年も押し迫り、恒例の新良幸人~下地勇のリウボウホール2daysに行く。本来別々の公演なのだが、ここ数年、後半はお互いのライブにお互いがゲスト出演する形式なので、この2日間はセットで楽しみにしている。


まず、12月26日は、新良幸人ライブvol.84「年末だよ、おっ母さん」withサンデーのライブに行く。新良幸人 withサンデーのリウボウホールでのライブは、ここ数年年末のみ。そのせいか、お客さんは昨年に続き今年もぎっしり。

前半は、民謡とオリジナルをじっくりと、後半は、下地勇さんを迎え、SAKISHIMA meetingの持ちネタを演奏。昔は後半戦は余興を仕込んでいたけれど、最近のリウボウホールはじっくり聴かせて年を締める形になっている。ライブの後のCDの売れ方がなかなか良かった。ライブが良かった印。

終了後、近くの居酒屋で打ち上げ。日曜日だったので、いつもの打ち上げの店が開いておらず、私が場所探しをしたのだが、以前行ったときと店の雰囲気が全く変わっていて、ちょっと落ち着かない感じで申し訳なかった。勇さんは最近釣りに夢中らしく、上江洲さんとずっと釣りの話で盛り上がっていた。

居酒屋のあと、幸人さんに誘われてもう一件。今年は何かと縁があったので、なんかすごくたくさんいろんな話をした。美味しいお酒も頂いて、ごちそうさまでした。


翌日、12月27日は、下地勇『年末の躍動』ライブ。こちらもサンデーがカホンを中心としたパーカッションで参加。この組み合わせも息の合ったいい演奏を聞かせてくれた。昨日に続き満席。同じお客さんもいたけれど、それほど重なってはいなかったと思う。


出だし、重い調子の曲が続いた。気合が込もっており、のっけから強く引きこまれた。「年末なのにヘビーな曲が続いてごめんね」そんなMCが添えられたが、不景気だの普天間だの、今年の雰囲気を反映していると思った。特に「豊満世(フーマンユー)」の演奏は鬼気迫っていた。休憩の時、CDコーナーの前にいたら、お客さんから「豊満世が入っているアルバムはどれか?」と聴かれた。よほどインパクトがあったのだろう。


写真は12月26日新良幸人ライブより

後半は、何曲かオリジナルを歌ったあと、ゲストに新良幸人登場。SAKISHIMA meetingのナンバーから、昨日歌わなかった曲を歌う。この二日間をセットで考えるのはちょっと失礼かもしれないけれど、この二人の相乗効果は、お互いに悪いものじゃないと思っている。

両日とも、会場で下地勇さんが表紙となっている箆柄暦『一月の沖縄』を配付させて頂いた。ライブ後のCD販売&サイン会の時、表紙にサインしてもらっているファンも見受けられた。嬉しい使い方だ。

SAKISHIMA meetingで表紙を飾っていただいた箆柄暦『八月の沖縄』のバックナンバーを少し持参したら、「この号は手に入らなかったので欲しかったんです!」という声をいただき、これまた嬉しかった。


ところで私、夕べはずいぶん飲んで、正直ちょっと今日はきつかった。しかし、一緒にあんなに飲んだのに、ぜんぜんそれを感じさせない幸人さんの演奏だった。プロとはいえ、タフだ。すごい。

さすがに、打ち上げはご無礼して帰途につく。



THE WALTZクリスマスライブ@MOD'S

2010-12-25 21:00:00 | 箆柄日記
THE WALTZクリスマスライブ@MOD'S。今年はローリーさんのライブにはあまりいけなかったけれど、クリスマスライブは落とせない。


会場に着くと、婦人くわいの御婦人方が、クリスマスの帽子を配っていた。私も三角帽子をかぶって観戦することにした。THE WALTZのライブでは珍しく、やちむんの奈須さんが見に来ていた。その他、ノーズウォーターズのマスト、Shaolong、KEN子などなど、ミュージシャンがいっぱい。

ライブ最高だった。とにかく押して押して押しまくる。RCサクセションがもう復活できなくても、THE WALTZがあれば寂しくない。清志郎も楽屋にいるのではないかと思えてしまった。今夜は、川満まことさんの演奏がキレまくっていた。ぶちキレる方じゃなくて、キレがある方のキレる。冴えていました。

アンコールは何回有ったんだろう。終わった頃には日付が変わっていた。

八重山券\発表会2010

2010-12-25 14:30:00 | 箆柄日記
琉球大学八重山券\発表会による八重山券\発表会が、糸満の平和祈念堂で行われた。毎年、沖縄本島公演は琉球新報ホールで行われていたが、今年はキャンセルされたと聞いて心配していたのだけれど、会場を変えての開催となったようだ。


少し遅れて会場に着くと、すでに座開きの赤馬節が始まっていた。巨大な仏様の前に設えられた舞台が、ふしぎな荘厳さを醸し出している。これはこれで面白い演出になっていた。

今年の部員は13人。演目も少なめだったが、みんな必死に演目をやりきろうと頑張っていた。二部のおなじみの浜遊びのシーンも、笑顔を絶やさず演じていた。六調で舞台から客席に降りてきて盛り上げる部分は、むしろいつもより元気があったくらいに感じた。

やっぱり、八重撃ゥると、年末だなあと感じる。

帰り道、お客さんに声をかけてみた。初めて見に来たという近所の人だった。「八重山の音楽は味わいがあって上等。またやって欲しい。毎年新報ホールでやっていたの?知らなかった。これから毎年糸満でやって欲しい」。そんな答えが帰ってきた。

ともかく開催に漕ぎ着けたのにはほっとした。いろいろ大変だと思うけど、来年もなんとか開催して、先輩から引き継いできたタスキをつないで欲しいと思う。