マトマイニ

ケニアの言葉で『希望』という意味 

モーリス・ユトリロ

2006-01-29 23:02:51 | Weblog
ユトリロ。

以前から、名前の響きが好きで
雰囲気のある悲しげな風景画とともに
心に残る画家でした。


今回、没後50年に企画されたデパートの展覧会に行って
初めて彼の薄幸の人生を知りました。

恋多き奔放な母が18歳の時、私生児として生まれ、
その後も自分を省みない母に認められたくて
絵をはじめたこと。

10代からアル中になって精神病院の入退院を繰り返し、
外出させれば暴れるので
鉄格子のはまった部屋で絵葉書をもとにあの多くの風景画を描いたこと。

母はルノアール、ドガ、ロートレックなど有名な画家のモデルでもあり
愛人でもあったこと。
この母はユトリロより年下の
ただひとりの親友と恋に落ち結婚したことで、
ユトリロはさらに孤独をつのらせ
多くの作品を残したこと。

皮肉にも、この孤独な「白の時代」に描いた絵が
一番評価されているそうです。

心の葛藤が高い芸術を生むのでしょうね。

男声合唱団

2006-01-29 00:32:34 | Weblog
とある男声合唱団の40周年記念の演奏会に行きました。

数年前、市民オペラの舞台に立ってからの
同じ釜の飯仲間。

そのひとりが参加している合唱団に
残りの当時の釜飯仲間がこぞって聞きに行きました。

客席は1200人満席。
合唱団員は50人余。
メンバーの中心をなすのはいわゆる中高年で、
たぶん普段の家でのお父さんの顔より
今日はずい分輝いてかっこいいはず。
皆、歌が合唱が大好きなんですね。

聞きごたえも充分に本格的。さすがです。
響きの広がりや力強さを堪能しました。ブラボー!

友と聴く
友の歌声
沁む睦月


蔵のお札

2006-01-26 23:44:38 | Weblog
我が家の敷地内の一番奥に土蔵の蔵があります。

その蔵の2階の壁に
木製のたて40センチ巾10センチほどの
大きな寺社の守り札がかけてあるのが
20年ほど前にわかりました。

それには、桜で有名な奈良県の吉野にある「竹林院」の名前と
「宝暦5年」の文字が書いてあります。
当時の蔵の持ち主が願いを込めて祀ったものだと思います。

調べると「宝暦5年」は「1755年」。
250年前。江戸時代中期です。

どんな人だかわかりませんが、
交通手段の発達してない当時に
遠い吉野へのお参りは
よほど厚い信仰心なのだろうと思いをはせます。

こんなに古いものが普通の民家に普通に残ってるところが
いかにも歴史都市京都。
戦災で焼けなかったからでしょうね。

250年前といえば、今年はモーツアルト生誕250年の記念年。
ちょうど、明日がモーツァルトの誕生日なのだそうです。

言うまでもなく、美しく楽しい音楽を残した天才作曲家。
今年もOPKは彼のオペラに取り組むようです。
いい舞台になりますように。


帰宅

2006-01-24 23:36:42 | Weblog
催事の売り場の撤収を済ませて
その足で新快速に乗り京都へ。
姫路京都間、1時間40分余。
10時半帰宅。

催事に行くのも楽しいけれど、
終る時も解放された感じがして
いい気分。
売り上げはイマイチでも
とにかく「終わったあ~」って感じ。

課題はいろいろ。
もっと売り上げを伸ばすためには、、。
・商品の種類を増やす。
・今回は1000円以上お買い上げの方への
プレゼントを用意しましたが、
その効果はやはり大きいと感じた。

家に帰れば愛犬が
歓迎のおもらしをするので夜の散歩に。
京都は寒いです。

久しぶりに会う愛犬は
気のせいかちょっとデブったみたい。

私もこの一週間、三度々しっかり食べて
気のせいではなくデブった、かな。



業界用語

2006-01-24 07:03:09 | Weblog
デパート業界用語。

さて、次の意味は何でしょう。

①『遠方』
「遠方に行ってきます。」
「遠方大丈夫ですか?」


②『ごはち』の外商様


③『アニキ』
「アニキ入ります」

答え
① トイレ
② ごはち→5と8→5×8=40→しじゅう→しょっちゅう

で、しょっちゅう来る外商様、すなわち超お得意様

③ 食品で日付の古い物


いくつ正解できました?

2006-01-22 21:48:57 | Weblog
『ひとつとして、「わがもの」というものはない。
すべてはみな、ただ因縁によって、自分にきたものであり、
しばらく預かっているだけのことである。
だから、ひとつのものでも、
大切に粗末にしてはならない。』

     [和英対照仏教聖典]より


ホテルの部屋にはよく聖書が置いてありますが、
今回の宿には「和英対照仏教聖典」という仏教の教えをわかりやすく書いた書物が置いてありました。
上記はその中から心に止まった一節。

すべては借り物。
持てるものは
無形の心、我がハートだけなのですね。
そのハートを豊かにしてくれるのは人の愛や人との経験や感動、ですね。



2006-01-21 00:56:49 | Weblog
ここはホテルの9階。


深夜、部屋の明かりもエアコンも消して目を閉じる。

遠くから寄せてはかえす波の音。
静かに何度も繰り返す。

シーツに耳を押し当てる。
ぴっちょんぴっちょんと水の音。


ここは海辺。
砂浜の上で私は眠る。


波の音は遠く走る車の音。
水の音はベッドのスプリング。


母なる地球の音に抱かれて眠りにつく。


黒鳥

2006-01-19 22:41:37 | Weblog
姫路城のお堀に黒鳥がいました。
とてもエレガントな姿です。
さすがに観光地の鳥、
人によくなついていて
写真を撮ろうと近づいたらあちらも近づいてきました。

その無邪気さがかわいい。



白鳥は
空の色
海の色にも
染まず漂う
若山牧水

好きな句ですが
黒鳥だったら絵にならないかな。