ぼくぽてちん忘備録

a chainless soul
ずーっと夏休み

遁走記㊴(不羈磊落)

2023-10-04 06:18:00 | 日記
助けを乞いながら、批判することについて

インボイス制度が始まったことに気が付いたのは
10月1日、0泊2日の出張の最後だった
前日19時札幌千歳空港着から寝ずに22時間後の居酒屋さんで、
「すみません!番号届いてないので昨日の日付で良いですか?」
と渡された領収証で、あぁ始まったんだなと
 ”いいですよ”
と返しながら渡航記録に合わないからこの領収証は使えないなぁと考えていた
お店も大変だなぁ
簿記2にチャレンジ中の大切な人の言う通りチャンスなんだろう
その人は既に今の職でも有効求人倍率は2.98倍の国家資格保持者なのに転職を余儀なくされている
何故なら月給25万円(賞与なし)だから生きていけない



会計事務も今は足りているようだが、混乱と共に人手不足に陥ることだろう
ただこの混乱処理程度に簿記2なんて必要か?
リーマン前のデューデリ弁護士と新試験制度を思い出す
医療技師という難しい国家資格取得者が、その取得資格そのものにより選択を限定されている
しかも奨学金が800万円が加重され、人生まで限定されている
なんでだ?
それ以前にインボイスの為の、この紙労働は生産なのか?
こんなものに乗じて、たとえ短期でも所得ボーナスは起こりえるのか?
何故こんなことになっている?
年収1千万以下を壁の対立批判(職、収入の選別)のその手前じゃないのか?

こういう対価のない紙の労働は、今後各所で地味に生産的労働量を下げる
その上来年からは「働き方改革」が実施される
労働量の頭打ち
ダブルワーク先では海外の方と低賃金の競りに晒される

直接対価のない労働の増加=生産的労働量減の蓄積は、もしかすると消費増税時の消費者消費(企業中長期投資)動向並みのインパクトがあるかもしれないね
非生産労働改革、若しくは低廉ダブルワークのブラック労働国家

①低賃金化による量の確保により日本はまた横ばいを堅持する
 あれ?歌舞伎に似てんな
②可処分所得は落ちる一方、物価は上昇する
 生産も消費も海外に無抵抗に依存する
 あれ?旭川に似てんな

何でこんなことになる?
「インボイスは単なる増税だ」議論のかなり手前(先生ごめんなさい)、
「官僚制ユートピア批判」のだいぶ手前(助けを乞うてる身でごめんなさい)、

歌舞伎でも、儲かっているもんだから、
「ウチはインボイス登録済ませてありますから」
コロナ禍で戦った仲間たちも、疑いもなく差別化で悦に浸る
そもそもなぜ儲かっている?
ホストくんのサービスが向上したのか?
女の子の所得が上がったのか?
そうだった、非常事態宣言が始まり、リースリービルが本当の無人の時、常に隣接のラブホテルは軒並み満室だった
女の子の売春所得が爆増しただけ
時間差で開け始めたホストくんでしか、所得を吐き出す先がない
いま、インボイスなど嘲笑うかのような非課税所得(支払者と受領者の共通利益=内緒)が、歌舞伎町を支えている
この町にもうんざりする
褒めてくれる男はホストくんスカウトくんだけ
おっさんは万券握りしめて勃起しっぱなし
活動家は彼女らを無視してホストくんスカウトくん歌舞伎町を糾弾する
そうこうしているうちに、海外にサービスを提供する
そんな中でも、日本のおっさんは少ない万券握りしめて勃起してる
この貧困国家を歌舞伎が引き受けてやってんだばーか
この国にもうんざりする

一方、0泊2日目で訪れた旭川のドメスティック経済は、その実インバウンドに縋り、抵抗できない
恐らく今年2月,5月に国際便が再開したから、サンロクも元には戻ると思う
歌舞伎は2年前買春所得を唯一空いてるホストに直接転嫁
サンロクは、インバウンド完全回復になるであろう、今年下半期の所得が来年には間接転嫁され遅れて反映されるだろう





①と②、笑うのは原資は非課税(①不法の強要と②免税)というまぁ何とも皮肉な
この両極にある二つの都市で、この時代、現場を持てたことを誇りにおもう
そんな矢先に、①を煽る馬鹿に加担し、結果、大量の民間貨幣を消滅させることになる自分に憤る


本当にあの世代の乗り越えをできなかったことを悔しく思う
こいつらの余命と貯金の減少に付き合わされてるのが次世代、次次世代の子たち
そして何もしない自分の世代に絶望する
それどころか追従してケチりやがって
あの世代に卑屈な、百田、井川世代があの世代の真似事をして、還暦デビューでわちゃわちゃはしゃぐ
彼らは彼らで身近な団塊に抑圧されてきたのだろう
デビューしてわちゃわちゃする
遅咲きもラッキー資産があるからインフルエンスでもっともらしく明治平成の恥ずかしい思想の焼き直しを喧伝する
金井延が不在の中で、令和にこれらが称賛される
「世は言を載せて以て遷り、言は道を載せて以て遷る。道の明かならざるは、職としてこれにこれ由る(荻生徂徠)」

江戸期は今以上の危機に瀕していた
会澤正志斎曰く、
「国体」「形勢」「慮情」「守禦」「長計」
を以て尊王攘夷を繊細に実践すること
勘違いされがちだが決して倒幕鎖国ではなく、幕府を尊重機動的にさせた綿密な開国プラグマティズムである。
これが大衆によって間違った方向に向かった
よってその後伊藤仁斎、荻生徂徠、会澤正志斎と続く一本の水戸学は前期後期と区別され、明治期の失態を押し付けられた。

令和日本は「形勢」「長計」だけを真摯に考え実行すればよいだけ
ところが百田井川系統の人間はいみじくも明治期の「国体」「守禦」を謳い、「慮情」に過度な反応を示し喧伝する
そうして、この曲学阿世の徒に賞賛が集まる
中央にイデオロギーがないから
本来は政治家には政策の前にイデオロギーを問うべきである
「右とか左とか関係ない」これも大事
ただ、主張する機会を与えず大衆がレッテルを張るから所詮、イデオロギー開示不要との判断に帰結する

平成令和は100年後間違いなくあほな日本人として評価されるだろう
まだ日本があればだが、
江戸期の日本人を理解し、

貨幣と商品経済のスタグフレーションに悩まされ、
      ⇩
なんと貨幣改悪がスタグフレーションを脱却し、
      ⇩
貨幣改良により再びデフレへ突入する

このようなことを繰り返し、攘夷及び機能的開国の実践を説いた水戸学
→後期前記の区別なく一本の水戸学を理解すること、それによって起きた、水戸学そのものの悲劇を理解することから始めなければならない

私が提言しているアノクラシーなどもはや夢、
いや若しくは、私並びに同様の各地の日本人は形成できているのかもしれない
だから今一度、新党などというものに安易に従属せずに、「卑近日常の用」を意識し実践していくべきだと思う

0泊2日、この最後の時間、冒頭の居酒屋で同行者の一人が18,19歳で2児を出産、壮絶な人生を語り出した
自身の苦労を語っていたが一通り聞いた後、
「貴方の起点はすべて毒親問題だよ」ということを伝えたところ、既に理解していたようで、敢えて自虐的に自身の苦労話をすることで、その問題を消化する術が身についていたのだろう
子供を自身で育て、親を物理的、精神的に排斥している
私が子供には公文と水泳と英語、これだけやらせていれば、今後は大丈夫だよと伝えたところ、理解していた
東南アジアの移民労働者からも不人気の日本は、もはやもっと低所得の外国からの受け入れを加速させ、その方々と今の日本の子供たちは低賃金労働市場に駆り出され、凌ぎを削る
彼女はすでに海外移住を決めていて、その準備を進めている
親や世代間の乗り越えをこれだけ完璧に遂行している人は初めて見たわ

経費計上できない領収証は、記念にとっておこう
この1週間はやかましかった
10時間クラスの喧噪をいくつも、ウーロン茶で眺めていた
とどめの22時間は堪えたがそれなりの結論と絶望を決定づけた



まぁいいか
おれは出来た
それでいいか、ずぶずぶの日本インフラ(言語、法)でしか生きられない
ただこのインフラを上手に使いこなせる

おれは出来る
あと少しで独立不羈を達成できる、
多動症を克服し、引籠りで家ごと多動症な愉快な人
不羈磊落なヒトに辿り着く、あと少し手前、
不愉快な令和日本に拘束される人


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 遁走記㊳(青春駆け抜けてキ... | トップ | 遁走記㊵(交点) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿