ぼくぽてちん忘備録

a chainless soul
ずーっと夏休み

五年

2024-04-10 03:08:00 | 日記
【fact】
気合入ってんなー
日本の男どもよ、どうした?

私は定期的に職業柄いくつかの登記情報をチェックするんだよね
びっくりした
いやー気合入ってんな
これで貴女は誰に対しても、おれに対してもモノを言える立場を得たと思います
予想をはるか超えて、立派です。

男どもは、やいのやいの独善的に口だけ動かして何にも出来なかったな。
わたしらも残念な世代に成り下がってしまったよ。
下の子たちは男女問わずおれら世代のおっさんどもを退場させなね。
あの世代を取り逃がし、取り逃がしたことの罪も分からず、今の立場に必死でしがみつき、それでも尚マウント取ろうとしている。
つまりなーーんにもしなかった世代。

いやぁ、ほんと大したもんだよ
たまにはお説教されたいかもしれないな。
そんな気がした。
つい先日、説教してくれる人が死んじゃったし。



んで5年、
あんたが居なくなって、
面白いことになっちゃって
やっぱりあんたがいたら、
面白かっただろうなぁと思ってしまう


【5年前】
5年前、久里浜に入院していた時にあんたの“キトク”、の知らせが入り、
夜中病棟を脱走した。
散々怒られたものの、私にとって家族以上の存在であることを懸命に説明し、帰棟を許された。
いよいよあんたがヤバい、
その時も西村先生がものの数十分で外出許可を出してくれた。

あれ?よく考えたら、相手方病院に確認することも、何の証明もなく、
1度は逃亡し、
今回はいつ(あんたが死んで)帰るかも分からないアル中の外出申請。
あれだけ名門の病院で。
本当に西村先生のお陰としか言いようがない。
私が必死すぎたのかもしれないが、先生との信頼関係はあの時に始まっていたのかもしれないなと思うとこれまた泣ける。
“家族なんていう安いもんじゃねぇ”が通用した。


【5年前4月10日】
5年前の今日、あの瞬間
おれはあんたの右足を持っていた?さすっていた?揺らしていた?
おれは泣きじゃくりながらみっともない顔してた。
確かに左前方に気合の入った、そっくりな、懐かしい顔があった。
気合入った顔してたなぁ。

あれから5年、お見事としか言いようがない。
もう安心してみときなよ。
“兄妹”なんていう、それ以上のことをやってのけてるよ。
それよかさっさとおれを迎えに来い。
こっちはほんとつまんねーのよ。
死んだあんたを意識して生きているしかないのも、もう嫌なんだよね。
あんたを意識して戦う自分、という分人ね。

【分人】
『私とはなにか(平野啓一郎さん)』
には、
自傷行為について、確実に死ぬ方法を選択しない、セルフイメージ(自己像)を消除しよう(作中は殺そう)としているのであり、違う自己像の獲得、生への願望である。そうであるならばアイデンティティの整理のではないか?
また、
いつも同じ自分に監禁されていることは、大きなストレスである。
対して、
人間は放っておけば対人関係ごとに別々の分人になっていく一方その反動として個人へ統合しようとする力が働く。
というのがあるんだけどね。
大方、あんたと私はこれらを凌駕していたよ。
アトム化する個人の自覚過程だと思う。
あんたと私はそれらを受け容れ、
分人の効用の最大化は上手だったと思う。
だから周りが羨んだんだろう。
分人が誠実なだけなんだけど、それはそれで真摯な嘘つきになるのかもしれないね。

ただこの本、続きが面白くてね。
あんたと私は"第4章”が決定的に駄目だった。

ということで5年もおしまい。




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2 コメント

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Unknown (まりえ)
2024-04-11 11:05:02
オモロイ!
自分にも他人にも正直
でも心に毒がないから憎めない(笑)
返信する
Unknown (pipozaru1976)
2024-04-11 18:00:16
まりえさま
オモロイありがたい!
憎まないでください😭
返信する

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